1980年代からバブル期にかけては、折からの経済成長とともに、企業の持ち屋が増加した。
時代とともに、成城町にはかつての祖師谷や喜多見だった周辺場所も編入され、現在は成城一丁目から成城九丁目となる。 1925年(大正14年)に東京市牛込区(現:新宿区)原町の成城学校(現:成城中学校・高等学校)からこの地に分離独立してきた成城学園が由来であり、「成城」というのは中国の古典「詩経」の大雅の一節にある「哲夫成城」に由来する。それまでは北多摩郡砧村大字喜多見という地名であった。1927年(昭和2年)に同学園の要請を受ける形で小田急電鉄によって成城学園前駅が設置され、地名として定着していった。 実施後実施年月日実施前(各町名ともその一部) 2019年(令和元年)9月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。 丁目世帯数人口 区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[6]。 丁目番地小学校中学校 小田急小田原線、成城学園前駅がある。急行、準急、各駅停車が停車するが、一部を除いた特急ロマンスカーと快速急行は通過する。喜多見駅寄りに喜多見検車区があり、同駅から引き込み線がつながっている。 同駅は、平日や土曜日の朝方は様々な学校の学生でごった返す。
沿革
1924年(大正13年) - 区画整理と成城学園の校舎建設の開始。第1期の分譲により成城学園の生徒の父兄を中心に178人ほどが土地を購入。売出の当初、一区画の敷地は400坪ほどであった。
1925年(大正14年) - 最初の住宅4戸が建つ。4月、成城学園が移転・開校。5月、砧村大字喜多見字西之原・東之原の全域および中之原、八ケの各一部を分割して大字喜多見成城を設置。小田急線敷設予定地を境に字北・字南を設け、地名としての「成城」が登場する。
1927年(昭和02年) - 小田急線開通と共に住民が移住。40戸ほどの住宅が完成。
1931年(昭和06年) - 駅の南側に東宝の砧撮影所の前身であるPCL(写真化学研究所)が建つ。以後、芸能人などが住み始める。
1936年(昭和11年) - 10月、東京市世田谷区に編入され、大字喜多見成城の部分に成城町が設置される。
1970年(昭和45年) - 3月、住居表示を実施。周辺の祖師谷一丁目、祖師谷二丁目、喜多見町、砧町の各一部を含めた成城一 - 九丁目になる。
地名の由来
住居表示実施前後の町名の変遷
成城一丁目1970年3月1日成城町、砧町、喜多見町、大蔵町の各一部
成城二丁目成城町、砧町の各一部
成城三丁目成城町、喜多見町の各一部
成城四丁目成城町、喜多見町の各一部
成城五丁目成城町の一部
成城六丁目成城町、祖師谷2の各一部
成城七丁目成城町、祖師谷2の各一部
成城八丁目成城町、祖師谷2の各一部
成城九丁目成城町、祖師谷1、祖師谷2の各一部
世帯数と人口
成城一丁目977世帯2,071人
成城二丁目1,450世帯2,958人
成城三丁目960世帯2,130人
成城四丁目1,429世帯3,418人
成城五丁目862世帯2,006人
成城六丁目723世帯1,511人
成城七丁目1,121世帯2,616人
成城八丁目1,792世帯3,836人
成城九丁目1,113世帯2,476人
計10,427世帯23,022人
小・中学校の学区
成城一丁目全域世田谷区立明正小学校世田谷区立砧中学校
成城二丁目全域
成城三丁目全域
成城四丁目全域
成城五丁目全域
成城六丁目全域
成城七丁目全域世田谷区立千歳小学校世田谷区立千歳中学校
成城八丁目全域
成城九丁目全域
交通
鉄道詳細は「成城学園前駅」を参照
道路
主な道路
成城通り - 総合工科高校東側を南下、一旦成城大学前の通りで東進、再度南下して駅北口へ至る。東西部分にはイチョウ並木がある。駅を挟んで南口から南下、成城六間通りと交差、その後は国分寺崖線を下り、世田谷通りへ至る。
成城六間通り - 総合工科高校の南西付近から南下、駅西口を通り、世田谷通りへ至る。沿道には成城郵便局、成城消防署、NTT砧ビル、東宝スタジオがある。多くの路線バスが通る。
成城富士見橋通り - 小田急線に架かる富士見橋に由来。途中から南行のみの一方通行となる。成城消防署脇が南端で成城六間通りにつながる。沿道に三船プロダクションがある。
世田谷通り - 成城の南端から西端を通る。
荒玉水道道路 - 仙川から世田谷通りまでの約70m。
鞍橋通り - 仙川に架かる鞍橋(くらはし)に由来。総合工科高校北側を通る。
坂
病院坂 - 成城三丁目緑地の東側。戦前に医療施設があったことに由来。
お茶屋坂 - 成城三丁目緑地の西側。江戸時代に喜多見重勝の茶室があったことに由来。
なかんだの坂 - 小田急線のやや南。「中野田」という地名に由来[注 1]。
不動坂 - 喜多見不動堂のそば。
ビール坂 - 坂の下にあったサッポロビールの施設に由来。
遊歩道
仙川沿い - 小田急線より上流側が遊歩道となっている。下流側は左岸(祖師谷)のみ遊歩道となっている。
野川沿い - 遊歩道となっている。北部は区立野川緑地広場と一体化している。
高速道路
東京外環自動車道(建設中) - 野川左岸の地下を通る。
成城通り(七丁目)
成城大学正門前の並木道
成城通りと成城六間通りの交差点
世田谷通りの野川沿い(撮影場所の歩道橋は2010年代に撤去された)
荒玉水道道路
野川沿いの遊歩道
バス「成城学園前駅#バス路線」を参照
管轄等
警察
警察署 - 全域が成城警察署(千歳台3丁目)の管轄である。関連する交番は以下の通り。
成城交番 - 成城学園前駅の南口にある。
喜多見駅前交番 - 成城の野川沿いも受け持つ[7]。
東宝前交番 - 世田谷通り沿い、喜多見6丁目と成城1丁目の境の喜多見側にある。
その他 - 青パトが世田谷区により運営されている。
成城交番
東宝前交番
消防
消防署 - 全域が成城消防署の管轄である。
消防団 - 成城消防団第1分団が成城地区を担当している。
成城消防署
郵便
集配局 - 全域を成城郵便局が担当している。
小規模局(かつての特定郵便局)
成城学園前郵便局 - 駅の北側に所在。
世田谷成城二郵便局 - 駅の南側に所在。
成城学園前郵便局
成城二郵便局
施設
行政
世田谷区役所 砧総合支所・成城出張所
学校
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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