懲戒免職
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具体的には、財政悪化などに伴う人員の整理削減事故災害による死亡または長期間の行方不明、心身の故障等による職務への従事不能・勤務成績不良、公務員としての適格性を欠くことなどを理由に行う[4]。通常の退職手当が満額支給されるが行方不明の場合、その理由が単なる出勤拒否や職務の放棄、借金取り立ての回避など、著しく正当性を欠いている場合には職務懈怠として懲戒免職になることがある。社会保険庁日本年金機構に移行した際に、懲戒処分を受けた社会保険庁職員に対して、大量の分限免職者が発生した。
諭旨免職(依願退職)

諭旨免職(ゆしめんしょく)とは、任命権者が公務員の非行を諭し、自発的に辞職するように促す退職勧奨の通称。

趣旨としては懲戒に近いものがあるものの、履歴書上の扱いは免職ではなく自己都合退職となる。具体的には、停職以下の懲戒処分にしたうえで自己都合退職を認める形態をいう。退職手当は懲戒処分により一定割合を減額したうえで支給されるが、処分が国家公務員法・地方公務員法上の懲戒処分未満(訓告や注意など)の場合は減額されない。免職と呼びながら通常の退職手当が支給されることに世間から非難があったため、現在ではこの用語は使われず、報道では「停職6ヶ月の処分となり、同日付で依願退職した」などと表現される。また警察組織を中心に諭旨免職者に対して再就職先が斡旋されることも多い[注 2]

「諭」と「論」の字が似ていることから、誤って「論旨免職」と書かれることがある。この誤用はかなり広まっており、マスコミや一般書、さらには裁判の判決文にすら見られることがある[要出典]。
根拠法規及び参考文献

国家公務員法第78条、第82条

地方公務員法第28条、第29条

人事院規則11-4、12-0

公務員等の懲戒免除等に関する法律

人事法令研究会『人事小六法』<平成20年版>学陽書房、2008年

退職手当制度研究会『公務員の退職手当法詳解』<第4次改訂版>学陽書房、2006年

退職手当制度研究会『公務員の退職手当質疑応答集』<全訂第4版>学陽書房、2007年

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 公務員の本質に反する事例(例えば公金や公用物を横領・窃取・詐取のいずれかをした場合(金額の大小に関わらず)、薬物所持及び使用・強盗放火など)。
^ ただし再就職先で免職前の公務員時代より高い給与を得られることは稀である。

出典^ (例)防衛省・自衛隊:懲戒処分の公表(防衛省HP,「お知らせ」項)
^ 懲戒処分の公表指針について(平成15年人事院事務総長発)、ただし、20歳未満の者で懲戒免職に処された場合は本人の将来性などを考慮して公表されない場合もあるが、最終的な判断は任命権者の裁量に委ねられる
^ “水巻町職員の懲戒処分に関する基準”. 水巻町ホームページ. 2020年7月15日閲覧。
^ 知恵蔵mini『分限免職』 - コトバンク

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