忠臣蔵_(1985年のテレビドラマ)
村松喜兵衛…淡路康
武林唯七…野上祐二
勝田新左衛門…長島義樹
貝賀弥左衛門…和田昌也
横川勘平…加茂雅幹
潮田又之丞…岡本太輔
菅谷半之丞…平河正雄
矢頭右衛門七…新田純一
浅野家(赤穂藩)
浅野内匠頭長矩…風間杜夫
阿久里→瑤泉院…多岐川裕美
戸田局(瑤泉院付老女)…野川由美子
藤井又左衛門(江戸家老)…児玉謙次
安井彦右衛門(江戸家老)…渥美國泰
大野九郎兵衛(国家老)…藤木悠
毛利小平太…西郷輝彦
橋本平左衛門…加納竜
萱野三平…篠塚勝
萩原兵助…片岡五郎
矢頭長助…石丸勝也
楓(三次浅野家・瑤泉院付侍女)…清水めぐみ
赤穂藩士の家族・関係者
大石リク…中野良子
スズ(大石リクの母)…山岡久乃
瀬尾孫左衛門(大石家家士)…有島淳平
八助(大石家下僕)…伊沢一郎
毛利るい(毛利小平太の妻)…小倉加代
毛利源左衛門(毛利小平太の兄)…松山英太郎
三田村軍太夫(るいの父)…溝田繁
琴路(磯貝十郎左衛門の恋人)…真行寺君枝
萱野七郎左衛門(萱野三平の父)…岩井半四郎
矢頭マス(矢頭右衛門七の母)…北城真記子
塩山伊左衛門(赤埴源蔵の兄)…久保幸一
塩山澄江(赤埴源蔵の兄嫁)…柳川慶子
橋本志摩(橋本平左衛門の妻)…太田かずよ
小野寺丹(小野寺十内の妻)…星野美恵子
お鶴(岡野金右衛門の恋人)…桂木文
大工勘兵衛(お鶴の兄)…松山政路
吉良家/上杉家(米沢藩)
吉良上野介(高家筆頭)…森繁久彌
上杉綱憲(上杉家当主・米沢藩主/上野介の実子)…中村橋之助 ※橋之助は後に「大忠臣蔵(1989年、テレビ東京)」と「忠臣蔵 風の巻・雲の巻(1991年、フジテレビ)」でも同役を演じた。
色部又四郎(米沢藩江戸家老)…丹波哲郎
清水一学(米沢藩士・吉良家付け人)…堀内正美
松原多仲(吉良家家老)…井上博一
幕府
徳川綱吉(五代将軍)…夏八木勲
柳沢出羽守(側用人)…草薙幸二郎
多門伝八郎(幕府目付役)…竹脇無我
天野伝四郎(幕府目付役)…中村錦司
梶川与惣兵衛(大奥留守居役)…宮内洋
土屋主税(旗本/吉良家隣人)…伊吹吾朗
土屋家用人…春風亭小朝
荻生徂徠(儒学者)…西村晃
林大学頭(儒学者)…佐野浅夫
その他
垣見五郎兵衛(日野家用人)…西田敏行
伊達左京亮…四禮正明
田村右京大夫…佐原健二
畳屋万五郎…東八郎
浮橋太夫…片山由香
宝井其角(俳人)…藤岡琢也
公弁法親王(日光東照宮及び輪王寺門跡。ナレーションでは「日光輪王寺門跡」)…上原謙
ナレーション…鈴木瑞穂
逸話
初回放送時(1985年:昭和60年12月30、31日)バージョンと、翌年末の再放送時バージョン、株式会社バップより発売されたソフト(VHSおよびベータ、DVD)バージョンと、三つのバージョンが存在する。
初回放映時:【前編】山科の閑居からリクと幼い子供達・リクの母スズらが但馬へ去って行くのを見送った後、内蔵助が松之丞(主税)に切腹の作法を教える場面でエンドロールが流れる。【後編】冒頭、アヴァンタイトルで状況説明のナレーション、山科から但馬へ向かうリク・スズの一行が立ち止まって内蔵助の真意について語り合う場面があり、その後にオープニングタイトルクレジットが始まる。また、本編劇中の人物紹介テロップの出し方も後述の販売ソフト版とは異なっている(初放映時バージョンでは紹介テロップが出る人物がソフト版では出ていなかったりする)。現在CS等で放送されているのはこのバージョンである。
再放送時:【前編】ラストシーン、内蔵助らがリク・スズの一行を見送る場面に続いて、リクたちの会話(初回放映時の後編冒頭にあったシーン)が挿入されて、内蔵助が松之丞(主税)に切腹の作法を教える場面でエンドロールが流れる。【後編】冒頭にアヴァンタイトルがなく、いきなりタイトルクレジットが始まる。また、放送時間の関係からか、前後編ともに数シーンがカットされた短縮版になっている。
販売商品:構成は再放送時に同じく、リクとスズの会話が前編ラスト近くに挿入されており、後編にはアヴァンタイトルがない。ただし再放送時のようなカットシーンはなく、全長版で収録されている。また、前・後編共にチャプター毎に章分けされ、各章の副題が劇中に挿入されている(DVD版・2000年12月発売/2008年12月レンタル開始)。
再放送時と、販売・レンタル用ソフトの後編のオープニングロール・エンドロールには、上記の理由で本来登場していない筈のリク(中野良子)とスズ(山岡久乃)、及び八助(伊沢一郎/エンドロールのみ)の名前がクレジットされたままになっている。また、前編に引き続き後編にも登場している将軍綱吉(夏八木勲)のクレジットが後編エンドロールのみ欠落している(オープニングロールではクレジットされている)。
森繁久彌は、制作総指揮の岩淵康郎(森繁とも個人的に親しかった)から直々にオファーを受けた時に「ぜひとも(吉良役を)やらせて欲しい!」と逆にお願いしたという(その前に一度、岩淵に頼まれて森繁の元に赴いた里見浩太朗からオファーを受けていたが、「帰れ」と一蹴している)。役を引き受けるに当たり、森繁は「吉良はもっと堂々としているはずだ」として、愛される吉良を演じたいと考え、一歩も退かないつもりで脚本家の杉山義法らスタッフとも意見を交わしたという[2]。そして最期のシーンでも「着物はいい物じゃなければならない」として白羽二重を着て、畳を敷いた上で舞った(それまでの作品では大体、吉良は汚いような格好で蔵から引きずり出されるということが多かった)[2]。また「髭を生やした吉良なんて見た事ありませんよ」という周囲の反対を押し切って口髭をたくわえたまま吉良上野介を演じた。そして、吉良が刺されて死ぬ時の顔を一生懸命研究して収録に臨んだが、実際の本編映像では刺された瞬間にすぐに浪士達の引き揚げシーンへと切り替わる為、森繁苦心の「刺された吉良の表情」は観る事ができない[3]。その「刺された吉良の表情」は、収録現場に報道陣を入れた際にカメラに収められており、初回放映当時の番組宣伝スポットや日本テレビ系のワイドショー等では放映された。
当時かなり高視聴率だった『NHK紅白歌合戦』にぶつけた存在としては、当時の民放ではかなり高視聴率の15.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)[4]の視聴率をマークしたため、スポーツ紙に「忠臣蔵、討ち入り成功」「紅白討ち取ったり」「紅白が忠臣蔵にヒタイを斬られたゾ」などと書かれた[1]。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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