(家電量販店やホームセンターなど広く流通しているもの)
ペンライト、ポケットライト - 主に筒状の構造で細長いペンのような形状をしている。クリップが付いている物も多くペンのようにポケットに挿すなどして携行出来る。電源には単四形または単三形の乾電池を用いるものが多い。
キーホルダーライト - 単四電池一本や小型の物ではアルカリボタン電池またはコイン形リチウム電池を用いるものが多い。キーライトとも
ヘッドランプ - 頭に取り付けて使用する。両手が自由になるため、暗所での作業全般から、登山や釣りといったアウトドアレジャーまで幅広く普及している。
ランタン - 360度の全方向に光を拡散する物や面発光で広範囲を照らす物。主にアウトドアや防災用に普及している。ガスや灯油を用いた旧来のランタンの形状を模した物や円柱、立方体、平面など様々であり、安定して置いたり吊るすなどが容易な形状や機能を備える。エリアライトなどの呼び名もある。
常備灯 - 普段は電池を分離するスペーサーが付いた専用の支持台に取り付けられており、そこから取り外すと電池の接点が繋がり点灯する仕組みのものや、持ち上げたり転倒すると点灯するもの、コンセントに刺さった状態で常に充電しており停電を感知して点灯する物などがある。
多機能ライト - 家庭用防災用品としての多機能としては、ラジオ、時計、非常用サイレンまたはブザー、テレビ、携帯電話の充電器などの機能を搭載。車載用防災用品としての多機能としては、ガラス割りハンマー、シートベルトカッターなどを搭載。やや大型で“懐中”とは言い難いものもある。
自転車ライト - 前照灯。簡単な仕掛けで自転車と着脱可能な物は離れる時に携行出来る、この点で懐中電灯と呼べる。多くは雨や飛沫に対する防水性能や防塵性能を備え走行中の振動も考慮した設計が重要となる。道路交通法に適合した照度で設計されている必要があり、取り付け位置や使用方法にも法的な制限がある。他者からの視認性を考慮して側面にも光が回り込む設計がされていたり、道を広く照らすために広角の配光である場合が多い。この分野の懐中電灯メーカーでは自転車用に特化したメーカーや自転車用品メーカーからの参入も多くみられる。
(その他)
天体観測用ライト - 眼が電灯の明るさに慣れて、暗視に必要な視紅素が失われることで暗い星が見えなくなるのを防ぐため、赤色光を発する天体観測用の補助照明。
軍や警察向けの懐中電灯 - 単に暗がりを照らすだけでなく、高い照度で敵を眩惑させるために使ったり、鈍器(警棒の類)として使用される。(シュアファイアやストリームライト
懐中電灯の能力を正しく発揮するため、機種に適した電池を使用する必要がある。
長期保管を前提とした常備灯などではマンガン乾電池、高光量を求めたものはアルカリ乾電池での使用を想定して設計されたものが多い。
ニカド電池 (Ni-Cd) やニッケル・水素充電池 (Ni-MH) は電圧が低いため、アルカリ乾電池やマンガン乾電池の代わりに用いると十分な光量が得られない場合がある。なお、「エネループ」が普及して以降の新製品にはニッケル・水素充電池 (Ni-MH) に対応し、性能を十分に発揮できるものがある。