1956年、IBM社は、305 RAMACコンピュータシステムの構成部分として、最初のハードディスクドライブを発表した[19]:6。今日、ほとんどのデジタルデータは、ハードディスクに磁気的に、またはCD-ROMなどのメディアに光学的に保存されている[20]:4?5。2002年まではほとんどの情報がアナログデバイス(英語版)に保存されていたが、この年にデジタルストレージの容量が初めてアナログを超えた。2007年の時点で、世界中に保存されているデータのほぼ約94%がデジタルで保存されていた[21]。52%がハードディスク、28%が光学デバイス、11%がデジタル磁気テープである。1986年には3エクサバイト (1018 B; ギガバイト<GB>の10億倍) 以下だった世界的な電子機器の記憶容量は、2007年には295エクサバイトに増加し[22]、約3年ごとに倍増していると推定されている[23]。
データベース詳細は「データベース」および「en:Database」を参照
データベース管理システム (DMS) は、大量のデータを正確かつ迅速に保存および検索するという問題に対処するため、1960年代に登場した。初期のそのようなシステムとしては、IBMのInformation Management System(IMS)があり[24]、50年以上経った今でも広く展開されている[25]。IMSはデータを階層的に格納するが[24]、1970年代にテッド・コッドは、集合論と述語論理をベースに、テーブル・行・列という使い慣れた概念を用いた新しいリレーショナル・ストレージ・モデルを提案した。1981年に、市販用として初のリレーショナルデータベース管理システム (RDBMS) はオラクル社から発表された[26]。
すべてのDMSは、複数の構成要素から作られており、格納されているデータの整合性を維持しながら、多くの利用者が同時にアクセスできるようになっている[27]。そしてすべてのデータベースでは、格納されているデータの構造(データベース・スキーマ)が、データそのものとは別に定義され、格納されている点で共通している[24]。
近年、拡張可能なマーク付け言語 (extensible markup language; XML) が、データ表現の一般的なフォーマットになった。XMLデータは通常のファイルシステムに保存することもできるが、「長年の理論的および実践的な努力によって検証された堅牢な実装」を利用するために通常、リレーショナルデータベースに保持される[28]。文書記述言語 (Standard Generalized Markup Language; SGML) を発展させたXMLのテキストベースの構造は、機械にも人にも読めるという利点がある[29]。 リレーショナルデータベースモデルでは、関係代数(リレーショナル代数)に基づいて、プログラミング言語に依存しない構造化照会言語 (Structured Query Language; SQL) が導入された。 「データ
データ検索
データ伝送バージニア州アレキサンドリアにあるIBMカード保管倉庫(1959年)。これは連邦政府がパンチカードを保管していた場所である。
データ伝送には、送信、伝播、受信の3つの側面がある[33]。これは、情報を下流に向かって一方的に送信する「放送」と、上流と下流に双方向のチャネルを使用する「通信」に大別することができる[22]。
XMLは、2000年代初頭からデータ交換の手段として次第に採用されるようになった[34]。特にSOAPなどのウェブ指向プロトコルに含まれるような機械指向の対話では[29]、『データ伝送中 (data-in-transit)...データ保存中 (data-at-rest) ではない』とやり取りされる[34]。 ヒルベルトとロペスは、指数関数的な技術変化(ムーアの法則の一つ)を指摘した[22]。1986年から2007年の間に、一人当たりの情報を計算する機械のアプリケーションに特化した能力は約14カ月ごとに倍増した。同じ20年間で、世界の汎用コンピュータの一人当たりの記憶容量は18カ月ごとに倍増した。一人当たりの世界の通信容量は34カ月ごとに倍増した。一人当たりの世界の記憶容量は倍増するのに約40カ月を要した(3年ごと)。一人当たりの同報情報は12.3年ごとに倍増した。 世界中で、日々膨大な量のデータが蓄積されているが、分析して効果的に提示できない限りは、そのデータは本質的に「訪れるのも間遠なデータアーカイブ」という「データの墓場」に帰する[35]。1980年代後半[36]、この問題に対処するためにデータマイニングの分野、つまり「大量のデータから興味深いパターンや知識を発見するプロセス」が登場した[37]。 計算機協会 (ACM)は学術的な観点から、ITを『ビジネス、政府、医療、学校、その他の種類の組織におけるコンピュータテクノロジーのニーズに応えるための準備をする学部課程の教科課程。.... ITスペシャリストは、組織に適したハードウェアやソフトウェア製品を選択し、それらの製品を組織のニーズおよび情報基盤と統合し、組織のコンピュータ利用者のためにそれらのアプリケーションをインストール、カスタマイズ、保守する責任を負う。』と定義している[38]。 IT分野の学位(理学士・准学士)は、他の計算機科学(コンピュータサイエンス)の学位と似ている。実際、同じ基礎レベルのコースを持つことは多くある。計算機科学課程は理論と設計に重点を置く傾向があるが、IT課程は、現代のビジネスと利用者のニーズを支援するため、技術ソリューションの実用化に関する専門知識を卒業生に身につけさせるように構成されている。 IT分野の企業は、しばしば「IT業界」や「IT産業」としてまとめて語られる[39][40][41]。
データ操作
展望
学術的な視点
商業・雇用面での視点
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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