成田国際空港
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

空港内にはファッションブランドから化粧品雑貨家電土産物飲食まで300店舗以上が営業しており、第3ターミナルには国内空港で最大のフードコートを整備[11]ラグジュアリーブランド免税店を拡充するなどの積極策を打っており、2018年3月期の売上高は前期比14.8パーセント増の1,246億円と売上高日本一のショッピングセンター(SC)となっている[12]
データ

開港:
1978年5月20日

空港運用状況(2019年)[13][14]

航空機発着回数:264,115回(1日平均724便)

航空旅客数:44,344,739人(1日平均12万1,492人が利用)

国際線:36,701,960人(日本第1位)

日本人客:14,737,394人

外国人客:18,224,660人

通過客:3,739,906人[注釈 2]


国内線:7,642,779人


航空貨物取扱量:2,039,905トン(日本第1位)


着陸回数25,00050,00075,000100,000125,000150,00020032004200520062007200820092010201120122013201420152016201720182019

  国内線

  国際線

旅客数10,000,00020,000,00030,000,00040,000,00050,000,000200320042005200620072008200920102011201220132014201520162017201820192020

  国内線

  国際線

貨物量 (トン数)500,0001,000,0001,500,0002,000,0002,500,0003,000,0002003200420052006200720082009201020112012201320142015201620172018

  国内線

  国際線

空港機能

日本を代表する空の玄関口(ハブ空港)のひとつであるが、歴史的経緯(別項成田空港問題を参照)により現在も、建設計画自体が完了しているとはいえない。開港後の拡張工事も進まず、騒音問題から0時 - 6時 (JST) の離着陸禁止や[15][16][17]羽田空港の拡張、再国際化や24時間運用が進められた。これに対し、成田空港も京成成田空港線の開業によるアクセス向上や、発着枠の拡大、24時までの離着陸容認で国際競争力を高めようとしている[17]左から、新管制塔・旧管制塔・ランプセントラルタワー(2020年)

1992年に供用を開始した第2ターミナルによって管制塔からの航空機視認性が悪化するため、1990年2月から新たな管制塔の建設が進められ、1993年2月2日に旧管制塔から航空管制業務を引き継いだ[18]。新管制塔の高さは全高は87.3メートルで、当時としては日本一の高さであり、2020年現在でも羽田空港・那覇空港の管制塔に次ぐ第3位の高さである。新管制塔は高層化にともなう風圧を軽減するために塔の中央部分を中抜けにしたほか、制振装置室を設けて揺れを軽減するなどの対策が施されている[19]

新管制塔の供用開始後、旧管制塔は「ランプタワー」として新東京国際空港公団に引き継がれ、最上階の旧航空管制室は地上管制業務の一部(ランプコントロール)を行う施設として使用されていたが、2020年9月10日に新たに設けられた「ランプセントラルタワー」の供用開始により役目を終え、老朽化した旧管制塔は撤去される[20][21]

2013年3月7日にB滑走路用西側誘導路(後述)の供用開始により、2本の滑走路の最大発着数(時間値)が1時間あたり58回から64回に増え、年間発着枠も25万回から27万回に拡大された[22][23][24]。また、広域マルチラテレーション(WAM)の導入によって、最大時間値は2015年の夏ダイヤの運航からさらに68回に拡大されている[25][26]

2015年3月の第3旅客ターミナル完成をもって、年間発着枠30万回化のための施設整備が完了した[27]。また地元と空港側が、2019年10月末から、A滑走路について24時までの発着を行うことに合意した[28]。2019年2月4日、空港周辺9市町と成田国際空港会社、国、千葉県が「四者協議会」を開催し、同年10月27日から先行するA滑走路で発着を23時から1時間延長することで正式決定した。また、国は地元事業への補助率をかさ上げする「成田財特法」を4月から10年間延長する方針を示した。従来の5年ごとの延長から、長期事業にも適用しやすくなる。3本目の滑走路建設後・B滑走路延伸後の発着延長も予定されており、10年延長はそれを踏まえた対応である[29]
空港レイアウト

空港敷地面積:1,137
ヘクタール(計画1,151ヘクタール):(日本第2位[30])

第1ターミナル(46.3万u) 第2ターミナル(39.1万u) 第3ターミナル(6.7万u)

スポット:137スポット(工事により一部閉鎖中のものを含む)(計画は143スポット)

滑走路

A滑走路:4,000×60メートル、16R/34L(16R・34LともILSを装備、16RはCat III b)

着陸帯 ‐ 4,120×300メートル


B滑走路:暫定2,500×60メートル、16L/34R(16L・34RともILSを装備)

着陸帯 ‐ 2,620×150メートル(暫定。当初計画は2,620×300メートル)



エプロン:面積 約218ヘクタール(計画面積は約260ヘクタール)

誘導路:延長 約25.5キロメートル 幅30メートル(一部23メートル、暫定計画を含む。計画延長は約34.2キロメートル、計画幅は30メートル)

航空保安無線施設:ILS 4式(計画 ILS 6式)、VOR/DME 2式(A滑走路:成田VOR/DME、B滑走路:北総VOR/DME)

運用時間:24時間(ATISは5:00-24:00)

利用時間:6:00 - 24:00[31](開港から2019年10月26日までは6:00 - 23:00)

誘導路の延長・エプロンの面積の推移は、「着陸帯、滑走路、誘導路およびエプロンの数値の推移」を参照。

滑走路
A滑走路

A滑走路(第1滑走路)は、関西国際空港の第2滑走路(06L/24R)と並び、日本国内では最長の4,000メートルである。しかし、新東京国際空港公団による1978年(昭和53年)5月20日の開港以降も、A滑走路34L南端から約800メートルの位置に、反対派の「岩山鉄塔」が建つ未買収地が234平方メートル残っており、アプローチ帯を建設できなかった。このため、本来そこにあるべき900メートルの進入灯を、A滑走路南端から内側へ750メートルにわたって設置せざるを得ず、34Lへ着陸する場合は、3,250メートルの滑走路としてしか利用できなかった。

その後、当該範囲の土地取得と航空法規則改正により2009年度(平成21年度)から、本来の滑走路内にある進入灯を岩山鉄塔の建物を避ける形でアプローチ帯造成とともに750メートル移設する工事を行い、開港から34年後の2012年(平成24年)12月13日に、4,000メートルの滑走路として本来の運用をようやく開始した[32]
B滑走路

B滑走路(第2滑走路)は、2002年5月に開かれた日韓ワールドカップに間に合うよう、同年4月18日に、当初計画の長さより短い2,180メートルの暫定平行滑走路として供用開始された。これは滑走路の用地買収が進まず、34R付近にある反対派住民の住居と農地を避けるため、B滑走路の一部を計画時より北16L側に延伸させたためである。延長が短いためB滑走路の離着陸には制約が設けられ、重量の大きなボーイング747以上の大型機と貨物を含む長距離国際線には使用できず、中小型機と国内線・近距離国際線のみに使用された。

本来の長さである2,500メートルへの延伸は、東峰地区にある反対派の敷地を避けるため、条件賛成派の土地を買収して空地となった16Lを西方向へ320メートル延長する案が提示された。2006年8月開催の100回に及ぶ公聴会意見を踏まえて、同年9月11日に当時の国土交通大臣北側一雄がこの案を認可し、2009年10月22日から2,500メートルでの供用が開始された(方角と大臣姓双方の語句から北側延長と言われている)。そのため、進入灯東関東自動車道の上を通っている。

供用開始時期は当初2010年3月としていたが、2009年3月23日に発生したフェデックス80便着陸失敗事故の影響を受け、NAAと国土交通省が協議をした結果、前倒しでの実施となった(詳細は歴史の節を参照)。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:530 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef