意匠権
[Wikipedia|▼Menu]
特許法においてはPCTルートを用いた出願、商標法においてはマドリッド協定議定書に基づく出願という、国際出願制度が存在する。意匠については、国際的制度を構築するための制度としてハーグ協定がある。この協定は無審査登録主義を前提に締結された協定である。このハーグ協定の制度は、商標法におけるマドリッド協定議定書と比較的似た制度である。ただし、このハーグ協定には審査主義国にも配慮したジュネーブアクトがあり、日本はこちらに加盟し、平成27年5月中旬から国際出願を受け付けている。
タイプフェース

タイプフェース(フォントのこと。ただし、1個1個の文字のデザインではなく、ここではアルファベット全文字などのセットについての議論である)は、現在の日本の制度では、意匠権の保護対象になっていない。判例によりフォントは、現在の日本では著作権でも保護されないため(フォント#法的保護)、意匠権による保護を考える者があるようである[要出典]。仮に意匠権によって保護するとしても、膨大な審査の手間が必要であり(特に日本語文字の場合、JIS第1水準だけですら、3000文字近くもある)、どのようにデザイン性を保護するかは大きな問題となる。
画面に表示される画像

従来の日本の制度では、アイコン等、画面に表示される画像は、法上の物品ではないとされ、意匠権によっての保護の対象にはあたらないとされていた。

令和元年法改正により、意匠権の対象に画像が追加された(2条)。画像の意匠は物品に付随することを要せず、機器の操作の用に供されるもの、または機器がその機能を発揮した結果として表示されるものであれば、画像の意匠として意匠権による保護対象となる。
脚注[脚注の使い方]^意匠早期審査・早期審理制度の概要
^ 令和元年特許法等改正に伴う意匠関係料金改正のお知らせ(令和2年4月1日施行) - 特許庁、2020年2月13日。2020年4月23日閲覧。

関連項目

実用新案権

ブランディング

インダストリアルデザイン

en:Japanese design law

意匠特許 - 意匠権に関するアメリカ合衆国の制度

知的財産権

外部リンク

意匠権に関する審決検索

意匠権に関する判例検索

意匠制度120年の歩み










知的財産権
産業財産権

特許権 - 実用新案権 - 意匠権 - 商標権
知的創造物についての権利等

特許権 - 実用新案権 - 意匠権 - 著作権 - 回路配置利用権 - 育成者権 - 営業秘密
営業上の標識についての権利等

商標権 - 商号 - 商品表示・商品形態 - 地理的表示


ウィキブックス:知的財産権法

ウィキソース:Portal:知的財産権法

ウィキバーシティ:Topic:知的財産法



カテゴリ

ポータル


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:19 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef