御先祖様万々歳!
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声:勝生真沙子38年後の近未来[9]からやってきた犬丸の孫娘を自称する少女。肉体年齢としては犬丸と同年齢。大人になっても消えない『五芒星の蒙古斑』が尻にあることを見せ、自身が四方田家の直系であることを示した。しかし、彼女の登場で四方田家の家庭は崩壊する。未来では、行き過ぎた個人主義の反動から大家族主義となり、時間旅行を行い自身の先祖へ逢いに行き孝行するのが流行になっているという。未来人の割には、古風な喋りをする。
四方田甲子国(よもた きねくに)
声:緒方賢一多美子の夫にして犬丸の父親であり麿子の曾祖父に当たる。どこの家庭にもいる中年のサラリーマン。妻との仲は、冷え切っており、息子との仲も悪く、息子は金属バットを手に自身はメタルフェイスのドライバーを手に一触即発の状態にまでなったが、麿子の登場により奇妙な安定を得る。妻の多美子には家を去られたが、曾祖父と慕ってくる麿子のためにと、一戸建てを購入。以前に住んでた高層マンションのものと二重のマイホーム・ローン返済を負う。その後、室戸文明の乱入により、麿子も失うと、ローン返済のために強盗を働く。最終的には社会人としての立場を完全に失い、蒸発するなど本作で一番不幸な人物。
四方田多美子(よもた たみこ)
声:鷲尾真知子甲子国の妻で犬丸の母親、麿子の曾祖母。旧姓:八甲田多美子(はっこうだ たみこ)。SFやファンタジーを嫌う、現実主義者。麿子の登場で四方田家を去り、その後、彼女の身辺調査を担当した探偵・多々良伴内と四方田家を取り戻すために戻ってくるが、自身こそが四方田家にとって他人であることを思い知らされることになる。しかしながら、甲子国が強盗を行ったことを知ると、改めて四方田家を守るために泥棒一家の指揮と取りまとめを嬉々として行った。この頃には、麿子のことも「いつか訪れるであろう他者」=「息子の嫁」として四方田家の一員であるとの認識を持っている。夫の蒸発後、多々良伴内と写真館を開いたが、恐喝事件を起こした事で服役中。
室戸文明(むろと ぶんめい) / 四方田犬麿(よもた いぬまろ)
声:玄田哲章未来の世界から麿子を捕まえに来たタイムパトロールとして登場する他、借金取りや刑事としても登場する。借金取りの際は「室戸文明(むろと ふみあき)」と名乗った。奇抜なサングラスに赤いスピードスケートスーツを着ており、独自の奇抜なポーズをとる。室戸文明は、押井監督の実写映画作品『紅い眼鏡』の登場人物が元であり役者も本作品で同役を演じた玄田哲章である。その正体は、犬丸の息子にして麿子の父親である四方田犬麿だが目的の為に正体を隠している。自身の母親の名は長らく不明であったが、娘(麿子)が生まれた後に母の名もまた麿子であったことを知る。「母を育てた息子。娘から産まれた父」としての悩みを5話で吐露する。
多々良伴内(たたら ばんない)
声:山寺宏一多美子に麿子の身辺調査を依頼された探偵。ヤクザ風の容姿をしているが、性格は臆病。物語の結末を見届ける権利があると、四方田家の逃走劇に付き合う。多美子ともども服役中であると6話で犬丸から語られる。
ナレーション
声:永井一郎最終話を除く各話の冒頭で、講談のような口調で特異な生殖・繁殖習性を持つ鳥類についての紹介を行う。その内容は直接本編と関係しないが、本編のテーマである「家族」を連想させるものになっている。
スタッフ

原作・脚本・監督:
押井守

キャラクターデザイン作画監督うつのみやさとる

作画監督補佐:橋本浩一

美術:池田祐二

撮影:小山信夫

音楽:川井憲次

録音演出千葉繁

編集:森田清次 (森田編集室)

オープニングアニメーション:南家こうじ

主題歌:『御先祖様万々歳!』

作詞・歌:児島由美

作曲・編曲:川井憲次


挿入歌:全て 作詞:児島由美 作曲・編曲:川井憲次

4話『時の番犬』歌:玄田哲章

5話『興信所は愛を信じない』歌:山寺宏一、鷲尾真知子

6話『立ち食いの唄』歌:古川登志夫


プロデューサー:梅崎浩志

製作:布川ゆうじ

制作協力:エスピーオー

企画製作:スタジオぴえろ

声の出演:立木文彦(3話カラオケを歌っている男等)、紗ゆり(4話臨時ニュースの読み上げ等)、千葉繁(上述のようにガヤ等)

各話タイトル

各話のタイトルと冒頭のナレーションで語られる鳥類の習性について以下に記す。
悪婦破家 -
カッコウ托卵

酒池肉林 - コウテイペンギンの抱卵

虎視眈眈 - 各鳥の求愛行動

捲土重来 - ダチョウの生態

一蓮托生 - サイチョウの子育て

胡蝶之夢 - (ナレーションパートなし)

MAROKO 麿子

1990年にOVAを90分に再編集した劇場版『MAROKO 麿子』が作成されている。3月19日公開。
DVD

DVD発売日
御先祖様万々歳!コンプリートボックス2000年11月3日
[10]
MAROKO 麿子2001年11月2日[11]
御先祖様万々歳!VOL.12001年12月7日[12]
御先祖様万々歳!VOL.22001年12月7日[13]
御先祖様万々歳!VOL.32001年12月7日[14]

ドラマ化構想

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の舞台化(『うる星やつら』の設定は用いていない)を手がけたこともあるじんのひろあきが自らのウェブサイトで明らかにしているところでは、1998年頃に「本作をテレビ東京で13回連続の深夜枠テレビドラマとする企画を、じんのが脚本・監督を引き受ける条件で押井が許可した」という話が持ち込まれたという[15]。このドラマ化については、押井から川井憲次の楽曲の使用や、登場人物を旅回りの芝居座一家として「家族全員の話を家族で演じている」構成にすることなどの指示があったが、実現せずに終わっている。
評価

宇野常寛は本作を「押井守という作家を考える上で最も重要な作品のひとつ」と本作を位置付けている[16]

本作は上述のように『うる星やつら』と同様の基礎設定を持つが、キャラクターデザインの面からも高橋留美子のデザインするキャラクターの性的な意味合いを徹底的に排除したうつのみやデザインとなっている[16]


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