志村けんのバカ殿様
[Wikipedia|▼Menu]
1986年4月28日、『志村けんのバカ殿様』として『月曜ドラマランド』枠で初めて独立した番組となり[注釈 2]、いかりや仲本の代わりに東八郎[注釈 3]と田代まさし[注釈 4]をレギュラーに、石野陽子らを腰元に迎えスタートした。

レギュラーバラエティ版は1992年1月2日から放送が開始された。

2005年頃[いつ?]から字幕放送で放送される様になった(志村の声は黄色、桑野の声は緑色、それ以外の出演者の声は白色で表示される)。なお、2009年1月8日放送分からハイビジョン制作化され、同時に音声もステレオ放送化された。

2006年4月からは番組の派生として、志村けん一座の舞台公演『志村魂(しむらこん)』でも登場するようになった。メインキャストはテレビ版と共通だが、爺役は志村魂1・2のみ地井武男が演じていた。

放送開始から20年以上続く人気長寿番組である一方、お色気や下ネタの多い番組内容もあり2012年度まで実施していた「子供メディアに関する意識調査」(日本PTA全国協議会主催)の「親が子どもに見せたくない番組」では2009・2012年度3位、2003・2008・2010・2011年度4位、2004・2006・2007年度5位など上位常連となっていた[注釈 5]

“お色気ネタ”は初期の頃に顕著に見られ、放送時には視聴率を稼ぐために毎回必ず女性の裸体(胸の露出)のあるコントやゲームが行われるのが定番となっており、当時数多く放送されていた志村のコント番組の中では最もお色気要素の強い番組であった。

しかしゴールデンタイムの放送時間だったこともあり、児童層や未成年者も多く視聴していたため、放送当時から主婦層や父兄などから「下品・低俗・不快」といった番組に対する批判が殺到していた。このような影響を受け、かつての様な胸の露出を含むお色気ネタは廃止され、末期は露出が最小限に抑えられたお色気シーンが時折見られる程度であった。

お色気的表現が最小限に抑えられた場合でも批判されることは多々あり、2019年の放送では「眠れないバカ殿が水着女性の“肉布団”を味わう」というコントを放送し、物議を晒した[2]

2000年代後半以降はコントの他、ゲストを迎えてのゲームやフリートークで構成されており、2010年代以降はそれまであまり使用されていなかった「なぞりテロップ」もトークパートで使用されるようになった。「変なおじさん」「いいよなおじさん」、柄本明とのコント等、『志村けんのだいじょうぶだぁ』から派生した企画も定番化していた(レギュラー出演者もだいじょうぶだぁファミリーと同一)。

2006年以降は原則、新年(1月前半)、春(3?6月)、秋(10?11月)の年3回放送となっており、新年と秋は新作、春は過去放送分の傑作選となっていた。

2011年2月6日より、CSのファミリー劇場にて2001年1月の回から2007年の回の再放送が行われた。

志村がバカ殿を演じる時には独特のアクセントや言い回しを使う事が多いが、志村の郷里でもある多摩弁や、志村の親戚の使う福島弁が基になっていた。

フジテレビ系列で放送されている特別番組で唯一、全曜日(日曜日月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日)のゴールデンタイムプライムタイムで放送された。
志村けんと上島竜兵の死去

2020年3月29日に志村けんが急逝したことにより、同年1月8日放送分が新作としては最終回となった。その後、志村の逝去後初の放送として『志村けんのバカ殿様 笑いで暑さを吹き飛ばせ!夏祭りスペシャル』が2022年8月11日夏休みお盆休み)特別企画として約2年半ぶりに復活した。本番組のレギュラーだったダチョウ?楽部上島竜兵の逝去後初の放送でもあり、番組後半では上島の追悼特集が組まれた。以降も傑作選という形で本番組の放送は継続され、バカ殿以外の志村やドリフターズによるコントも合わせて再放送されている。
出演者

太字は第97回時点のレギュラー
レギュラー

(×は故人)

殿(志村けんのすけ→志村康徳)

志村けん×
通称「バカ殿」。歌舞伎「一条大蔵譚」のパロディ。名前通りバカで、破天荒な性格の殿様。あまりのバカさやハチャメチャぶりに家老から「珍バカ(珍しいくらいにバカ)」[3] と陰口を叩かれたり、「バカのオリンピックに出たら金メダルが取れる」[4]「バカのノーベル賞があったら受賞間違いなし」「ホームラン級のバカ」と評される程である。装束は殿様らしいが、顔は真っ白で口紅を塗った[注釈 6] 能面の小面のような顔をしており、ちょんまげをしている。下ネタ・イタズラが大好きで、城内にもからくりをたくさん仕掛けている(家老と上島が主な被害者)。また、超音痴(本人も自覚あり)でもあり、宴会で吉幾三の「雪国」を歌ったところ宴会場が半壊した事がある。父親である先代の殿は名君だったため、いつも爺からはそのことを絡めて小言を言われている。それでも家来たちに対しては旅行へ連れていったり、お年玉をあげたり(ただし、ダチョウ倶楽部登場前は家老のみはあげず、登場後は上島のみあげない事が多い)、悩みを聞いてあげたりと一人一人を家族のように大切に想っているため、なんだかんだ言いながらも家来たちは皆、殿に対して忠誠を誓っている。ドリフ大爆笑初期はよく怒っていたが、特別番組化後は基本的に温厚な人柄となり、滅多に怒ることはないものの、家来(特に家老や側用人)から単刀直入に「バカ」[注釈 7] と言われた時(由紀さおりまたは小柳ルミ子が年をごまかすシーンも同様(後述))は尺八の効果音が鳴り、その場で刀を手にしてドスの効いた声を上げるほど怒りを露わにする(「バカ」とは異なるが、タカアンドトシトシに「欧米か!」と頭を叩かれた時も同様の反応をしている)。酒が好きで、甘いものが苦手(実際の志村も酒が好きで、甘いものが苦手)。羽織の色は、初期は銀色系のものだったが、全員集合末期の頃から朱色系のものになった。現在はオレンジ、幼少時代は水色の羽織を着ている。初期はすっとんきょうな高い声を出していたが、晩年は志村の素の声であることが多かった。美人女性好きだが、女運は全く皆無。また、奥方はおらず、家老や家来からしばしば「いつ結婚するんだ」「早く結婚しろ」などと言われている[注釈 8]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:212 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef