戦略爆撃機
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ただしこれはアメリカに限った傾向であり、B-21を例外として新規の戦略爆撃機の開発は停滞傾向にあり、アメリカ合衆国のB-52やロシアのTu-95、中国の轟-6型(ロシアのTu-16を国産化・近代化改修)など、現在でも1950年代に開発された旧式機体が主体となっている。
定義

第一次世界大戦から現代までにかけて、戦略爆撃機(Strategic bomber)の国際的に統一した定義は存在していない。しかしながら、冷戦期において米ソ両国が双方の戦略核軍拡競争を抑制する目的から、SALTUからSTARTTにかけ戦略核運搬手段である戦略攻撃兵器の一つとして、戦略爆撃機に該当する重爆撃機(HEAVY BOMBER)の厳密な定義を設けた。その内容は下記の通り

下記(1)又は(2)の両方又はいずれかを満たす爆撃機を戦略核運搬手段である『重爆撃機』と定義する[3]
(1) 燃料満載かつ7.5トンの武装を搭載した状態で、空中給油無しで航続距離8000q以上(2) 射程600q以上の長射程ALCM[4]を運用可能

重爆撃機の具体例として例示されている機種は下記の通り[5][6]
B-52B-1[注釈 1]B-2M-4[注釈 2]Tu-95Tu-160
戦略爆撃機の一覧
第一次世界大戦期

イギリス

ハンドレページ O/400

ハンドレページ V/1500(英語版)

ドイツ帝国

ツェッペリン飛行船

ツェッペリン シュターケン R.VI

ゴータ G.IV

ロシア帝国

シコールスキイ イリヤー・ムーロメツ

第二次世界大戦期

アメリカ合衆国

ボーイング B-17 フライングフォートレス

コンソリデーテッド B-24 リベレーター

ボーイング B-29 スーパーフォートレス

イギリス

アブロ ランカスター

ハンドレページ ハリファックス

ショート スターリング

冷戦期

中国

西安 轟-6型

アメリカ合衆国

コンベア B-36 ピースメーカー

ボーイング B-47 ストラトジェット

ボーイング B-50 スーパーフォートレス

ボーイング B-52 ストラトフォートレス

コンベア B-58 ハスラー

ロックウェル B-1 ランサー

イギリス

ビッカース ヴァリアント

ハンドレページ ヴィクター

アブロ バルカン

フランス

ダッソー ミラージュIV

ダッソー ミラージュ2000N

ソビエト連邦

ツポレフ Tu-4 (NATOコード名「ブル」)

ミャスィーシチェフ M-4NATOコード名「バイソン」)

ツポレフ Tu-95 (NATOコード名「ベア」)

ツポレフ Tu-160 (NATOコード名「ブラックジャック」)

冷戦後

中国

西安 轟-20型 - 開発中

アメリカ合衆国

ノースロップ B-2A スピリット

ノースロップ・グラマン B-21 レイダー - 開発中

ロシア

ツポレフ PAK DA - 開発中

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 後に核運用能力を除去し新START条約において重爆撃機から除外
^ 後に完全退役

出典^ 三浦俊彦『戦争論理学 あの原爆投下を考える62問』二見書房21頁
^ 青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』イカロス出版14頁
^ STARTTにおける重爆撃機の定義
^ 長距離核空中発射巡航ミサイルの定義
^ SALTUに基づく重爆撃機の具体例
^ STARTTに基づく重爆撃機の具体例

関連項目

爆撃機

戦略爆撃 / 戦術爆撃

絨毯爆撃

次世代爆撃機 /長距離打撃爆撃機

戦略兵器

大量破壊兵器

攻撃的兵器

外部リンク

『戦略爆撃機
』 - コトバンク










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