ハーバード大学医学院によると、身体的な愛情と性的な親密さは体に良いとされる[14]。
ストレスを和らげ、幸福感を促進するホルモンであるオキシトシンのレベルを上げるとされる[14]。
性行為は女性の健康にとって重要である。新陳代謝を活発にし、免疫力を高める効果がある。頻繁な性交は、心臓発作のリスクを減らすことと関連している。膣の潤滑性、弾力性、健康を維持するのに役立つ[15]。
性行為は男性にとっても適度な運動である。全体として、フォックストロット、掃除、卓球、ゴルフをするためにコースを歩くのとほぼ同じである。週に2回を超えて性行為をした男性は、月に1回未満の性行為をした男性よりも心血管疾患を発症する可能性が45%低かった。 週に3回以上オルガスムを報告した男性は、射精の頻度が少ない男性よりも死亡率が50%低かった[16]。
さらに、心臓発作から数か月以内に通常のレベルの性的活動に戻ることが、生存率の改善に関連している。健康状態の改善や配偶者との良好な関係など、健康の改善に関連する他の要因を反映している可能性がある、と研究者は述べた[17]。ケーゲル体操を行うことによって、男性も女性も、骨盤底筋を鍛えることで性的健康を改善することができる[18]。 勃起不全や膣痙、膣内射精障害などの疾患によって性交が行なえない、射精できない、または妊娠できないという問題が生じる。医学的定義では性欲、勃起、性交、射精、極致感のいずれか一つ以上欠けるかもしくは不十分なものを指す。詳細は「性機能障害」を参照
諸問題
性感染症
無症候性キャリアとの性的接触によって性感染症になる場合がある。
2004?2007年の報告例[19] では、男性が性的接触(複数の経路が記載されたものを除く)が1,415例(うち75%が異性間)、女性が性的接触が578例(うち86%が異性間)であったとされている。
性交不能症・性機能障害
若年の性行為
コンドームメーカーのDurex社は主要国の初体験の統計を発表している。2005年の報告では全世界平均が17.3歳、一番年齢が高いインドが19.8歳、日本が17.2歳、アメリカが16.9歳、最も低いアイスランドが15.6歳であった [1]
婚前交渉が一般化した近年、「初体験を済ませる年代が低年齢化している」とも言われるが、この主張は正しくないとされる。なぜなら、上述のように、過去において筆下ろし、水揚げといった形で早い時期に性体験が行われていた事実があるからである。赤松啓介ら一部の民俗学者が、この点を指摘している。正しくは、性体験における性別や階層による差が縮小しただけと考えたほうが良いとされる。妊娠、性感染症などに関する知識も不十分なまま、好奇心あるいは金銭を得る目的で性行為を行うことは、将来に悪影響を残しかねないが、学校での性教育も、こうした事態にうまく対処できていないのが実情である。
自分またはパートナーが10歳代以下の時は男性器・乳房のタナー段階がVの状態だけでなくI?IVの状態をパートナーに見られたり接触されたりする、自分が見たり接触する場合もありえる。
10歳代では複数のパートナーと性行為を行うケースが多く、パートナーも多様化している。新しく出会ってから性行為に至るまでの期間も短いのが特徴。さらにパートナーが避妊具を拒否するなど避妊無しの性行為の割合が高く、その為に妊娠し、人工中絶をする女性が多い。