広島ホームテレビ(UHT→HOME)はANN系列に属し、朝日新聞の関係会社に位置付けられる。
開局当初は中国新聞の株式保有率が後年よりも多く、報道面でも自社での製作体制が整っていなかったため中国新聞社ラジオテレビ部に依存していた。この名残で、1980年代初期まで一部曜日のローカルニュースが「中国新聞ニュース」の名称で放送されていた。さらに毎日新聞・産経新聞や後述の読売新聞・日本経済新聞も出資していた。
その後、広島ホームテレビは自社での報道体制を整え、新聞社とキー局による系列支配が強まる中、それまで中国新聞・朝日新聞・毎日新聞が均等に出資し役員も各々から派遣されていた時代もあった中国放送(RCC・TBS系)との間で、1988年(昭和63年)に中国新聞と朝日新聞が広島ホームテレビと中国放送の多数の株式を交換して保有比率を調整したため、広島ホームテレビは朝日新聞色が、中国放送は中国新聞色が強くなった。しかし、中国新聞と広島ホームテレビとの資本関係は上位10社以内に入らない範囲に縮小しつつもも継続され、友好関係も維持し、イベントの共催を行ったり、時期により中国新聞のCMも放送されることがある[補足 7][補足 8]。
また、開局時の経緯から、1975年(昭和50年)に系列外となった毎日放送(MBS)[補足 9]や、上位10社以内ではないが読売新聞も株主に名を連ねている[補足 10]。
また、かつてはNETテレビの大株主だった日本経済新聞とも資本関係があり、CMが放送されたことがある。
マスコミ関連以外では広島銀行[補足 11]やJA共済連が株主として名を連ね、歴代社長には朝日新聞・テレビ朝日系列局関連人物の他に広島銀行出身者が就くこともあるが、2024年6月21日付で就任する次期社長は、開局以来初の生え抜き社員からの抜擢となる。
開局当時は日本教育テレビ(NETテレビ、現在のテレビ朝日)を一応キー局に定めながらも、テレビ新広島(TSS)開局までは日本テレビ・フジテレビ系の番組も相当数放送され(特に日本テレビの番組はプロ野球の読売ジャイアンツ主催ゲームも含んだ)[補足 12]、逆に前述の資本構成の名残から広島ホームテレビの編成から外れたNETテレビ系番組や、広島テレビ・広島ホームテレビのどちらの編成からも漏れた日本テレビ・フジテレビ系番組は一部が中国放送で放送された[補足 13]。
開局後に中国放送で放送されたNETテレビ系の番組は一社提供番組(1973年(昭和48年)3月までの『象印スターものまね大合戦』など)や毎日放送制作の番組(関東地区では東京12チャンネルで放送された番組も含む)が中心だった他、腸捻転解消直後は朝日放送(ABC)制作の番組で中国放送で引き続き放送されたたものもあった(毎日放送制作番組には、腸捻転解消後もTBSテレビ系番組として引き続き放送されたものがある)。
また、腸捻転解消直前の頃は広島ホームテレビが『大正テレビ寄席』を同時ネットした関係で、編成から外れた毎日放送制作の『サモン日曜お笑い劇場』が『土曜お笑い劇場』として広島テレビにネットされた時期[補足 14]があった。
さらに、テレビ新広島の開局後も1970年代後半までは、広島ホームテレビの編成から外れたNETテレビ→テレビ朝日系のアニメ番組が中国放送で放送された例があった。
世界での姉妹放送局
アメリカ合衆国・ハワイ州ホノルル市、KITV(ABC系列) - 1986年に締結
カナダ・ケベック州モントリオール市、CTV Montreal (旧称・CFCF、CTV直営局) - 1990年に締結
大韓民国・慶尚北道大邱広域市、大邱放送(SBS系列) - 1997年に締結
アメリカ・ミシガン州デトロイト、WXYZ-TV(ABC系列) - 1998年に締結