愛の戦士レインボーマン
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日本のみならず世界的な規模を誇り、マカオアフリカなどにも拠点を構え[注釈 16]、近代兵器である戦闘機潜水艦なども保有している。第14話で行われたレインボーマンに倒された団員の合同葬儀での犠牲者数は324名であり、このことから膨大な数の構成員が存在しているのがうかがえる。

漫画では東南アジア系、とりわけフィリピン出身者を中心に構成されているとされるが、映像化作品では国籍不明の出身者による構成と設定を変えている。戦争中に被占領地で日本軍の虐待を受け、以後日本と日本人に徹底的に憎悪を抱くようになったと自称するリーダーの下、日本の解体と日本人殲滅を目的として結成された組織である。謎の人物ミスターKを首領とし、ダイアナ、ミッチーなどの女性幹部、秘密研究所で鍛えられた殺人プロフェッショナルたちが所属、メンバーのことごとくが日本を憎悪罵倒し、日本の脅威を唱えている。

人間の精神を破壊して狂気にする・キャッツアイによる社会混乱や、攻撃機ダッカーでの空爆などを仕掛けるも、ことごとくレインボーマンに阻まれ、やがては日本人撲滅ではなくレインボーマンの抹殺を至上命令とするようになった。

この他にも、宗教団体御多福会(おたふくかい)を通じて大量の偽札をばらまく「M作戦」により日本経済をハイパーインフレの大混乱に陥れ経済破綻を目指す、あるいは地底戦車モグラートによる人工地震と人工津波により日本の国際的信用と国際競争力を失墜させ孤立させるなど、直接的な破壊行為に留まらず経済的・外交的な観点から社会の基盤を揺るがそうという現実感のある作戦が行われた。
ミスターK
演 - 平田昭彦秘密結社「死ね死ね団」のリーダー的人物。本名・国籍・経歴などは一切不明で[12]、白髪・黒い服に黒いサングラスという容姿の謎の男。時折作中で日本人に変装することがあった[注釈 17]。第二次大戦中に家族を日本軍に殺害され、さらに自分も日本人に虐待されたため、日本と日本人を憎悪しており、地上から消し去ろうと企んでいる。作戦に失敗した男性幹部を処刑装置でほかの隊員の目の前で処刑したり[注釈 18]、男性DAC隊員に爆弾を持たせ、レインボーマンに近付いたところを狙撃・爆破したりなど、部下に対しても冷酷非情である。しかし、第14話でレインボーマンとの戦いで命を落としていった団員に哀悼の意を表するといった慈悲深い面も時折、見せている。女性幹部に対しては一度下した死刑宣告を取り消すことが多々あるなど、相当甘い面もある。変装術に長けており、堂々とタケシの前に現れたこともあった。普段は冷静沈着だが、ことが自分の思い通りにならない時は、ヒステリックになりがちである。ヤマト一郎との決闘で左腕を失い、以後はレーザー光線銃を内蔵する鉤状の義手となっている。第49話における戦闘時には覆面を着用して戦った。最終回で逃亡したことが判明し、死ね死ね団は壊滅していない。

ネーミング設定は、原作者の川内の頭文字から取ったもの(Kawauchi)。メインライターの伊東恒久が半ば冗談でプロットに書いたものが、そのまま正式設定として通ってしまった[15]

女性幹部[2]
現場で直接作戦を指揮するタイプ、ミスターKの秘書と役割は様々であるが、いずれもミスターKの側近的存在。互いに激しいライバル心を燃やしているが、作戦遂行にあたっての結束は固い。ミスターKの信任も厚く、たびたびの作戦失敗にも処刑をまぬがれ、大半が終盤までレインボーマンとの死闘を繰り広げた。本来は特殊能力を持たない生身の人間であったが、第40話以降サイボーグとなってレインボーマンと対決する。
ダイアナ
演 - 山吹まゆみ第4話から登場。古株の女性幹部。覆面団員たちを指揮している。キャッツアイを配布するため、自ら街頭に立ってキャッツアイ入りの飲み物を配ったり、地底戦車モグラートの工場主任となったりした。冷徹な性格のうえ、非常にヒステリックである。最後はサイボーグとなってレインボーマンに挑むも、太陽の剣が首に命中して爆死した。

第12話では別人が声を吹き替えている。

サイボーグダイアナ[16]
ドクター・ボーグの手でサイボーグ化されたダイアナ。両手から光線を発し、さらに踵に取り付けられたノズルで飛行可能[16]。また、強化改造を受けた際に+の5000ボルトの電流を発する放電装置を取り付けられ、?の電流を放つキャシーと連携して戦ったこともある。ほかに油を噴射する銃を持ち、最後の戦いの時には全身から熱エネルギーを発して特攻を仕掛けていた。第42 - 46話に登場。
ミッチー
演 - 三枝美恵子ミスターKの秘書で連絡係の女性幹部。第4話から登場。ほとんどの登場シーンが、マイクに向かって喋っている場面かミスターKの側にいる場面である。海堡基地の爆発に巻き込まれたらしく、第26話を最後に姿を見せなくなる。
キャシー
演 - 高樹蓉子第12話から登場した女性幹部。同話ではみゆきをさらった。また、戦闘機・ダッカーの製作を指揮していたこともある。なにかとダイアナと張り合うことが多く、また、ダイアナ同様ヒステリックな性格のため、部下からヒステリー女と揶揄されたこともある。頭髪はカツラであり、本当はスキンヘッドである(第32話で判明)。最初にサイボーグとなりレインボーマンを苦しめるも、ボーグ工場での戦いの際にアイビームを跳ね返されて爆死してしまった。
サイボーグキャシー[17]
ドクター・ボーグの手による人間サイボーグ第1号[17]。太陽の剣でも傷つけられない金属のボディとなり、目からアイビームという光線を発射し[17]、右手には小さなナイフを仕込み、左足のつま先には銃身が内蔵されている。またダイアナ同様踵のロケットで空も飛べる。強化改造後は手から?の電流と熱線も放てるようになった。なお、本人は自分がサイボーグとなってしまったことを悲しんでおり、黒い機械油の涙を流したこともある[17]。第40 - 45話に登場。
オルガ
演 - 藤山律子ミッチーの後任の秘書。バイクの運転が得意で、太陽フラッシュと同等の威力がある光線銃を武器に使う。初登場時では、ミスターKの娘に変装していた。人間複写装置を使って淑江に変装して接近し、タケシ暗殺を謀ったこともある。また、失敗が続いたため、一度処刑されかかったこともあるが、ロリータのとりなしでことなきを得た。48話では、ほかの女性幹部の復讐に燃え、自らに人間をサイボーグ化する薬・ボーグαを投与してサイボーグとなりレインボーマンに挑むが、太陽フラッシュにより敗れ去った。第28話より登場。
サイボーグオルガ[16]
オルガが、先立っていった同僚たちの仇討ちのために、手持ちの最後のボーグαを自分の首筋に撃ち込んでサイボーグ化した姿。鬼面のような顔となり、両眼や手からは光線を放つ。また、サイボーグ加速で素早く移動できる[16]。第48話に登場。
ロリータ
演 - 皆川妙子アフリカ基地からバゴラという黒人を連れて来た女性幹部。一振りであらゆる物を真っ二つに切り裂く殺人フルーレの使い手で、幹部の中では最も戦いが得意。オルガとコンビを組むことが多かった。後にサイボーグとなる。実はキャシー同様カツラであり、地毛は天然パーマ状の髪をしている(第32話で判明)。最後はレインボーマンを探していたところをバッドシスターに攻撃され、これを倒すもゴッドイグアナの悪魔の矢を受けて絶命してしまう。第32話より登場。
サイボーグロリータ[16]
ドクター・ボーグにサイボーグにされたロリータ。両目からアイビーム、腕から電撃を撃ち、左手は三連装の銃、右手は分離・発射することができる[16]。また、殺人フルーレも使用した[16]。ゴッドイグアナの分身であるバッドシスターを倒している。第42 - 47話に登場。
男性幹部
死ね死ね団員を指揮して作戦行動の前線に立つ中堅幹部。一般の死ね死ね団員と同じテンガロンハット・覆面姿。「メイジャー」は英語の少佐(Major)から。
メイジャーアル
キャッツアイ作戦に従事する男性幹部。キャッツアイ作戦実行に必要なキャッツアイの輸送を命じられるが、レインボーマンによって大半のキャッツアイが灰燼に帰してしまったために、その責任を問われて粛清された。第7 - 11話に登場。
メイジャーブル
キャッツアイ作戦に従事する男性幹部。アルが粛清された後、残ったキャッツアイを用いて作戦を行うように命じられた。13話でヨガの眠りに入ったタケシの捜索に失敗して不動金縛りの術をうけたところをミスターKに処刑された。第7 - 13話に登場。
メイジャーチル
キャッツアイ作戦に従事する男性幹部。13話ではブルとともにヨガの眠りに入ったタケシを捜索していたが失敗。不動金縛りの術をうけたところをブル共々ミスターKに処刑された。第7 - 13話に登場。
メイジャーボルト
M作戦に従事する男性幹部。M作戦の要である偽札工場の責任者を務めていた。製版工の松前源吉を脅迫して偽札を作らせ、日本にインフレを引き起こした。しかし、最終的に源吉に工場を爆破され、その爆発で死亡した。第14 - 21話に登場。
ドクター・ボーグ
演 - 長沢大アフリカ基地から来た科学者。九州のサイボーグ工場の責任者となる。戦時中に日本軍の軍医に妻を殺されたことから日本人に強い憎しみを抱いている。一定時間だけ人間をサイボーグ化する薬・ボーグαを開発した。女性幹部たち(キャシー・ダイアナ・ロリータ)をサイボーグに改造したのも彼である。ボーグαの効力延長を図るが、研究の途中でレインボーマンの遠当ての術で倒され、怨みの言葉を遺して工場と共に自爆した。第40 - 46話に登場。
グルド博士
演 - エンベル・アルデンバイ死ね死ね団アフリカ西海岸秘密研究所の殺人部長。レインボーマンの能力を研究していた。前述の殺人プロフェッショナルを仕立てあげた人物でもある。また、後にヤマト一郎を日本へ移送させた。その後の動向は不明。第14、第22話に登場。
マリンダ
演 - 水野マリアアフリカ基地からヤマト一郎を護送してきた女性暗殺者。ミスターKがアフリカ基地に殺人プロフェッショナルを2名つけろと命じて派遣されてきた。かなりの破壊力を誇る拳銃とロープを放って相手を束縛する拳銃を使用する。レインボーマンを暗殺しようとし、相棒のノーマ亡き後もタケシを付け狙うが、ダッシュ5のレインボーフラッシュを浴びて果てた。第22 - 24話に登場。
ノーマ
演 - メイ・ジュンマリンダの相棒を務める女の殺し屋。マシンガンと剣を武器として使う。最後はレインボーマンにマシンガンを奪われ、剣で戦おうとしたが遠当ての術で敗れ去った。


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