御宿かわせみ
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清姫おりょう(1996年10月、文藝春秋 / 1999年11月、文春文庫)

「横浜から出て来た男」「蝦蟇の油売り」「穴八幡の虫封じ」「阿蘭陀正月」「月と狸」「春の雪」「清姫おりょう」「猿若町の殺人」


源太郎の初恋(1997年6月、文藝春秋 / 2000年5月、文春文庫)

「虹のおもかげ」「笹舟流し」「迷子の鶴」「月夜の雁」「狸穴坂の医者」「冬の海」「源太郎の初恋」「立春大吉」


春の高瀬舟(1998年3月、文藝春秋 / 2001年3月、文春文庫)

「花の雨」「春の高瀬舟」「日暮里の殺人」「伝通院の僧」「二軒茶屋の女」「名月や」「紅葉散る」「金波楼の姉妹」


宝船まつり(1999年3月、文藝春秋 / 2002年4月、文春文庫)

「冬鳥の恋」「西行法師の短冊」「宝船まつり」「神明ノ原の血闘」「大力お石」「女師匠」「長崎から来た女」「大山まいり」


長助の女房(1999年8月、文藝春秋 / 2002年8月、文春文庫)

「老いの坂道」「江戸の湯舟」「千手観音の謎」「長助の女房」「嫁入り舟」「人魚の宝珠」「玉川の鵜飼」「唐獅子の産着」


横浜慕情(2000年4月、文藝春秋 / 2003年4月、文春文庫)

「三婆」「鬼ごっこ」「烏頭坂今昔」「浦島の妙薬」「横浜慕情」「鬼女の息子」「有松屋の娘」「橋姫づくし」


佐助の牡丹(2001年3月、文藝春秋 / 2004年4月、文春文庫)

「梅屋の兄弟」(2000年2月号)

「江戸の植木市」(2000年3月号)

「佐助の牡丹」(2000年4月号)

「江戸の蚊帳売り」(2000年5月号)

「三日月紋の印籠」(2000年6月号)

「水売り文三」(2000年8月号)

「あちゃという娘」(2000年9月号)

「冬の桜」(2000年10月号)


初春弁才船(2001年11月、文藝春秋 / 2004年10月、文春文庫)

「宮戸川の夕景」(2000年11月号・12月号)

「初春弁才船」(2001年1月号、「新春弁才船」を改題)

「辰巳屋おしゅん」(2001年2月号)

「丑の刻まいり」(2001年3月号)

「桃の花咲く寺」(2001年4月号)

「メキシコ銀貨」(2001年5月号)

「猫一匹」(2001年6月号)


鬼女の花摘み(2002年9月、文藝春秋 / 2005年8月、文春文庫)

「鬼女の花摘み」(2001年7月号)

「浅草寺の絵馬」(2001年8月号)

「吉松殺し」(2001年9月号・10月号)

「白鷺城の月」(2001年12月号)

「新春夢づくし」(2002年1月号)

「招き猫」(2002年2月号)

「蓑虫の唄」(2002年3月号・4月号)


江戸の精霊流し(2003年5月、文藝春秋 / 2006年4月、文春文庫)

「夜鷹そばや五郎八」(2002年5月号)

「野老沢(ところざわ)の肝っ玉おっ母あ」(2002年6月号)

「昼顔の咲く家」(2002年8月号)

「江戸の精霊流し」(2002年9月号)

「亥の子まつり」(2002年10月号)

「北前船から来た男」(2002年11月号)

「猫絵師勝太郎」(2002年12月号)

「梨の花の咲く頃」(2003年1月号)


十三歳の仲人(2004年3月、文藝春秋 / 2007年4月、文春文庫)

「十八年目の春」(2003年2月号)

「浅妻船さわぎ」(2003年3月号)

「成田詣での旅」(2003年4月号)

「お石の縁談」(2003年5月号)

「代々木野の金魚まつり」(2003年6月号)

「芋嵐の吹く頃」(2003年8月号)

「猫芸者おたま」(2003年9月号)

「十三歳の仲人」(2003年10月号)


小判商人(2005年4月、文藝春秋 / 2008年4月、文春文庫)

「稲荷橋の飴屋」(2004年5月号)

「青江屋の若旦那」(2004年6月号)

「明石玉のかんざし」(2004年7月号)

「手妻師千糸大夫」(2004年8月号)

「文三の恋人」(2004年9月号)

「小判商人」(2004年10月号・11月号)

「初卯まいりの日」(2005年1月号)


浮かれ黄蝶(2006年4月、文藝春秋 / 2009年9月、文春文庫)

「浮かれ黄蝶」(2005年2月号)

「捨てられた娘」(2005年3月号・4月号)

「清水屋の人々」(2005年5月号)

「猫と小判」(2005年6月号)

「わいわい天王の事件」(2005年7月号)

「二人伊三郎」(2005年9月号)

「さんさ時雨」(2005年10月号)

「公孫樹の黄ばむ頃」(2005年11月号)


その他

御宿かわせみ 上下巻(1980年8月、文藝春秋) - 毎日新聞社版4冊の収録作品を2冊で再刊

「御宿かわせみ」読本(2001年3月、文藝春秋 / 2003年4月、文春文庫) - 人名録の他、ドラマ出演者のインタビューなども収録

御宿かわせみ傑作選

初春の客(2004年1月、文藝春秋) - 初期10巻から著者自選の9編を収録

祝言(2005年1月、文藝春秋) - 11巻?20巻から著者自選の10編を収録

千手観音の謎(2006年1月、文藝春秋) - 21巻?30巻から著者自選の10編を収録


登場人物
主要人物
神林東吾
南町奉行所吟味方与力・神林通之進の弟。伸びやかな性格の持ち主。美男子。神道無念流の遣い手で練兵館では高弟の一人。八丁堀の道場の師範の一人であり、方月館の師範代も兼任していた。長い間るいとは正式に結婚できなかったが、講武所の教授方と軍艦操練所勤務(後に教官並)に任命されたことによって、祝言を挙げることができた。八丁堀に生まれた者の使命感と好奇心を併せ持ち、親友である畝源三郎の手伝いをしたり、かわせみに飛び込んでくる事件に首をつっこんだりして常に捕り物に関わる。なお、苗字は当初「かんばやし」と表記されていたが、現在は「かみばやし」に統一されている。
るい(旧姓庄司)
大川端にある旅籠かわせみの女主人。東吾の妻。鬼同心と言われた庄司源右衛門の一人娘。父の死後、同心株を返して旅籠を始める。東吾とは幼馴染。子どもの頃から東吾のことが好きだったが、身分違い(東吾は子のない通之進の跡継ぎと目されていた)であることと家付き娘であることから半ばあきらめていた。作品中、美人であることが強調されている。「酉の市の殺人」にて、「来年がるいの生れ年と同じ干支」との記載がある。
畝(うね)源三郎
定廻り同心。東吾の親友。東吾やるいにとっては幼馴染。定廻りにしては野暮ったいと言われるが、誠実な男。東吾には「源さん」と呼ばれる。
かわせみ
千春
東吾とるいの娘。
嘉助(かすけ)
かわせみの老
番頭。元は庄司源右衛門の若党。捕り方だったときの習性が時々出ることがある。るいを助ける忠義者。
お吉
かわせみの女中頭。母の代からの庄司家の奉公人で、いったん嫁いだが夫に死なれて出戻った。忠義者だが、好奇心が強く、おしゃべり。大の幽霊嫌い。その性格がかわせみに騒動をもたらすこともある。「祝言」にて、天保五年には二十歳過ぎだったとの描写がある。
神林家
神林通之進(みちのしん)
南町奉行所吟味方与力。東吾の兄。東吾よりひと回り以上年上で、早くに父を亡くした東吾にとっては父代わりでもある。美男子。やさしい風貌は、幼くして母を亡くした東吾が「母の顔を見たければ兄の顔を見よ」と言われて育ったほど。妻の香苗とはおしどり夫婦。麻太郎を養子にする。
香苗
神林通之進の妻。麻生源右衛門の長女。通之進とは幼馴染で、子どもの頃から許婚であり相思相愛であった。おっとりした性格であるが、人目を忍ぶ仲だった東吾とるいを見守り、また麻太郎を「お腹を痛めて産んだ子としか思えない」と言い切ったこともある。
神林麻太郎(旧姓大村)
清水琴江が大村彦右衛門との結婚後に産んだ子であるが、おそらくは東吾との一夜の契りによる子。琴江が死亡した後、通之進と香苗が何もかも承知の上で養子とする。東吾の若い頃に似ている(ということは通之進にも似ている)ため「通之進の隠し子ではないか」と噂された。
畝家
千絵(旧姓江原)
畝源三郎の妻。札差・江原屋の一人娘のため、(お互い思いを口にできないまま)諦めようとしていたが、源三郎の婚礼当日、花嫁の駆け落ちを取り繕う仮嫁となり、そのまま正式に妻となった。源太郎と千代の二子がいる。
源太郎
源三郎の長男。剣の師である東吾を慕う。麻太郎とは親友で、まるで東吾と源三郎の幼い頃のようとも言われる。
千代
源三郎の長女。千春とは幼馴染。
麻生家
麻生源右衛門
目付西の丸留守居を歴任した旗本。香苗と七重の父。東吾たちの父とは親友で、七重と東吾の結婚を望んでいた。剛直な人物だが、宗太郎に家督をゆずって隠居した後は、孫や麻太郎・源太郎たちの相手をするのが楽しみ。
麻生宗太郎 (旧姓天野)
医師。東吾の親友。偽名を名乗ってかわせみに泊まった際、東吾の依頼で悪人を引っかける芝居に一役買ったのがきっかけで付き合うように。将軍家御典医・天野宗伯の長男。母は典薬頭今大路家の長女。西洋医学を学ぶために長崎に留学。後に、七重と結婚、麻生家に養子に入る。つかみ所のない飄々とした人柄。麻生家の離れを治療所にし、貧乏人からは代金を取らない名医として本所・深川あたりの人々に親しまれている。
七重
宗太郎の妻。源右衛門の次女。東吾のことが好きだったが、るいの存在を知り半ば身を引く。のちに宗太郎と結婚し、花世と小太郎の二子を産む。
花世
宗太郎と七重の長女。おてんばで、思わぬ事件に巻き込まれることも。
小太郎
宗太郎と七重の長男。麻生家待望の嫡男。
お手先
長助
畝源三郎のお手先(いわゆる
岡っ引)。岡っ引には珍しく人柄が良い、誠実で温厚な男である。深川佐賀町のそば屋長寿庵の主人だが、店は妻と息子に任せきり。血の気の多かった若い頃に畝源三郎の父に手札をもらいお手先となった。
仙五郎
飯倉・麻布付近を縄張りにするお手先。本業は桶屋(後に息子に譲って隠居する)。こちらも岡っ引には珍しく人柄が良い。
その他
松浦方斎
剣士。狸穴の方月館の主。
直心陰流の達人。温厚な人柄で、東吾が師範代になってからは道場を任せきりにしている。刀剣などにも造詣が深い。
おとせ
方月館の家事一切を引き受ける女性。ある事件がきっかけでかわせみと関わることに。東吾の紹介で息子の正吉とともに方月館に身を寄せる。
善助
方月館の番頭格。
文吾兵衛
通称「永代の元締」。深川あたりの香具師やばくち場を取り仕切る大親分。そのような立場でありながら人が良く、永代の元締の息がかかったばくち場なら素人が安心して遊べると言われる。花世が引き起こした事件をきっかけに東吾達と知り合う。花世に「ひげもじゃもじゃ」と呼ばれる大男。息子は小文吾。
清水琴江
七重の友人。一度嫁いだが、子どもの頃に乱暴された記憶が元で離縁になる。柳河藩の重臣・大村彦右衛門と再婚が迫り、克服のためには好きな人と契ることと医師に言われ、一計を案じて東吾と一夜の契りを持つ。再婚後、おそらく東吾の子である麻太郎を産むが、夫に先立たれ、柳河藩の姫君のお輿入れのお供として多度津に行くも、お家騒動に巻き込まれ、密書を多度津藩江戸屋敷に届ける途中に斬り殺される。
斎藤弥九郎
剣士。この作品では珍しく実在の人物。練兵館の主。東吾と同じ岡田十松に剣を学んだ東吾の兄弟子だが、十松の死後、改めて東吾と師弟の契りを結ぶ。
テレビドラマ
秋の蛍

1973年8月26日当時のTBS系
東芝日曜劇場放送された。脚本も平岩弓枝。

出演

庄司るい:
若尾文子

神林東吾:仲谷昇

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