戸籍手続オンラインシステムによる戸籍事務の取扱い範囲、戸籍の記録事項証明書の交付請求や交付方法、戸籍の届出などの扱いなどを定めた法務省(法務局)から市区町村へ発出された通達である平成16年4月1日付法務省民一第928号民事局長通達「電子情報処理組織による戸籍の記録事項証明書等の交付請求及び戸籍の届出等の取扱いについて」において「オンラインシステムは、別冊1「戸籍手続オンラインシステム構築のための標準仕様書」に定める標準仕様に準拠したものでなければならない」と定められており、戸籍統一文字と戸籍統一文字番号についても同通達別冊2「戸籍統一文字」と同通達別冊3「戸籍統一文字データベース利用手順書」において定められている。 上記「戸籍手続オンラインシステム構築のための標準仕様書」の第2章に戸籍統一文字の選定基準が記述されている。その内容は以下の通りである。この基準によって56,044字[9]が戸籍統一文字として採用されている。 戸籍に使用する必要があるにもかかわらず戸籍統一文字に含まれていない文字があることが明らかになったときは市区町村長は法務局に報告することとなっており、これにより戸籍統一文字を追加することになっている[10]。
文字の選定基準
(1) 次の基準に該当する文字を戸籍統一文字に採用する。
ア 漢和辞典に掲載された正字等および俗字などの文字
イ 常用漢字および人名用漢字
ウ 規則又は通達等による俗字などの文字
エ 規則、通達または先例などにおいて、戸籍に記載可能な文字と判断された文字
(2) 誤字(譌字[注 2]・略字[注 3]を含む)および記号などは採用しないが、次の場合は例外として採用する。
ア JIS第1水準漢字・第2水準漢字および補助漢字の文字のうち、上記 (1) に含まれない文字であって誤字とされているものおよび記号
イ 地名外字
戸籍統一文字の追加
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 例えば「辻」はUnicodeの場合は一点しんにょうでも二点しんにょうでも8FBB、シフトJISの場合は一点しんにょうでも二点しんにょうでも92D2の同一コードを振られているが、戸籍統一文字番号の場合は一点しんにょうでは437660、二点しんにょうでは437750と異なるコードを振られている。
^ 誤字のことで、文字の骨組みに誤りがあり、公的な字形とは認められない文字。康煕字典では「譌字」(かじ/訛字)とされている。
^ 正字の字画を省いた文字。通常は誤字扱いされるが通俗的な文字として定着すると俗字となる。
出典^ ⇒法務省 戸籍統一文字情報
^ 日本加除出版編集部編「最新 子の名に使える漢字字典」(日本加除出版、2004年11月)ISBN 4-8178-1291-5
^ 日本加除出版編集部編「人名用漢字の変遷 ― 子の名に使える漢字の全履歴」(日本加除出版、2007年10月)ISBN 978-4-8178-1338-1
^ 長村玄「戸籍統一文字」『外字管理と文字同定 合理的な外字作成のために』日本加除出版、2009年12月。pp.. 187-188。 ISBN 978-4-8178-3848-3
^ 「コラム6 住基ネットと文字コード」「インターフェース」28巻12号(通号306号)、CQ出版社、2002年12月、p. 73。
^ 長村玄「住基統一文字」『外字管理と文字同定 合理的な外字作成のために』日本加除出版、2009年12月。p. 187。 ISBN 978-4-8178-3848-3
^ ただし、異体字セレクタを使用すれば区別は可能である。
^ (別表2) 「構造改革特区の第3次提案に対する政府の対応方針」(平成15年9月12日構造改革特区推進本部決定)における「別表2 全国で実施することが時期、内容ともに明確な規制改革事項(第3次提案追加分)」に関する総合規制改革会議における検討結果 512
^ 安岡孝一「日本の文字とUnicode 第10回 戸籍統一文字とUnicode
^ 平成16年4月1日付法務省民一第928号民事局長通達「電子情報処理組織による戸籍の記録事項証明書等の交付請求及び戸籍の届出等の取扱いについて」第4 オンラインシステムにおける文字の扱い 3 戸籍統一文字への文字の追加手続
参考文献
日本加除出版法令編纂室『戸籍実務六法 平成22年版』日本加除出版、2009年11月。 ISBN 978-4-8178-3836-0
関連項目
幽霊文字
MJ文字
外部リンク
⇒法務省 戸籍統一文字情報
.mw-parser-output .asbox{position:relative;overflow:hidden}.mw-parser-output .asbox table{background:transparent}.mw-parser-output .asbox p{margin:0}.mw-parser-output .asbox p+p{margin-top:0.25em}.mw-parser-output .asbox{font-size:90%}.mw-parser-output .asbox-note{font-size:90%}.mw-parser-output .asbox .navbar{position:absolute;top:-0.90em;right:1em;display:none}
この項目は、コンピュータに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正
などしてくださる協力者を求めています(PJ:コンピュータ/P:コンピュータ)。