引用符
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JIS X 0213では別途収録されているため、このような扱いはされない。新聞記事では、鉤括弧(「」)中の二重引用[1]や、二重鉤括弧(『』)中の三重の引用に用いるとされる[2]。語句の強調、注意喚起、比喩、造語にも使われる[3]。使用する文字をJIS X 0208の範囲に限定する場合には、英語式と同様のダブルクォートで代用する。JIS X 0213には鉤括弧の位置のものが収録されているが、始め・終わり(開き・閉じ、オコシ・ウケ)とも上に置く横書き専用のものも使われる[4]

ダブルミニュート[5]、ひげカッコ[6]、ちょんちょんカッコ[7]、ちょんちょん[4]、ノノカギなど、さまざまに呼ばれる。

Unicode(十進)JIS X 0213文字参照名称
〝…〟U+301D (12317) , U+301F (12319)1-13-64, 1-13-65

〝 〟

〝 〟
(始め・終わり)ダブルミニュート
Reversed Double Prime Quotation Mark / Low Double Prime Quotation Mark
〝…〞U+301D (12317) , U+301E (12318)1-13-64, --

〝 〞

〝 〞
Reversed Double Prime Quotation Mark / Double Prime Quotation Mark

日本語における使い方

日本語において一般的な用法を挙げる。正式な決まりはないため、学校教育における慣例とは異なる場合がある。
引用

引用する文章は「」で囲む。引用する文章に「」が用いられている場合には、「」を『』に置き換える。

用例:引用する文の例:いずれ「真実」が明らかになる。用例:その評論家は「いずれ『真実』が明らかになる」と述べた。

引用文中に筆者が補足を加える場合は、その部分を[]または〔〕で囲む。

用例:その辞書によると、引用符とは「文中において、[他の文や語を]引用していることを示す記号」のことである。

口頭での発言に筆者が補足を加える場合は、その部分を()で囲む。

用例:総理は会見で「来週中にも法案を(参議院に)送る」と述べた。

引用文の一部を強調する場合は、その部分に傍点・下線・太字化などを施し、引用文の最後に()を用いて引用者が強調した旨を記す。

用例:その辞書によると、引用符とは「文中において、[他の文や語を]引用していることを示す記号」のことである(太字は筆者)。

引用文の一部を省略する場合は、[中略]や〔中略〕のように表記するか、3点リーダーを長く並べた……などを用いる。

発言の提示

人物の発言部分は「」を用い、」の前には句点をつけない。

用例:彼は「括弧の使い方は難しい。様々な用法がある」と言った。

発言部分のみ行や段落を変えて示すこともあり、その際に文頭の字下げ(インデント)は行っても行わなくてもよく、文末に句点はつけない。

用例:彼は言った。
「ウィキペディアは便利な百科事典である」
その通りである。
名称の提示

ある作品が複数の作品から成り立っている場合、個々の作品の名称に「」を、作品全体ないし作品集の名称に『』を、それぞれ用いる。

用例:アルバム『アルファ』から「ベータ」をお聞きください。

書物の場合、
単行本雑誌新聞の題名などには『』を用いる。単行本を構成する個々の作品名・雑誌論文名・新聞記事名などには「」を用いる。

用例:「デルタ」は雑誌『イプシロン』にて絶賛連載中! 今夏には単行本『デルタ』の発売が予定されています。
強調など

語句を強調する際には“”を用いる。

学術書では、キーワードや独自の定義で用いる語句を〈〉や、さらに強調して《》で囲むことがある。

これら強調のための記号は全て併用することができるが、使い分けは書き手のニュアンスに任せられる。
備考.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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出典検索?: "引用符" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2018年3月)

Unicodeでは、U+2019’の文字名称は「右シングルクォーテーションマーク」だが、アポストロフィーが統合されており、アポストロフィーとしても使う。U+0027'の文字名称が「アポストロフィー」とされているが、これは歴史的に使用されているASCII/CCITTの文字名称を継承した結果である。ユニコードコンソーシアムは、文書中のアポストロフィーあるいは引用符に対し、U+0027'ではなくそれぞれに割り当てられた文字を使用することが好ましいとしている[8][9]

UnixコマンドラインシェルなどでU+0027'をシングルクォートとして用いる際、`…'というふうに左引用符はしばしばアクサングラーブ(U+0060`)に置き換えられる。このように用いられるU+0060`またはこの用法自体を「バッククォート」と呼ぶ。それぞれ2つずつ連なってダブルクォーテーションの代用とされる場合もある。

U+0027'やU+2018‘・U+2019’は、シングルクォート、アポストロフィーのほか、ロシア語ラテン化軟音符(U+02B9ʹ)、ハワイ語オキナ(U+02BBʻ)、中国語ウェード式有気音の記号(U+02BBʻ)、アラビア語ラテン化のハムザ (U+02BEʾ)・アイン (U+02BFʿ)などの代わりとして使われることがある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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