建甌語
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名詞語尾の「仔」([tsi???])は必ず軽声で発音されるが、この文字の原調である上声(2)の調値とは明瞭な差異はない[3]
文白異読

その他の?語方言と同様に、建甌語にも文白異読現象は豊富に存在する。

近年は、現地の政府が普通話(標準中国語)政策を強力に進めており、建甌語は普通話と南平官話の影響を強く受けてきた。数多くの字詞の「老派文読」(古い時代の文読)が「新派文読」(新しい時代の文読)に取って代わられている。

建甌語の文白異読は以下のように分類できる。

声母の異読:「雷」の字は文読で/lo??/、白読で/so??/。苗字に使うときは文読。「響雷」では「雷」は白読。

韻母の異読:「西」の字は文読で/si??/、白読で/sai??/。「西瓜」では文読。「東西」では白読。

声調の異読:「稻」の字は文読で/t?au??/、白読で/tsau??/。「水稻」では文読。「截稻」では白読。

声母・声調とも異読:「高」の字は文読では/kau??/、白読では/au??/。苗字に使うときは文読。形容詞を作るときは白読。

韻母・声調とも異読:「臍」の字は文読で/tsi??/、白読で/ts????/。「臍帯」では「臍」は文読。「腹臍」では白読。

声母・韻母・声調の全て異読:「婦」の字は文読で/xu??/、白読で/py??/。「婦女」の「婦」は文読。「新婦」の「婦」は白読。

文字

1795年(清の乾隆60年)、福清の人、林端材が?東語福州話の音韻書『戚林八音』にならって音韻書『建州八音字義便覧』(略称『建州八音』)を編纂し、建寧府で刊行した。これは歴史上、初の建甌語の音韻書である。

1900年、西洋の宣教師が『建州八音』を参照して建甌語表記のための「建寧府土腔羅馬字」(G??ing-N?ing-H? Ga? T?-kiong Lo?-m?-c?)(「建寧府口語ローマ字」)を作成した。しかし、その他の数多くの教会ローマ字と同様に、建寧ローマ字も教会の圏内を出て使用されることはなく、人々から忘れられたままになっている。
参考文献

『建甌方言詞典』(現代漢語方言大詞典分巻),李栄主編,李如龍、潘渭水編纂,江蘇教育出版社,1998年出版。
ISBN 7-5343-3411-X

『建甌県志》(「第三十六篇 方言」節)

脚注^《建甌県志》(“第三十六篇 方言”の節を参照)
^建甌県志・第三十六篇・第一節 声韻調
^ 《建甌方言詞典・引論》,第7頁

外部リンク

漢字古今音資料庫(建甌語文字の音の検索サイト) (中国語)

建甌県志(「第三十六篇 方言」) (中国語)










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