性欲
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

男性の性欲は睾丸精子をつくるリズムと連動する[7]。睾丸で分泌されるテストステロンに左右される。(そのため、去勢を行うと性欲は低下する)。テストステロンが急激に増加する思春期(13?22歳頃)に性欲は高まり、70歳頃まで高い状態が続く[8]。『ボディ・リズム』の著者リン・ランバーグの指摘によると、男性の性欲は年周期で変化しており、10月にもっとも多く精子がつくられ性欲もピークを迎える[7]。複数の研究者ら[注釈 3]の研究でもセックスマスターベーションの回数が多いのも10月だといい、結果、女性の妊娠も増えるという[要検証ノート]。逆にテストステロンの分泌が減るのは3月である[7]。ピークの10月と最も低い3月の差は25%に達するという[7]。男性の性欲と年齢の関係について言えば、思春期がもっとも性欲が強いと言われ(より具体的には精子製造では15歳前後。テストステロンの分泌量では19歳がピークだとされ[7])、ピーク以降年齢とともに漸減する。
女性の場合

女性の性欲は排卵期間(卵抱期)を頂点として高まり、月経の周期で変化していると言われている[7]。つまり(月経が順調な女性であれば)1か月前後周期で増減を繰り返している。

女性はホルモン分泌の変化で40歳以降から性欲が増していき、50代半ばくらいにピークがくるとする説があった。その根拠は更年期閉経に向けて女性ホルモンが低下し、女性でも少量分泌されている男性ホルモンの割合が相対的に増えるからというものであった。2022年1月に、民間病院とリサーチ会社による20代-50代の女性各650名(10歳階級)、計2,600人の女性に対する「理想的な性行為の回数」に関するインターネット調査が行われた。その結果、理想的な性行為の回数が、「理想とする性行為の回数」からみると、女性の性欲のピークは、20代女性であった。また30代、40代、50代と年齢が進むごとに女性の性欲は低下していく傾向が見られた。また、女性が理想とする性行為の回数は、「1週間に1回」前後とする回答が20代-50代のどの年代でも多くなった。性行為がまったくなくてよいと答えた割合は低く、50代女性でも4人に約3人(73.5%)で、回数の差はあっても性行為が必要と考えていることもわかった[8]
関連文献/推薦図書

大島清『脳と性欲 快楽する脳の生理と病理』
共立出版、1989年4月、ISBN 4-320-05367-2

奈良林祥『HOW TO SEX』

謝国権『性生活の知恵』

アルフレッド・キンゼイキンゼイ報告』Kinsey Report

ファンデ・フェルデ(ヴァンデ・ヴェルデ)『完全なる結婚』

佐藤晴夫『異常性欲:人間だけが変態である』ベストセラーズ、1994 ISBN 4-584-19107-7

朝倉喬司『毒婦の誕生 悪い女と性欲の由来』洋泉社、2002年2月、ISBN 4-89691-608-5

ホーキング青山『UNIVERSAL SEX : 性欲に身障健常もない』海拓舎, 2002、ISBN 4-907727-25-9

河添恵子『セクシャルトリープ 性欲動-30歳の女たち』恒友出版、1994年3月、ISBN 4-7652-4074-6

大島清『性欲 日本人はなぜこんなにスケベになったのか』ごま書房、1997年8月、ISBN 978-4-341-01792-7

大島清「快楽(けらく)の構造」中央公論社、1985年

ウィリー・パジーニ (Willy Pasini)『ありすぎる性欲、なさすぎる性欲』草思社、2002年4月、ISBN 4-7942-1130-9

キム・ミョンガン『ヘンタイの哲学 ヒトの性欲と快感のしくみを探る』日本文芸社、2005年8月、ISBN 4-537-25312-6

性犯罪業カタログ:性欲あるところに商売あり』データハウス、2005、ISBN 4-88718-819-6

井上章一(編集)、永井良和、澁谷知美原武史、唐権、三橋順子、川井ゆう、西村大志、露木玲(共著)『性欲の文化史 1』(講談社選書メチエ)、2008年10月、ISBN 978-4-06-258424-1

井上章一(編集)、梅川純代、申昌浩、劉建輝、原田信男、平松隆円田中貴子、松田さおり(共著)『性欲の文化史 2』(講談社選書メチエ)、2008年11月、ISBN 978-4-06-258425-8

岩見照代『性と“悪”(2)性欲の研究(抄)/女給日記 (近代日本のセクシュアリティ 女性の描かれ方に見るセクシュアリティ)』ゆまに書房、2007年4月、ISBN 978-4-8433-2197-3

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 女性の場合、35歳から45歳が性欲のピークとされている。
^ 立川派と混同されることがあるが、別の宗派である。
^ ロスチャイルド財閥のアラン・ラインバーグとパリ大学のミシェル・ラゴギー。

出典^ “体の発達-第二次性徴などの変化”. www.ibmjapankenpo.jp. 日本アイ・ビー・エム健康保険組合. 2021年5月9日閲覧。
^ Bruce Bagemihl, Biological Exuberance: Animal Homosexuality and Natural Diversity, St. Martin's Press, 1999; ISBN 0312192398
^ Pope John Paul II, Mutual Attraction Differs from Lust. L'Osservatore Romano, weekly edition in English, 22 September 1980, p. 11. Available at ⇒http://www.ewtn.com/library/papaldoc/jp2tb39.htm
^ ツルティム・ケサン正木晃『チベット密教』ちくま新書(2000年)p.152
^ https://hdl.handle.net/10131/2758  岩切正介 フロイトとヘルバルト。とくにリントナー編『経験的心理学教本』について Die Beziehung zwischen Freud und Herbart: Lindners Lehrbuch von Psychologie
^ Malabou, Catherine (2012). The New Wounded: From Neurosis to Brain Damage. New York: Fordham University Press. p. 103. ISBN 9780823239672.
^ a b c d e f 日本博学倶楽部『「人体の謎」未解決ファイル』PHP研究所、2009年。 
^ a b “女性の性欲のピークは40歳、50歳というのは間違いだった!”. 竹越 昭彦(浜松町第一クリニック院長). 2023年11月16日閲覧。

関連項目

欲望

心理学

ヌード

ヘアヌード

オナニー

性的指向

性的嗜好

性依存症

レズビアン

LGBT

フェティシズム

マゾヒズム

サディズム

典拠管理データベース: 国立図書館

フランス

BnF data

イスラエル

アメリカ

日本


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:26 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef