リー・ホールとリチャード・カーティスによる映画の脚本は、2007年のニック・スタフォードの戯曲と同様に原作の馬の視点による語りは排除されている。舞台では馬の模造が使われたが、映画では本物の馬を用いて撮影された[29][50][51][52]。イギリスでの撮影中、11頭の馬が最も重要な馬のキャラクターであるジョーイを演じた[29]。2011年3月にはカリフォルニアで鹿毛の仔馬を使った追加撮影が行われた[52]。いくつかのシーンの撮影に使われたバークシャーのストラトフィールド・セイ・ハウスの馬車小屋と厩舎。
映画初出演で主演のアーヴァインにとって、撮影はときに苛烈であった。とくに130頭の馬と数多くのイギリス騎兵たちがドイツの機関銃の隊列に突っ込んでいくシーンは、「足元では本物の爆発があり、死体が空中を飛び、スタントマンたちが撃たれていた。あれはすごかった。砲火の煙と臭いと感覚。あの状況で恐怖を演じるのは難しくなかった。これは間違いなくよく考えられていた。映画をよく見せるためだけでなく、演じる人にも効果があった。驚くべきシーンだ」[29]。 マイケル・カーンは撮影中に予告編を作り、撮影と同時並行で本編の編集を行った[53]。編集はフィルムではなくAvid上でデジタルに行われた。これはスピルバーグにとって初の試みであった[54]。 編集は撮了後もロンドンのトウィッケナム撮影所で続けられ、2010年11月にはアメリカへ戻った[49]。 カーンはジョン・ウィリアムズの楽曲の録音が2011年の3月から4月にかけて行われると語っていた[53]。イギリスのフォーク歌手ジョン・タムズが舞台のために書いた楽曲の一つが映画でも使われる[27]。 ロンドンの会社フレームストアがVFXを掌った[55]。しかしケネディによると、特殊効果は非常に少ないという。「スティーヴンは『プライベート・ライアン』を持ち込むことには興味がなかったし、私たちはPG-13指定の映画を作りたかった」[7]。 アメリカでは2011年12月25日[56]、イギリスでは2012年1月13日[57]に公開が予定されている。アメリカでの公開は当初2011年8月10日が予定されていたが、2010年10月初旬にドリームワークスとディズニーの重役が集まって試写をした結果、ホリデイシーズンの公開が妥当と判断された[58]。 撮影中に敷かれた戒厳令のため、非公式な撮影中の写真や映像はわずかしか出回ることがなかった。2010年10月、ヤヌス・カミンスキーのFacebookページに戦場のセットで撮られたカミンスキーの写真が投稿された[59]。
ポストプロダクション
日本語版制作スタッフ
演出:小山悟
吹替翻訳:前田美由紀
録音・調整:吉田佳代子
録音制作:HALF H・P STUDIO
制作監修:津司大三
日本語版制作:DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.
公開