悪魔が来りて笛を吹く
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^ 横溝作品に時々「銀座(「日本橋」と説明される場合も)の大きな宝石店」として登場するブランド。今作以外でも『王冠のゆくえ』[3](この作品では「宝石も置いてある時計屋」になっている)、『まぼろしの怪人』[4]の1・3・4話などで登場しており、いずれの回も宝飾品の窃盗などの被害を受けている。また『怪盗X・Y・Z』第4話「おりの中の男」[5]では店そのものは出てこないが、天銀堂の主人が銀座のデパートで開かれている宝石展に来て、展示された宝石(天銀堂の物ではない)がすり替えられているのを見抜く場面がある。
^ おそらく高木正得元子爵の自殺事件(1948年7月8日失踪、11月1日遺体発見)と思われる。
^ 植村泰二。元ピー・シー・エル映画製作所社長。
^ 植村泰一は、その後東京芸術大学に進んでNHK交響楽団在籍のプロ奏者として活躍。1979年の本作映画化の際には招かれて山本邦山作曲のオリジナル主題曲を演奏している。
^ 実際のフルートの構造から考えて「左手」の誤りである。単行本においても、訂正した結果が「右手」である。すなわち、横溝によるこの解説自体が左右を取り違えている。
^ 「秌」は火偏に禾(のぎ)、すなわち「秋」の偏と旁を逆に配置した異体字であり、一部の日本語環境では表示できない。
^ 総体的に警察が密告を奨励しているような体質で、等々力自身も同様である。
^ 作品中、実の兄妹がそうとは知らずに愛し合って娘を儲けた結果、3人とも不幸な死を遂げる。
^ このため、椿家の邸宅であるにもかかわらず英輔の両親は同居が許されず、むしろ秌子の母のために離れが建てられた。事件当時は、この離れを公丸と菊江が使っていた。
^ 初出では「玉蟲」と表記されているが、現在出版されている角川文庫などでは「玉虫」に修正されている。初出では作品全体で旧字体や当用漢字外の文字を用いていたが多くは早い時点で新字体に修正され、「玉蟲」のみが比較的最近の出版である講談社横溝正史全集やそれを底本としている横溝正史自選集でも維持された経緯がある。 なお、字幕ないし解説画面で人名を表示しているテレビドラマ(2007年版以外)では、公丸の苗字を「新宮」に変えている1996年版を除いて、全て「玉虫」と表記している。
^ 新宮兄妹の母の実家は及川家であり、玉虫家との関係は明らかでない。可能性としては、たとえば公丸が及川家から玉虫家へ養子に入ったということが考えられる。
^ 冒頭での美禰子の金田一への説明では玉虫公丸の転居は「去年( = 1946年(昭和21年))の暮」であり「焼け出された」のは戦災ではないことになる。一方、同じ説明で新宮一家は1945年(昭和20年)5月の空襲で焼け出されたとしている。この間1年半の期間があることになり、公丸の転居動機からすると少々不自然ともいえる。また、美禰子の説明は1946年(昭和21年)の秋には東太郎がいたと解するのが自然だが、東太郎の告白状(遺書)は椿家を初訪問した時には既に公丸がいたと解するのが自然であり、前後関係が矛盾している。
^ 美禰子が最初に金田一に家族構成を説明した際に年齢を「23、4」と言っている。等々力警部の聴取に対して、16歳で一人前の女にしていただいて足掛け9年と答えているので、このことから算出すると24歳ということになる(本作品では年齢が数え年であると冒頭に記載されているので、「足掛け年数」から1を減じて単純に加算すれば良い)。
^ 本作品の初期の版では「いたじゅく」とルビが振られていた。角川文庫の古い版では「いたじゅく」と「いたやど」が混在しているが、1996年(平成8年)9月25日の改版でルビが大量に補われた際に「いたやど」に統一された。
^ 辰五郎の存命中に虚偽の戸籍登録を訂正するよう治雄が訴えたとしても、兄(新宮利彦)と妹(?子)を両親とする戸籍訂正は許可されない。
^ 作中では「お小夜」「小夜」「小夜子」が混在しており、どれが「本名」であるかは決定不能である。傾向として会話では「お小夜」、地の文では「小夜子」が多いが、例外も少なくなく、作者には厳密に使い分ける意思が無かった可能性が高い。なお「小夜」は、現行版では出川刑事の報告書3通のうち1通目の内容を述べる地の文に「小夜子」と混在して現れるのみである。初期の版では駒子が持っていた位牌に記載されていた俗名を慈道が読み上げた科白が「小夜」であったが、作者の没後、1996年(平成8年)9月25日の角川文庫本改版の際に出版社の判断で「小夜子」に改められた。これは多数に揃えるという趣旨の改変と推定できる。なお、2007年平成19年)4月1日に出版芸術社より出版された自選集は、初出誌と校合する方針であるため、位牌についての記述は「小夜」のままである。以上のような状況を踏まえたうえで、会話部分以外の圧倒的多数が「小夜子」であり、特に作品世界中の文書をそのまま掲載した設定の部分に出現する唯一の事例である東太郎(治雄)の告白状(遺書)で「小夜子」に統一されていることと、映像作品や演劇作品に登場する場合には全て「小夜子」が採用されている実情に合わせると記述が簡略になることとの2つの理由で、本ページでは「小夜子」を採用する。これは便宜的な選択であり、他を否定するものではない。
^ 「悧巧」と表記されている。
^ 当時の漁夫はの商品を船で下ろすことがあり、警察に問われても事実を話さない可能性が高く、椿子爵のような秘密裏に淡路に足を運ぶ場合、足の付きやすい連絡船より漁船を選ぶ。
^ 当初は室田日出男に金田一役がオファーされていたという話があり、覚せい剤取締法違反で逮捕・釈放されたばかりの頃に、製作者の角川春樹が、本作の撮影用台本を100万円の金一封と共に送ったと、室田自身が雑誌で証言している。しかし角川は、いつか組みたい俳優だったことは認めつつ、オファーに関しては覚えていないと否定している[11]
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