依存名詞 (いそん/いぞん めいし、????、ウィジョンミョンサ、????、コリルムシ)は独立性なく、他の言葉に依存して使われる名詞を指す。? (〜だけ)、? (〜したところ)、?? (〜だけ、〜のみ)、? (〜する場所)、?? (〜など)… 英語における名詞は、名詞の表すものの性質による分類、あるいは数の概念による分類を行うことができ、前者では5種、後者では2種に分類することができる。 前述5種は、普通名詞・集合名詞が可算名詞、物質名詞・抽象名詞・固有名詞が不可算名詞として分類される。 英語における数の概念に関する仔細については下記の「#日本語以外の言語における名詞の特徴」を参照。 英語の名詞の性 (gender) は男性 (masculine)、女性 (feminine)、中性 (neuter) の3種に分類されるが、ラテン系言語に比べると文法的な相違は余り生じない。 また、中性において性 (sex) を明示する必要がない場合は通性 (common gender) として扱う。 現代英語において通常文法的に性 (gender) による区別は消失し、主に性 (sex) を基準にする。 英語における名詞の性に関する仔細については下記の「#日本語以外の言語における名詞の特徴」を参照。 英語の名詞の格は主格 (nominative case)、属格 (genitive case) または所有格 (possessive case)、目的格 (objective case) に分類される。 属格または所有格は主格関係、目的格関係、あるいは単純な所有関係を表す。 日本語以外の言語における名詞の特徴をいくつか示す。 名詞の示すものの個数を示すとき、日本語や中国語などでは助数詞を用いる。一方、多くの言語で名詞を直接数えることができる。この名詞の示す数を数(すう)と呼び、少なくとも「単数」と「複数」がある[注釈 2]。ただしそれらの言語でも全ての名詞を数えられるわけではなく、抽象名詞などは数えられない。数えられる名詞を可算名詞、そうでないものを不可算名詞と呼ぶ。一般に後者は単数形しかない。意味により可算と不可算に分かれることもある。例えば英語の paper は、紙の意味なら不可算で two sheets of paper などというが、新聞・論文の意味なら可算で、two papers などという。なお、人名(特に苗字)については、複数になり得る(例えば、「the」+「苗字の複数形」で「〜家」という意味になる(the Tanakasは「田中家」)。また、血縁関係がなくても複数の同姓の人を指す場合には複数形が用いられる(例えば、新聞などでtwo Matsui'sという表現もあった)。 数を持つ言語の多くは、文法上の性も持つ。全ての名詞が特定のグループ(男性と女性など)に分けられ、名詞を修飾する形容詞や限定詞、およびそれに対応する代名詞が名詞の性に応じて変化することが多い。例えばフランス語では、soleil は太陽を意味する男性名詞、lune は月を意味する女性名詞であり、冠詞が付くとそれぞれ le soleil と la lune になる。英語は、数を持つ言語としては珍しく名詞自体の性を持たず、わずかに三人称単数の代名詞he, she, it が区別されるだけである(ただし、名詞によっては代名詞を男性のhe、あるいは女性のsheで置き換えるなどのものがある。前者は複数人の意味を内包するものの、英文法上単数とされるeveryoneなどの性別不明の人を指す場合、後者はshipなど特定の物体や政治的・文化的用法における国[注釈 3]についてである)。 実際の性と一致する場合もあるが、そうでないことも多く、また、各々の名詞との対応付けも言語ごとに異なり、一貫性がない。例えば、「太陽」を意味するフランス語のsoleil、スペイン語solはともに男性名詞であるが、ドイツ語Sonneは女性名詞であり、一方、「月」を意味するフランス語lune、スペイン語lunaは女性名詞であるのに対して、ドイツ語Mondは男性名詞である。結局、「性」と言いながら、実際は、同様の規範性を有する名詞集合の呼称であって、言語によっては5以上に分類されるものもあるため(「性 (文法)#性の数」参照)、自然の性にとらわれない「名詞類」「名詞クラス」と言う用語を使用することもある。 標準ドイツ語の正書法では全ての名詞の頭文字を大文字にしなければならない。
英語
名詞の表すものの性質による分類
固有名詞 (proper noun)性質的に唯一無二である対象を指す名詞。人名・社名・地名などがこれに当たる。E.g. Japan, Columbus, Europe, Mr. Smith, etc.一般に、語頭が大文字で表記されるが、語頭が大文字であるからといって固有名詞であるとは限らない(e.g. Friday, English〈言語名〉)
普通名詞 (common noun)一般的な対象を指す名詞。日本語とは異なり抽象名詞はこれに含まれない。E.g. dog, book, apple, etc.普通名詞には総称的表現として代表名詞的に使われることができる。代表名詞として普通名詞を使用する場合は下記3種の表現方法が認められる。E.g. 鳥は飛ぶことができる。
Birds can fly.
A bird can fly.
The bird can fly.3.は"the"の持つ文法的性質により抽象性を得るためやや文語的である。
集合名詞 (collective noun)集合体を対象とする名詞。日本語の場合は英語における集合名詞は全て普通名詞に含有される。E.g. committee, family, government, etc.集合名詞は集合体を1単位として見なす場合は普通名詞と考えることもできるが、集合体の構成単位に主眼を置く場合、数としては複数的性質を持ちうる。E.g.
I have a large family.(私の家は大家族だ)
My family are all doctors.(私の家族は皆医者だ)
物質名詞 (material noun)最小構成単位の確立が不可能な対象を表す際に用いる名詞。E.g. glass, steel, coffee, etc.物質名詞は、その物質名詞からなる製品、種類などを表す際普通名詞として扱われる。これを物質名詞の普通名詞化と呼ぶ。E.g.
Glass is usually regarded as a solid.(ガラスは通常固体であるとみなされる)
I poured water into a glass.(私はグラスに水を入れた)1.は物質名詞、2.は普通名詞として扱っている。
抽象名詞 (abstract noun)抽象概念を表す際に用いる名詞。E.g. beauty, failure, democracy, etc.抽象名詞が具体的な内容を想起させる場合、物質名詞と同様に普通名詞として扱われる。これを抽象名詞の普通名詞化と呼ぶ。E.g.
The only thing he needs is kindness towards others.(彼に唯一欠けているのは他人に対する思いやりだ)
Thank you for the many kindnesses during my school days.(在学中は色々とお世話になりました)2.では具体的に相手が在学中にしてくれた親切の事象を受けて普通名詞化している。
数の概念による分類
可算名詞 (countable noun)
不可算名詞 (uncountable noun)
性
格
日本語以外の言語における名詞の特徴
数詳細は「数 (文法)」を参照
性・クラス詳細は「性 (文法)」を参照
表記
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 英語:noun, substantive, フランス語:nom, substantif, ドイツ語:Hauptwort, Dingwort, Substantiv[1]。
^ その他、目や耳といった2個揃いのものを表す「双数」という概念を有する言語もある。
^ 但し、雅語的表現または特に親愛の情をこめたときの表現であって、一般にはitで受ける。また、国名は地理的用法の場合は、itで受ける[8]。
出典^ a b c 亀井ほか編 1996: 1327.
^ a b c d Koptjevskaja Tamm 2006: 720.
^ Givon 1984: 51.
^ 亀井ほか編 1996: 1329.
^ Mithun 2000.
^ 普通名詞
^ “「チンする」9割に浸透=慣用句は誤用が増加?国語に関する世論調査・文化庁
^ 研究社 『新英和大辞典』第6版など
参考文献
Givon, Talmy. 1984 Syntax: a typological functional introduction, vol. 1. Amsterdam: John Benjamins.
Mithun, Maria. 2000. Noun and verb in Iroquoian languages: multicategorisation from multiple criteria. In: Petra M. Vogel and Bernard Comrie (eds.) Approaches to the typology of word classes. Berlin: Mouton de Gruyter, 397-420.
亀井孝・河野六郎・千野栄一(編)1996『言語学大辞典』第6巻:術語編。東京:三省堂。
Koptjevskaja Tamm, Maria. 2006. Nouns. In: Keith Brown & Anne H. Anderson et al. (eds.) Encyclopedia of language and linguistics. 2nd ed. Amsterdam: Elsevier, vol. ? 720-724.
関連項目.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。
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