恋はデジャ・ブ
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しかし仕事仲間のリタを口説き落とすことに何度も失敗するうち、やがてフィルは際限なく繰り返されるグラウンドホッグデーの1日に嫌気が差してしまう[2]。ベッドの横に置かれた目覚まし時計を壊しても、祭事に用いるウッドチャックをさらって町からの脱出を試みても、ループを抜け出すことは叶わない。フィルは自暴自棄になって自殺を試みるが、どのような手段で自殺しても結局は2月2日の朝に同じ宿のベッドで目覚めるのであった。

あるときリタに自分の事情とループで得た知識を明かしてみせたフィルは、彼女との交流を通して気を取り直す。その後、フィルは今までの態度を改め[2]、他人に気前良く大金を配って回ったり、無尽蔵の時間を生かしてピアノを習ってみたり、寿命でその日に死ぬ運命にある老人を救うことには失敗しつつも、その日に起こる些細な事故やトラブルから人々を守ってみたりという日々を送るようになる。

やがてフィルは1日にしてパンクスタウニーの人々から尊敬を集める存在となり、リタからの愛も勝ち取る。その夜リタと一夜を共に過ごしたフィルは[2]、なぜか翌朝になってもリタが共にいて、日付も2月3日に進んでいることに気がつく。フィルはループからの脱出に成功したことに狂喜しつつ、リタと共にパンクスタウニーに永住することを決意するのであった。
登場人物

「演」は演じた俳優を、「声」は日本語吹替版の声優を指す。
フィル・コナーズ (Phil Connors)
演 -
ビル・マーレイ、声 - 安原義人男性。本作の主人公。テレビ番組の取材でリタやラリーと共にパンクスタウニーを訪れ、ループし続ける時間に囚われる。登場人物の中で彼だけが、ループが起こっていることを観測しており、以前のループで得た経験を活用することができるが、そうなった理由は明かされない。実はリタに一目惚れしており、様々な手段を用いて彼女の心を射止めようとする。最初は嫌な人物として描かれ[4]、劇中でもリタから自己中心的な性格を指摘されるが、後に態度を改めるようになる。フィルという名前は、パンクスタウニーの祭事のために飼われているウッドチャックと同名で、作中ではそのことを町人に指摘されたり、自分自身をウッドチャックに例えたりする場面が登場する。
リタ・ハンソン (Rita Hanson)
演 -
アンディ・マクダウェル、声 - 高島雅羅女性。本作のヒロイン。テレビ番組のプロデューサーで、フィルやラリーと共に取材のためパンクスタウニーを訪れた。時間のループには気づいていないが、何度かそのことをフィルから打ち明けられる。男性の好みは、博愛精神があって強引ではなく、ロマンチックで、楽器演奏の得意な人物であるといい、フランス詩を愛読する。フィルは彼女の反応を総当たりで調べ尽くし、彼女を口説き落とそうとしたが上手くいかず、一度は篭絡を断念する。しかし映画の結末では、彼女の理想の男性像を体現するに至ったフィルと一夜を共にし、共にループを脱出する。
ラリー (Larry)
演 -
クリス・エリオット、声 - 牛山茂男性。フィルやリタと共に取材のためパンクスタウニーの町を訪れたカメラマン。町の住人同様、時間のループには気がついていない。
ネッド・ライアソン (Ned Ryerson)
演 - スティーヴン・トボロウスキー、声 - 増岡弘男性。フィルの高校時代の同級生を自称する保険のセールスマン。毎朝フィルが宿を出たところで遭遇し、再会を喜びつつ執拗に商談を持ちかけてくる。
バスター・グリーン (Buster Greene)
演 - ブライアン・ドイル=マーレイ、声 - 峰恵研男性。グラウンドホッグデーの祭事を執り行う人物で、占いの結果を皆に告げる役割を担う。フィルがウッドチャックのフィルを誘拐した際にも居合わせる。
ナンシー・テイラー (Nancy Taylor)
演 - マリス・ジェラティ、声 - 塩田朋子女性。フィルに名前や出身校を聞き出された後、「偶然再会した高校の同窓生」を装って言い寄られ、口説き落とされる。翌日には他の住人同様、フィルのことを忘れているが、その後も何度か登場し、食堂や映画終盤のパーティにも姿を見せる。
ランカスター夫人(Mrs. Lancaster)
演 - アンジェラ・ペイトン、声 - 斉藤昌女性。フィルが宿泊した宿の女主人。毎朝コーヒーを勧めてくる。
ガス (Gus)
演 - リック・ダコマン、声 - 稲葉実男性。もと海軍の水兵。時間のループに閉じ込められて途方に暮れるフィルと飲み明かし、もし明日が来ないなら何をしても自由だという発想を彼に与える。結果としてフィルが起こしたトラブルに付き合わされ、ラルフと共に逮捕される。その後も食堂などに登場する。
ラルフ (Ralph)
演 - リック・オヴァートン、声 - 梅津秀行男性。フィルやガスと飲み明かして酔い潰れてしまい、結果としてフィルが起こしたトラブルに付き合わされ、ラルフと共に逮捕される。その後も食堂でガスと一緒に食事をしている。
ウェイトレスのドリス (Doris, the Waitress)
演 - ロビン・デューク、声 - 火野カチコ女性。角にある食堂「ティップトップ・カフェ」のウェイトレスで、店主の義妹。現金輸送車の見張りをしていた銀行警備員のフィリックスに両替を頼んだ後、不注意で小銭を落とし、大金を置き引きする機会をフィルに与える。その他にも食堂をはじめ何度か登場し、映画終盤のパーティにも姿を見せる。
老人 (Old man)
演 - ル・ボドウェル男性。毎朝フィルが宿を出たところで遭遇し、金を無心しようとする老人。フィルは日によって大金を施したり、食事を振舞ったりするが、毎晩になると老衰により回避不可能な死を迎える。
ピアノ教師 (Piano teacher)
演 - ペギー・ローダー女性。フィルから大金を積まれてピアノの指導を乞われ、生徒を帰宅させて応じる。映画終盤のパーティにも姿を見せる。なお、劇中でフィルが彼女から習ったピアノ曲は、セルゲイ・ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」である。


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