彼氏彼女の事情
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- 榎本温子本作の主人公。愛称は「ゆきのん」。幼少時より人から賞賛されることに快感をおぼえ、他人に良く見られたい・チヤホヤされたい一心で日々努力を重ねて文武両道・容姿端麗・品行方正な自分を作り上げ、上品な優等生を演じる計算高い「見栄王」。家の中と外における外面のギャップは激しく、家族からは変態扱いされている。総一郎に本性を知られたキッカケで本当の自分を認められるようになり、「優等生の仮面」をあっさり捨て去った。ただしその後も規律正しい生活と勉学を続けており、金融ビジネス誌が愛読書であるなど、根本はしっかり者・したたか者(母の都香からは「スキなし女」と評される)。「見栄王」時代は友達作りに興味も無かったが、優等生のフリをやめてからは次々と親友が増えていく。また他者からの人物評価も「ヨゴレ級長(クラスメイト)」「歯ごたえのある生徒(学年主任)」などと一癖あるものに一変していく。突き抜けた思考回路や極めて負けず嫌いな点も地の様子で、自分が納得できない言動や仕打ちに対しては屈することがなく、怒ると戦闘本能が全開しどんな相手にも怯まない。中盤以降は総一郎の抱える深い闇から、彼の心を解放しようと苦心する。次々に直面する困難を、持ち前である努力家の一面と溢れるバイタリティで総一郎たちと共に乗り越え、大きく成長していく。在学中に総一郎との子を身籠もり結婚を決意した後は将来をはっきり見据え、学資や義父の総合病院を将来の自分に投資して欲しいと大胆な発言もしてのけている。最終回では、高校卒業後に一旦主婦となり娘(咲良)と双子の息子(蘇芳、藍)の2男1女を出産後、医大に進学、卒業後に義父の総合病院形成外科医として働く姿が描かれている。
ありま / 有馬 総一郎(ありま そういちろう)
声 - 鈴木千尋 / 幼少時 - 小山裕香本作のもう一人の主人公。愛称は「ありま」。眉目秀麗、全国模試で1位、剣道部でインターハイ個人優勝と、能力的にはまさに文武両道の完璧人間。身長は高校入学時で169cm、その後に成長期を迎え、物語中に大きく伸びる。代々医者の名家である有馬家にあって規格外だった実父ゆえに総一郎も一族中から白眼視されるが、その血筋への反発のため、また自分を愛し育ててくれた養父母(伯父夫婦)のために完璧な人間にならなくてはいけないと努力し、家庭内でも外でも優等生として振舞っていた。しかし内面には深い闇を抱え、幼児期に受けた虐待による心的外傷と養父母からの愛情との狭間で悩み苦しむ。そのため、過去の記憶と本当の感情を封印しようとし、他者と表面上の付き合いに終始する日々を重ね、心に孤独を抱えていた。初恋相手となった雪野との出会いにより変わっていくかに見えたが、封印した記憶と感情が現れることへの恐怖、実母との再会、雪野に見放されることへの恐怖、雪野にも本心を曝け出さなくなっている現実などが加わり、その内なる苦悩はより複雑で深刻なものとなっていく。雪野らの支えを受けて闇から解放された後は、雪野に対して心の全てを曝け出せるようになり、養父母や友人たちとの垣根も無くなっていく。その後、実父母との対峙により過去を清算し、雪野との結婚を決意。高校卒業後は進学せず、自分を「本官」と呼びたいがために警察官になる。実は『相棒』や『太陽にほえろ!』などの刑事物を全てビデオ録画するほどの刑事マニア。上司からその頭脳明晰ぶりを活かすため、出世を目指すように勧められるが、現場が好きなため、昇進試験を受けずに今を楽しんでいたが、最終回で昇進してみようという意思があることを雪野に伝えた。娘(咲良)と双子の息子(蘇芳、藍)の2男1女の父親となっている。普段は温厚で真面目な人柄。加えて根っからの優等生気質となにかと養父で伯父の総司に似ているが、容貌は実父の怜司似。
友人
浅葉 秀明(あさば ひであき、雅号:あさば しゅうめい)
声 -
私市淳主人公の同級生で1年時はF組。愛称は「あさぴん」「あさぴょん」など多数だが、基本的には「あさば」。総一郎とは別の方向の美形で、異性に人気があり、北栄高校女子にはアイドル的存在だった。また後に彼の目には女性が実像の5倍は美しく映っている(雪野だけはそのまま)ことが分かる。本人曰く「女の子(人)はみな美しい」。実父と全く相容れず、北栄高校には家を出るためだけに猛勉強の末に入学したという背景を持つ。入学後の成績は芳しくないが、美術科目だけは優秀。当初はハーレム(浅葉メリーランド計画)の野望達成に総一郎を利用しようと接近し、邪魔な雪野と数々の抗争を演ずるが、後にふたりの最大の理解者となる。総一郎の仮面を早くから見抜いていたり、彼が精神的に不安定な時には絶妙なタイミングで声を掛けるなど洞察力に優れており、友達思いでもある。ただ言動がやや変態っぽいのが難点で、辟易されることもしばしば。将来の夢はホスト芸能人モデルだったが、結局美大に進学し日本画家となった。地味な生活を送る一方、毎年長者番付に載るほどの売れっ子である。職を得た後の住居は雪野・総一郎とその子供たちの隣の部屋で、多忙な二人を代理パパとして家政面からサポートしつつ、彼が長年待ち続けた「愛情のすべてを捧げるたったひとりの女性」を戸惑いながらも守り続けている。咲良に告白されるが代理パパとして理性を保った。だが彼自身、咲良こそ長年待ち続けた女性だと感じた。
芝姫 つばさ(しばひめ つばさ)
声 - 新谷真弓主人公の同級生で1年時はD組。総一郎とは中学校も同じで、何度も告白しようとしては失敗している(完全に妹扱いされていたことがその一因)。成績は平凡で帰宅部。非常に小柄で、同年代の平均的な身長の女子の肩ぐらいまでの身長しかない。そのため、実年齢よりも大分下に見られることがほとんど。これといった取り柄は無いが、総一郎と同じ高校に入学するために毎日13時間も勉強したなど、努力家な一面もある。妖精じみた美少女だが、ぶっきら棒で人見知りが激しい。作中では雪野がケモノと評するほど野性的な行動をたびたびしていた。事故で高校入学早々入院し、退院後に総一郎の彼女となっていた雪野に何かと突っかかるが、雪野が本気で相手をしてからは打ち解け、なつくようになる。美少女なので作中では老若男女問わずモテると書かれているが、実際は同性からかわいがられる的な意味でモテてる場合がほとんどで、幼く見えすぎる為か同年代の男子からは異性として意識される描写はほとんどない(総一郎からは妹のように思われていた)。実母はつばさの出産時に死亡。以降、父一人娘一人で暮らしてきたため、父の再婚話に反対してプチ家出までするが、最終的には再婚相手の息子(一馬)と意気投合し、再婚を受け入れる。前述の通り人見知りが激しい性格で、友人達でさえまともなコミュニケーションが取れないことも珍しくないが、家族(特に一馬)といる時は普通である。一馬の部屋に忍び込む癖があるようで、一馬が寝ている間に一馬のベッドに入って一緒に寝ている事は珍しくなく、一馬が家を出た後も時々部屋に入っている描写が見られた。男性や恋愛に対する不信が心の根底にあり、自分へ恋情を寄せるようになった一馬ともうまくいかなくなるが、葛藤を経て相思相愛となる。一馬の気持ちを受け入れた後、カレカノメイトが目を見張るほどの色気を醸し出すなど女性としても成長したことが窺える。そして婚約し、卒業直前に結婚し専業主婦になる。十数年の時を経ても外見が変わらない。
芝姫 一馬(しばひめ かずま)
声 - 石田彰芝姫つばさの義弟で他校の同学年。母親が再婚する前の旧姓は池田。人気インディーズバンド「陰・陽(イン・ヤン)」のヴォーカリストで最年少メンバー。母とつばさの父との再婚にあたって設けた会食の席に、金髪で、見るからにパンク・ロック野郎という出で立ちで現れてつばさを怯えさせたうえ、年下の中学1年生と間違えて憤慨させるという最悪の出会いをする。しかし後に、お互いの家庭境遇に共感し、仲のよい姉弟となる。高校2年になるとつばさを女性として意識し始め、お互いを傷つけるなど葛藤の末にやがてつばさの心を得る。
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