幽王_(周)
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ある日、幽王は兵乱発生の合図の烽火を上げさせ、太鼓を打ちならし、軍を緊急召集した[1]。駆けつけたが何ごともないのに困惑する将兵を見て、褒?ははじめて笑った。喜んだ王は以後しばしば無意味に烽火を上げさせ、何度も無駄足を踏まされた諸将は、いつか烽火で集まることがなくなった。また幽王は佞臣の?石父を登用し、悪政を行わせたため、人民の怨嗟を買った。

幽王はついに正室であった申后及び太子宜臼(後の平王)を廃し、褒?を后に、伯服を太子に立てた。申后の父である申侯は怒り、蛮族の犬戎軍と連合して反乱を起こす。都に迫る反乱軍に、幽王は軍を集めようとして烽火をあげたが、すでに集まる兵はなかった。幽王と伯服は驪山の麓で殺され、褒?は犬戎に連れ去られた。反乱軍は都を略奪して財宝をことごとく奪い去った。詳細は「申侯の乱」を参照

幽王の死後、申侯は廃太子となっていた宜臼を平王として立てた。しかし兵乱により王都の鎬京は破壊されていたため、平王は東の洛邑へと遷都し、ここに西周は消滅して東周が始まった(平王東遷)。
注釈^平家物語」烽火之沙汰?され共幽王の御心にかなわざりける事は、褒?笑を含まずして、惣て此后笑うことをし給わず。異国の習には、天下に兵革起る時、所々に火を挙げ、太鼓を打て、兵を召す謀あり。是を烽火と名付けたり。?此后一度笑めば百の媚ありけり。幽王嬉しき事にして、その事となう、常に烽火を挙給ふ。

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