弘前市は、りんごの生産量が全国一で約25%を占め[2]、りんごにこだわる街づくりを目指している。「りんご色のまちHIROSAKI」をキャッチフレーズとしているほか、アップルパイの名物化をめざしてコンテストの開催や名店マップ作成などに取り組んでいる[2]。また、弘前公園で開催される弘前さくらまつりや弘前城も全国的に知られており、「お城とさくらとりんごのまち」のフレーズは古くから使われている(市の木として「りんご」、市の花として「さくら」を選定している)。
8月には、国の重要無形民俗文化財に指定されている「弘前ねぷたまつり」が開催される[注 1]。例年100万人以上の人出があり、弘前市を代表する夏祭りとなっている。 弘前(1991年-2020年)の気候 青森県の中では夏の最高気温が高く、時には猛暑日を記録する事もあるが、朝晩は青森市などの沿岸部より涼しく熱帯夜は1999年7月31日から2023年8月9日までの約24年間、一度も記録しなかった。 最高気温極値:39.3℃(2023年8月10日) 最低気温極値:-16.2℃ (1978年2月17日) 最深積雪記録:153 cm(2013年2月25日) 日降水量:243mm(1977年8月5日) 猛暑日最多日数:12日(2023年) 真夏日最多日数:59日(2023年) 冬日最多日数:138日(1984年) 津軽氏が治める弘前藩の城下町として栄えた。
地理弘前市中心市街地周辺の空中写真。2016年撮影の6枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
山:岩木山、久渡寺山、棺森、尾開山、堂ケ平山、森山、高館山、高長根山、荒神山
川:岩木川、平川、土淵川
気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)12.5
(54.5)17.8
(64)23.8
(74.8)28.0
(82.4)33.3
(91.9)33.7
(92.7)36.4
(97.5)39.3
(102.7)36.7
(98.1)28.6
(83.5)24.2
(75.6)18.0
(64.4)39.3
(102.7)
平均最高気温 °C (°F)1.7
(35.1)2.5
(36.5)6.7
(44.1)14.3
(57.7)20.3
(68.5)23.9
(75)27.4
(81.3)28.8
(83.8)24.9
(76.8)18.4
(65.1)11.3
(52.3)4.4
(39.9)15.4
(59.7)
日平均気温 °C (°F)?1.5
(29.3)?1.0
(30.2)2.3
(36.1)8.6
(47.5)14.3
(57.7)18.3
(64.9)22.3
(72.1)23.5
(74.3)19.4
(66.9)12.9
(55.2)6.5
(43.7)0.8
(33.4)10.6
(51.1)
平均最低気温 °C (°F)?4.6
(23.7)?4.6
(23.7)?1.8
(28.8)3.2
(37.8)8.9
(48)13.7
(56.7)18.2
(64.8)19.3
(66.7)14.9
(58.8)8.2
(46.8)2.2
(36)?2.4
(27.7)6.3
(43.3)
最低気温記録 °C (°F)?13.5
(7.7)?16.2
(2.8)?10.4
(13.3)?5.9
(21.4)?1.1
(30)4.2
(39.6)6.8
(44.2)11.0
(51.8)6.0
(42.8)?0.4
(31.3)?6.8
(19.8)?11.6
(11.1)?16.2
(2.8)
降水量 mm (inch)125.5
(4.941)99.9
(3.933)82.3
(3.24)65.8
(2.591)66.3
(2.61)71.9
(2.831)115.3
(4.539)140.7
(5.539)136.3
(5.366)107.7
(4.24)113.7
(4.476)130.1
(5.122)1,255.3
(49.421)
降雪量 cm (inch)221
(87)185
(72.8)116
(45.7)6
(2.4)0
(0)0
(0)0
(0)0
(0)0
(0)0
(0)17
(6.7)147
(57.9)679
(267.3)
平均降水日数 (?1.0 mm)20.318.015.211.29.38.39.510.410.712.916.220.1161.8
平均月間日照時間44.365.7119.5182.9204.4182.3159.3184.5158.3140.890.052.91,585.1
出典:気象庁[3]
隣接している自治体
青森県
つがる市
平川市
中津軽郡:西目屋村
南津軽郡:大鰐町・藤崎町・田舎館村
北津軽郡:板柳町・鶴田町
西津軽郡:鰺ヶ沢町
秋田県
大館市
歴史
江戸時代まで
1603年(慶長08年) - 堀越城主津軽為信が鷹岡(高岡、現・弘前)に築城を計画。
1609年(慶長14年) - 為信の死去により、2代藩主津軽信枚が築城計画を継ぐ。為信の菩提寺革秀寺を建立する。
1610年(慶長15年) - 鷹岡城の築城工事が開始される。
1611年(慶長16年) - 鷹岡城完成。寺社・家臣団・商人が移住する。
1627年(寛永04年) - 落雷により、鷹岡城の天守が炎上し内部の火薬に引火して大爆発、5層6階の天守、本丸御殿、諸櫓を焼失する。
1628年(寛永05年) - 鷹岡を、信枚の帰依する天海大僧正が名付けた弘前と改称する。
1650年(慶安03年) - 寺町の寺院を南溜池の南側に移す(前年5月の寺町大火による)。
1661年(寛文元年) - 4代藩主津軽信政が山鹿素行に入門。6月3日、初めて入国し、藩日記の記録始まる。
1682年(天和02年) - 樋ノ口川(現・弘前城跡西濠)を溜め切り、駒越川(岩木川)一筋とする。
1710年(宝永07年) - 信政没す。遺命により岩木山麓に埋葬し、社殿を建て高照霊社(明治初年高照から高岡と改称)とする。
1808年(文化05年) - 10万石に昇格する。
1809年(文化06年) - 支藩の黒石藩が成立。
1811年(文化08年) - 御三階櫓(天守代用)完成する。
明治から第二次世界大戦まで
1871年(明治04年)7月14日 - 廃藩置県により弘前県設置。
1871年(明治04年)9月 - 弘前県が青森県となり現在の規模になる。県庁が青森市に移転。
1872年(明治05年)11月27日 - 私立東奥義塾設立。
1873年(明治06年)10月1日 - 朝陽小学校完成。
1877年(明治10年)8月 - 西洋りんごが本県において初成り。
1878年(明治11年)3月 - 第五十九国立銀行開設(県内最初の銀行)。
1878年(明治11年)10月30日 - 青森県での郡区町村編制法施行により、津軽郡のうち弘前城下ほか1町111村の区域に行政区画としての中津軽郡が発足し、郡役所が弘前城下に設置される。
1883年(明治16年)8月 - 弘前農具会社設立。
1889年(明治22年)4月1日 - 全国30市とともに市制施行(県内初)し、弘前城下の大部分(紙漉町を除く[注 2])の区域をもって弘前市が発足。市制施行時の人口は3万1375人・世帯数は6240世帯[4]。