パラオやミクロネシア連邦では、日本統治時代に「弁当」の単語が日本語からの借用語として現地語に取り入れられている[33][34]。 英語の辞書ではそのまま「Bento」として記載しているものもある[4]。 アメリカ合衆国やカナダでは、多種類の食品を組み合わせたBENTOが店で売られたり、家庭で作られたりするようになっている。栄養のバランスが良い食事を、短時間でとれることが評価されて普及している[35]。 一方、日系スーパーで販売されていた弁当の影響から、スーパーマーケットやレストラン、キッチンカーにはBentoを含む店舗名も多くなっているが、これらの店舗でのBentoは料理の持ち帰りスタイルやファーストフードのような意味で用いられており、販売しているものも日本の弁当とは微妙に異なると指摘されている[36]。 中国には、そもそも冷めた米を食べる習慣がない。近年は米飯の入った弁当箱に料理を上から載せ、電子レンジなどで温めて食べるような習慣が形成されている。中国国内でも、北京市、上海市などでは、日系のコンビニエンスストアの展開とともに「便当」として普及を狙い、現在では日本のものと類似した弁当も売られるようになった[38]。そのほかに長距離列車では、食堂車で調製された弁当(盒?)の車内販売が行われる[39]。 ベトナムでは、駅のホームや長距離列車でバインミーとともに弁当が販売されている。弁当はおかず数品に米飯という構成であり、車内販売用の弁当は食堂車で調製され、温かい状態のままスープとともに販売される[40]。 タイでは、ガパオライス(米飯の上に肉料理と目玉焼きを載せたもの)やパッタイ、タイカレーなど多種多様な弁当が販売されている[41]。これらの弁当は、発泡スチロール製の容器に米飯を入れ、その上におかずを載せたスタイルが一般的であるが、バナナの葉やビニールに料理を包み、一口サイズにして販売されている弁当もある[41]。 マレーシアやインドネシアでは、箱に入った弁当はナシコタッ(Nasi kotak)、バナナの葉や紙に包まれた弁当はナシブンクス インドでは、チャパティとカレーをダッバー(Dabba)と呼ばれる積み重ね式容器に入れて携帯する習慣が見られる。その起源はイギリス領時代の1890年代で、ムンバイのイギリス企業で働くインド人ビジネスマンに対し、自宅で家族が調理した昼食を勤務先へ届けるために考案された[44]。
英語圏のBENTO
その他の地域の携行食が望まれています。
韓国)と呼ばれて、日本の弁当と似たような形で存在している。しかし日本ほどには発達しておらず、特別な行事や遠足で食べるというイメージが強い。それでもコンビニエンスストアで弁当が売られるなど、主に会社員の間で弁当を食べる文化が広まっている。近年では、各社がコンビニ弁当に力を入れており、種類も多様化している[37]。韓国の弁当
「Yennal-dosirak 古風な弁当」と名付けられた投稿写真
韓国のコンビニで売られている弁当
中国
東南アジア
タイで販売されている弁当
インドネシアのアヤムゴレン弁当
南アジアインドの「ダッバー」、3段重ね。
ヨーロッパ