瀬戸内海沿岸部に向かって、中国山地と平行に高地から低地へ階段状の地形を形成している点が特徴で、基本的には北(島根・鳥取県側)へ行くほど海抜が高くなる。また、開けた平野部は河川流域と河口付近のみに限られ[13]、海抜そのものは高くないものの山が多数連なる地勢でもある。これは沿岸部でも同様で、海岸のすぐそばまで山が迫っている場所も珍しくない。花崗岩類と花崗岩風化産物であるマサ(真砂)が広域に分布し、表土の下に広がるマサ土の層は最大数十mの厚さに達する[13]。そのため土石流の危険渓流、急傾斜地崩壊の危険箇所も多く指定箇所数は全国一位となっている[13]。
河川
広島県内には太田川水系と江の川水系の2大水系の他、瀬戸内沿岸部に東から高梁川、芦田川、沼田川、黒瀬川、八幡川、小瀬川などがある。太田川流域はほぼ県西部(安芸)に相当し、江の川流域は県北東部(備北)である。県東部(備後)は芦田川、沼田川水系などとなっている。
山野
広島市や福山市など埋め立てによる平野部があるが、山がちの地形であり、内陸部に三次盆地や西条盆地などがある。東部には世羅高原や神石高原が広がっている。
島嶼部
瀬戸内海には大小併せて約140の島を有す。
島嶼部を含め山がちの地形のため、2005年現在の棚田の数では日本で群を抜いた1位である[14]。
隣接都道府県: 陸上では東から岡山県 - 鳥取県 - 島根県 - 山口県、海上で愛媛県 - 香川県と接している(但し鳶小島、瓢箪島(ひょうたん島)が愛媛県との県境を跨いでいる)。
広袤(こうぼう)節内の全座標を示した地図 - OSM
節内の全座標を出力
⇒国土地理院地理情報によると広島県の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは131.62km、南北の長さは118.79kmである。また、国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調によると、広島県の面積は8478.94平方キロメートルである[15]。
北端 広島県の面積は全国でも11番目と大きいため[3]、地域によって異なるが、1年を通して降水量が少なく、一般的には冬でも温かい気候である[3][16]。 北部は日本海側気候、それ以外の地域は瀬戸内海式気候に分類される。 沿岸部では冬でも晴天日数が多いが北部の一部は豪雪地帯となっている[16]。 北部は緯度の割には冬は低温であり、山間部を中心に降雪量も多い[16]。特に中国山地の山沿いは、北広島町の東八幡原(標高774m)で観測された−28.0°C(1977年(昭和52年)2月19日)を筆頭に、庄原市の高野地区の−26.0°C(1977年(昭和52年)2月19日)など−20°C以下[17]まで下がることもあるほどの厳寒地である。
北緯35度6分20秒 東経132度53分18秒 / 北緯35.10556度 東経132.88833度 / 35.10556; 132.88833 (広島県最北端)
↑重心
北緯34度36分2秒 東経132度47分6秒 / 北緯34.60056度 東経132.78500度 / 34.60056; 132.78500 (広島県重心)
西端
北緯34度30分5秒 東経132度2分11秒 / 北緯34.50139度 東経132.03639度 / 34.50139; 132.03639 (広島県最西端)←中心点
北緯34度34分12.5秒 東経132度45分13秒 / 北緯34.570139度 東経132.75361度 / 34.570139; 132.75361 (広島県中心点)東端
→北緯34度18分54秒 東経133度28分15秒 / 北緯34.31500度 東経133.47083度 / 34.31500; 133.47083 (広島県最東端)
↓
南端
北緯34度2分5秒 東経132度29分7秒 / 北緯34.03472度 東経132.48528度 / 34.03472; 132.48528 (広島県最南端)
気候