御殿場線
富士山をバックに御殿場線を走る313系電車
基本情報
国 日本
所在地神奈川県、静岡県
種類普通鉄道(在来線・幹線)
起点国府津駅
終点沼津駅
駅数19駅
電報略号コテセ
路線記号
開業1889年2月1日(東海道本線の一部として)
線名変更1934年12月1日(御殿場線として分離)
所有者東海旅客鉄道(JR東海)
運営者東海旅客鉄道(JR東海)
(第1種鉄道事業者)
日本貨物鉄道(JR貨物)
(第2種鉄道事業者)
使用車両使用車両を参照
路線諸元
路線距離60.2 km
軌間1,067 mm
線路数単線
電化方式直流1,500 V
架空電車線方式
最大勾配25 ‰
閉塞方式自動閉塞式[1]
保安装置ATS-PT
最高速度110 km/h
路線図
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御殿場線(ごてんばせん)は、神奈川県小田原市の国府津駅から静岡県御殿場市の御殿場駅を経て静岡県沼津市の沼津駅に至る東海旅客鉄道(JR東海)の鉄道路線(幹線)である。 1889年(明治22年)に東京 - 大阪間を結ぶ鉄道(1909年に東海道本線と命名)の一部として開業し複線化も行われていたが、1934年(昭和9年)12月1日の丹那トンネル開通に伴い東海道本線は熱海駅経由に変更され、国府津駅 - 沼津駅間は支線の御殿場線となった。なお鉄道唱歌の歌詞は丹那トンネル開通前に発表されたため、国府津駅 - 沼津駅間が現在の御殿場線経由となっている。 第二次世界大戦中の1944年(昭和19年)には不要不急線に指定されて単線化され、レールなどの資材は回収されて他の路線の建設に転用された。しかし現在もなおトンネルや橋脚などに複線時代の面影が残っている[2]。また、大幹線である東海道本線から一ローカル線の御殿場線に転じたのちも、1992年に発生した東海道線来宮駅構内列車衝突事故の際などには不通になった東海道本線のバイパスとしての役割を果たし、寝台列車が当路線経由で運行された。 松田駅 - 御殿場駅間においては、JRの前身である日本国有鉄道(国鉄)時代の1955年(昭和30年)から小田急電鉄小田原線新宿駅方面からの優等列車の乗り入れが行われ、東京都心 - 御殿場地区間のアクセスルートのひとつとなっている。国鉄時代は準急、1968年から急行、JR化後の1991年(平成3年)3月16日には特急に格上げされ、それから2012年3月16日までの間は乗り入れ区間が沼津駅まで延長されていた。 JR東海が管轄する在来線としては最東端の路線であるとともに、唯一関東地方(神奈川県)に乗り入れている路線となっている。前述の歴史的経緯から東日本旅客鉄道(JR東日本)管理の国府津駅から沼津方面に向かう方が下りとなっている。 2010年3月13日から御殿場駅 - 沼津駅間に[3]、2019年3月2日には下曽我駅 - 足柄駅に[4]、2021年3月13日には国府津駅にIC乗車カード「TOICA」が導入された[5]。なお、定期券以外では国府津駅を跨いだICカードの利用はできない(国府津駅はSuicaエリアだが、IC対応券売機での当線の乗車券購入には対応している)。また、松田駅では小田急直通の特急「ふじさん」を利用する旅客専用に、運賃計算上の同一駅扱いである小田急新松田駅の入場・出場としてIC乗車カードを処理できる機器が設置されている。 全線がJR東海静岡支社の管轄だが、国府津駅構内はJR東日本横浜支社の管轄で構内にある第一場内信号機が線路上の会社境界になっている。 停車場・施設・接続路線
概要
路線データ
管轄(事業種別):東海旅客鉄道(第一種鉄道事業者)・日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者)
路線距離(営業キロ):60.2 km
軌間:1,067 mm
駅数:19(起終点駅含む)
御殿場線所属駅に限定した場合、起終点駅(どちらも東海道本線所属)が除外され、17駅となる。
複線区間:なし(全線単線)
電化区間:全線(架空電車線方式・直流1,500 V)
閉塞方式:自動閉塞式[1]
保安装置:ATS-PT(国府津駅構内のみATS-P)
運転指令所:静岡総合指令所
最高速度:110 km/h
沿線風景
凡例
0.0CB00 国府津駅
JR東:東海道貨物線
JR東:国府津車両センター
3.8CB01 下曽我駅
6.5CB02 上大井駅
8.3CB03 相模金子駅