野球においては野球場で本塁と投手板相互の距離は60フィート6インチ(60'6" 18.44m)と規定されているが、一説では最初期に球場の設計を発注した際、60フィート0インチ(60'0"、18.28m)と書かれた寸法値が悪筆であったため、末尾の「0」を「6」と読み違えられそのまま定着したといわれる。 文字でなくても悪筆はあり得る。たとえば楽譜について、岩城宏之はベートーヴェンの自筆の楽譜が汚いことを述べている。彼はいわゆる第九のある箇所の標記について疑問を持ち、自筆の楽譜の写真版に当たった結果、おそらくフェルマータがディミヌエンドに読み間違えられたものと判断した[3]。同様にシューベルトの場合、アクセントとディミヌエンドが混同されやすいという。手書き原稿の汚い作曲家としてはベートーヴェンとモーツァルトが両巨頭であるという。
文字以外の例
脚注^ 筒井(1975),p.135
^ W. Michel (6 Dec 2005), ⇒On Engelbert Kaempfer's "Ginkgo", Research Notes, ⇒http://www.flc.kyushu-u.ac.jp/~michel/serv/ek/amoenitates/ginkgo/ginkgo.html 2009年9月28日閲覧。
^ 岩城(1983)、p.25
参考文献
筒井康隆、『乱調文学大辞典』、(1975)、講談社(講談社文庫)
岩城宏之、『楽譜の風景』、(1983)、岩波書店(岩波新書)
関連項目
誤記
誤植
草体の近似による誤写
清書