通常、性行為は自分とパートナー以外の第三者に見つからない場所で行われるが、第三者に見つかるおそれのある場所や、あえて第三者の前で行われる場合もある。一般には変態性欲の現れとみなされるし、露出狂などと揶揄される場合もある。公然での性行為は、法的には犯罪である(日本の法律は、刑法 第23章 第174条 公然猥褻罪参照。)
第三者に見つかるおそれのある状況として、自動車内(カーセックス)、公園、山奥、海岸、路上などの野外(青姦)、カラオケボックス、混浴の温泉、会社の倉庫や非常階段などで行う場合が考えられる。この他に自宅であっても第三者が家の内にいる場合も含まれる。
あえて第三者の前で行われる状況としては、何らかの金銭目的の場合や、同好の士が集団で行う場合などが考えられる。
ストリップ劇場で「白黒ショー」と称して、男女の出演者(プロ)が性交の様子を見せることがある。あくまでショーであるため、男性は射精をしないという暗黙のルールがある。また「生板ショー」と称し、希望する観客と踊り子に舞台上で性交を行わせることがある。生板の場合、客は避妊具着用のうえで射精してもよい(1972年 - 1985年迄はよく見られたが、1985年の新風営法施行により取締りが厳しくなり、現在は都会の劇場では、ほとんど行われていない)。
アダルトビデオの撮影はカメラ・監督・照明・音声など数人のスタッフの元で行われる。電車の中や公道上など野外で撮影されたアダルトビデオがあるが、現行犯逮捕された事例もある。
まれに社会に対する抵抗・抗議などを示すため、公共の場所で行う者もある。
同好の者が集まって、大人数で性行為を行うことがある(グループセックスを参照)。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 『古事記』にも見られる大和言葉「みとのまぐはひ」に当て字でない翻字としての漢字を当てれば「御陰の目合」。「みと」の「み」は敬語の「御」、「と」は男性・女性の象徴部・陰部、すなわち性器のこと。したがって「みと」は「御陰」で、性器に敬語を冠した語形である。「まぐはひ(目合)」すなわち「目と目を合わせて愛し合うこと」と同じように、「みとのまぐはひ」は、互いの「みと」を合わせて愛し合うことをいう。ここから転じて「御陰の目合」の意味が「目合」の第2義になり、やがて「御陰の目合」のほうは死語になった。
^ エッチの語源は「変態(へんたい)」もしくは「破廉恥(はれんち)」をローマ字表記した場合の頭文字 "H" の日本語慣習音の一つ「エッチ」であるとされている。また、「エッチする」という言葉を放送に乗せて初めて使ったのは明石家さんまもしくは島田紳助であったといわれている。
出典^ 「性行為」『広辞苑』 岩波書店、第5版、p. 1465
^ 小学館『デジタル大辞泉』. “性行為