『怪談』の映画化はにんじんくらぶ代表取締役の若槻繁が学生時代に着想していたもので、にんじんくらぶが映画製作業務を開始する際に若槻が映画監督の小林正樹にこの企画を語ったことで製作実現に動き出した[6]。当初は松竹に企画が持ち込まれたが製作中止となり、その後配給権が東宝へ移り製作開始に至った[3]。しかし、興行収入は3億円には及ばず、これが原因でにんじんくらぶは倒産した。
監督の小林正樹は本作品が初のカラー映画であった[6]。エピソード毎に配色を変えて差別化を図っている[6]。
使用するエピソードの選定は、脚本を担当した水木洋子によって行われた[5]。
撮影のほとんどはセット内で行われた[6]。スタジオには日産車体工機所有の格納庫が使用され、高さ9メートル・総延長220メートルの巨大なホリゾント、約600坪の大広間セット、和船10隻が浮かべられるプールなど大規模なセットが用意された[6]。
受賞歴
第18回カンヌ国際映画祭 審査員特別賞
ローマ国際映画祭 監督賞[7]
第38回アカデミー賞 外国語映画賞(ノミネート)[8]