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2014年10月30日、TOHOシネマズ日本橋での「庵野秀明の世界」にて
人間のエゴや醜さをえぐり出す心理描写、細部にこだわったメカ造型、大胆な映像演出を得意とする。意外なところから撮るエキセントリックなアングル(カメラアングル=構図)や逆光などを多用した描写が多い。また、作品中に電柱・電線、信号機、遮断機、道路標識、非常口マークなどの短いカットを挿入することが多い。電柱・電線は、自らの会社カラーのホームページにも使用している。
好きな映画・アニメ・漫画からのパロディ・オマージュが多く盛り込まれている。特に永井豪、石川賢や岡本喜八、実相寺昭雄などからの影響が大きい。同時にオリジナリティについては『新世紀エヴァンゲリオン』のコミック第1巻の所信表明文や『スキゾ・エヴァンゲリオン』で、「僕のようなアニメや漫画ばかりを見てきた世代は、パッと浮かんだことにだいたいいつも元ネタがあり、時に嫌になる」という趣旨の発言をしている。
作画面では建築物や機械、爆発シーンの描写を得意とする。人物は、アニメ的なキャラクターが苦手と本人も認めており、描くことは少ないが、ゼネラルプロダクツのアニメック誌の連載やパンフレットの挿絵、まんがアニメックや同人誌に掲載された短編マンガなどがあり、『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』ではリン・ミンメイの原画を手掛けている。
作中の楽曲には、「FLY ME TO THE MOON (CLAIREと高橋洋子のシングル)」「あの素晴しい愛をもう一度」「夢の中へ」などのカバーが用いられている。
実写作品を制作する際には、「被写体をどう撮るか」「欲しい絵は何か」という違いでカメラを変えている。構図を重視し、絵画的な美しさを求めて、緊張感が出て迫力のあるシーンを撮る場合は35ミリフィルム・アナモルフィックレンズを選び、撮れる範囲を広げつつ、取り扱い・小回りを重視し、色を明快に出し、リラックスしたシーンを撮る場合はデジタルビデオカメラを選ぶ[21]。
後藤雅巳、村木靖と共に「板野サーカス」と呼ばれる作画技術の完全会得者の一人とされる[22]。
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