『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の舞台化(『うる星やつら』の設定は用いていない)を手がけたこともあるじんのひろあき
が自らのウェブサイトで明らかにしているところでは、1998年頃に「本作をテレビ東京で13回連続の深夜枠テレビドラマとする企画を、じんのが脚本・監督を引き受ける条件で押井が許可した」という話が持ち込まれたという[15]。このドラマ化については、押井から川井憲次の楽曲の使用や、登場人物を旅回りの芝居座一家として「家族全員の話を家族で演じている」構成にすることなどの指示があったが、実現せずに終わっている。宇野常寛は本作を「押井守という作家を考える上で最も重要な作品のひとつ」と本作を位置付けている[16]。
本作は上述のように『うる星やつら』と同様の基礎設定を持つが、キャラクターデザインの面からも高橋留美子のデザインするキャラクターの性的な意味合いを徹底的に排除したうつのみやデザインとなっている[16]。この路線を経て、アニメ映画『機動警察パトレイバー 2 the Movie』の写実的アニメキャラクターに至っている[16]。
脚注^ “studioぴえろ 作品年表(OVA)