戸田奈津子
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中には『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ターミネーター2』のように戸田のおかげで楽しく鑑賞できた作品もあり、多少のミスはおおらかに見守った方がいいと、辛口と言われる前田の映画評論のスタンスとは違うコメントをした[12][13]

戸田本人の反応

2005年の取材では、「初めて聞きました。でも、そもそも映画の翻訳というのは字数やいろんな制約があって、そのまま直訳しても文章にならないし、意味が通じないの。だから、やっぱりある程度の意訳は必要なのよ。 それぞれの意見はあるでしょうけど、私たちのような、ものを書く仕事はあっち立てればこっち立たずで、意見が合うことはなかなかないですから」と語った
[14]

2015年の取材では、「映画字幕の翻訳と通常の翻訳は別ものなんです。字幕が字数に縛られていることを知らない人から「誤訳」などと批判を受けることもありますが、気にしません。もちろん間違った訳や下手な意訳はいけない。理想的な字幕は、観客に字を読んだという意識が何も残らない字幕なんです。画面の人が日本語をしゃべっていたと錯覚を起こすくらい「透明な字幕」が一番いいんです」と語った[15]

2017年の取材では 「(ロード・オブ・ザ・リングの件で)抗議をした方々は、数十年前の本の翻訳を聖書と思っているわけ。数十年前の翻訳ですよ?日々変わる言葉が、その間にどれだけ変化するか。今の観客が違和感を抱かない字幕にするのが当然じゃないでしょうか」 と語った[9]

独特の言い回しとして原文では疑問形でないものへ疑問符をつける、小さな声に感嘆符をつける、「?せにゃ」「?かもだ」「?かもけど」「コトだ」など特徴的・前時代的な語尾がみられる。
主な字幕作品

地獄の黙示録(1979年) - 2001年の「特別完全版」も担当

インディ・ジョーンズ

E.T.(1982年)※吹き替え翻訳も担当

トッツィー(1982年)

戦場のメリークリスマス(1983年)

007 オクトパシー(1983年)- 007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(2021年) ※007シリーズの翻訳としては、最多12作目

ゴーストバスターズ(1984年)

グレムリン(1984年)※吹き替え翻訳も担当

バック・トゥ・ザ・フューチャー

ショート・サーキット(1986年)

ショート・サーキット2 がんばれ!ジョニー5(1988年)

危険な情事(1988年)

ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年)

ホーム・アローン(1990年)

シザーハンズ(1990年)

ターミネーター2(1991年)

シンドラーのリスト(1993年)

ジュラシック・パーク(1993年)

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年)

今そこにある危機(1994年)

スピード(1994年)

ジャングル・ブック(1994年)

ベイブ(1995年)

アポロ13(1995年)

マディソン郡の橋(1995年)

セブン・イヤーズ・イン・チベット(1996年)

評決のとき(1996年)

エアフォース・ワン(1997年)

タイタニック(1997年)

アルマゲドン(1998年)

不夜城(1998年)

スター・ウォーズ(新3部作)

ブリジット・ジョーンズの日記(2001年)

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年) - ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年)

ロード・オブ・ザ・リング (2001年)

シカゴ(2002年)

ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年)

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年9

ビッグ・フィッシュ(2004年)

M:i:III(2006年)


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