後志国への和人の進出は古く、太田山神社は室町時代の嘉吉年間(1441?1443年)に創立されたと伝えられ、道南五大霊場のひとつとして信仰を集めている。また、古宇郡の厳島神社は安土桃山時代の、寿都神社と忍路神社は江戸時代前期の創建。下記の神社以外にも、江戸時代以前に創建されたものは多い。和人の北海道進出の多くは漁業関係者であり、そのため沿岸部に個人的に祭祀した例が多い。特にニシン漁が栄えた地区に大規模の神社が多く、祭礼も盛大であった。積丹町(美国・古平)・岩内町・余市町等がその例である。明治になり国策として、伊勢神道系に統一されていったと想定される。
久遠郡 太田山神社(久遠郡せたな町)
奥尻郡 少彦名神社