病名病原体発見年病原体発見者
ハンセン病らい菌(真正細菌)1875年アルマウェル・ハンセン(ノルウェー)
マラリアマラリア原虫(原虫)1880年シャルル・ルイ・アルフォンス・ラヴラン(フランス)
腸チフスサルモネラ属菌(真正細菌)1880年カール・エーベルト(ドイツ)
結核結核菌(真正細菌)1882年ロベルト・コッホ(ドイツ)
コレラコレラ菌(真正細菌)1883年ロベルト・コッホ(ドイツ)
ジフテリアジフテリア菌(真正細菌)1883年エミール・アドルフ・フォン・ベーリング(ドイツ)、北里柴三郎(日本)
破傷風破傷風菌(真正細菌)1884年アルトゥール・ニコライエル(ドイツ)
ブルセラ症ブルセラ属菌(真正細菌)1887年デビッド・ブルース(イギリス)
ペストペスト菌(真正細菌)1894年アレクサンドル・イェルサン(フランス語版)(フランス)、北里柴三郎(日本)
赤痢赤痢菌(真正細菌)1898年志賀潔(日本)
梅毒梅毒トレポネーマ(真正細菌)1905年フリッツ・シャウディン(ドイツ語版)(ドイツ)
百日咳百日咳菌(真正細菌)1906年ジュール・ボルデ(フランス)
チフス(パラチフス)サルモネラ属菌(真正細菌)1909年シャルル・ジュール・アンリ・ニコル(フランス)
光学顕微鏡では観察できない極小のウイルス(virus)の発見は、細菌よりも遅れ、1892年のロシアの植物学者ドミトリー・イワノフスキーによるタバコモザイクウイルスの発見が最初であった[7]。ウイルスによる感染症には、インフルエンザ、後天性免疫不全症候群 (AIDS)、エボラ出血熱、黄熱、狂犬病、重症急性呼吸器症候群 (SARS) 、中東呼吸器症候群 (MERS) 、デング熱、ジカ熱、天然痘、風疹、急性灰白髄炎(ポリオ)、麻疹、咽頭結膜熱(プール熱)、マールブルグ出血熱、ラッサ熱、ウエストナイル熱、日本脳炎、水痘・帯状疱疹、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) などがある。
ウイルスは、代謝系を持たず、細菌のように栄養を摂取してエネルギーを生産するような生命活動はおこなわない[9]。自己増殖できず、他生物の細胞に寄生することによって増殖し、エネルギーは宿主細胞の作るそれを利用し、大きさは細菌よりもはるかに小さい[9]。ウイルスの観察には電子顕微鏡が必要である[9]。
治療法の発見詳細は「抗生物質」、「抗ウイルス薬」、「ワクチン」、および「種痘」を参照フレミング(1881-1955)