女性の性欲は排卵期間(卵抱期)を頂点として高まり、月経の周期で変化していると言われている[7]。つまり(月経が順調な女性であれば)1か月前後周期で増減を繰り返している。
女性はホルモンの分泌の変化で40歳以降から性欲が増していき、50代半ばくらいにピークがくるとする説があった。その根拠は更年期・閉経に向けて女性ホルモンが低下し、女性でも少量分泌されている男性ホルモンの割合が相対的に増えるからというものであった。2022年1月に、民間病院とリサーチ会社による20代-50代の女性各650名(10歳階級)、計2,600人の女性に対する「理想的な性行為の回数」に関するインターネット調査が行われた。その結果、理想的な性行為の回数が、「理想とする性行為の回数」からみると、女性の性欲のピークは、20代女性であった。また30代、40代、50代と年齢が進むごとに女性の性欲は低下していく傾向が見られた。また、女性が理想とする性行為の回数は、「1週間に1回」前後とする回答が20代-50代のどの年代でも多くなった。性行為がまったくなくてよいと答えた割合は低く、50代女性でも4人に約3人(73.5%)で、回数の差はあっても性行為が必要と考えていることもわかった[8]。
関連文献/推薦図書
大島清『脳と性欲 快楽する脳の生理と病理』共立出版、1989年4月、ISBN 4-320-05367-2
奈良林祥『HOW TO SEX』
謝国権『性生活の知恵』
アルフレッド・キンゼイ『キンゼイ報告』Kinsey Report
ファンデ・フェルデ(ヴァンデ・ヴェルデ)『完全なる結婚』
佐藤晴夫『異常性欲:人間だけが変態である』ベストセラーズ、1994 ISBN 4-584-19107-7
朝倉喬司『毒婦の誕生 悪い女と性欲の由来』洋泉社、2002年2月、ISBN 4-89691-608-5
ホーキング青山『UNIVERSAL SEX : 性欲に身障も健常もない』海拓舎, 2002、ISBN 4-907727-25-9
河添恵子『セクシャルトリープ 性欲動-30歳の女たち』恒友出版、1994年3月、ISBN 4-7652-4074-6
大島清『性欲 日本人はなぜこんなにスケベになったのか』ごま書房、1997年8月、ISBN 978-4-341-01792-7
大島清「快楽(けらく)の構造」中央公論社、1985年
ウィリー・パジーニ (Willy Pasini)『ありすぎる性欲、なさすぎる性欲』草思社、2002年4月、ISBN 4-7942-1130-9
キム・ミョンガン『ヘンタイの哲学 ヒトの性欲と快感のしくみを探る』日本文芸社、2005年8月、ISBN 4-537-25312-6
『性犯罪業カタログ:性欲あるところに商売あり』データハウス、2005、ISBN 4-88718-819-6
井上章一(編集)、永井良和、澁谷知美、原武史、唐権、三橋順子、川井ゆう、西村大志、露木玲(共著)『性欲の文化史 1』(講談社選書メチエ)、2008年10月、ISBN 978-4-06-258424-1
井上章一(編集)、梅川純代、申昌浩、劉建輝、原田信男、平松隆円、田中貴子、松田さおり(共著)『性欲の文化史 2』(講談社選書メチエ)、2008年11月、ISBN 978-4-06-258425-8
岩見照代『性と“悪”(2)性欲の研究(抄)/女給日記 (近代日本のセクシュアリティ 女性の描かれ方に見るセクシュアリティ)』ゆまに書房、2007年4月、ISBN 978-4-8433-2197-3
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 女性の場合、35歳から45歳が性欲のピークとされている。
^ 立川派と混同されることがあるが、別の宗派である。
^ ロスチャイルド財閥のアラン・ラインバーグ