愛知県名古屋市南区の白毫寺(びゃくごうじ)境内には「年魚市潟勝景」という景勝地だったという石碑が建てられている[4]。 約7000年前の縄文海進(海面が約7メートル上昇)によって、入り江となり、年魚市潟となった[5]。 万葉集に「年魚市潟 潮干にけらし 知多の浦に 朝漕ぐ舟も 沖に寄る見ゆ」とある。[6]7巻-1163の歌。他にも、高市連黒人(たけちのむらじくろひと)の「桜田へ 鶴鳴き渡る 年魚市潟 潮干にけらし 鶴鳴き渡る」という歌があり、現在の南区桜本町あたりの年魚市潟で詠んだとされる[7]。近辺には『鶴里駅』という名古屋市営地下鉄桜通線の駅名にも残る。 1973年(昭和48年)白毫寺は展望地として名古屋市の名勝に指定[8][9]。
歴史
交通アクセス
白毫寺へのアクセス
名鉄
NH 名古屋本線
呼続駅下車、徒歩で約6分。
桜駅下車、徒歩で約11分。
名古屋市営地下鉄
桜通線 桜本町駅下車、徒歩で約11分。
脚注^ “愛知の地名由来
^ 愛知県政策企画局広報広聴課, 2020年03月24日, あいちのおいたち, 愛知県
^ “せきれい 住まいと生活の情報誌”. 名鉄不動産. 2022年12月26日閲覧。
^ “曹洞宗 白毫寺”. 白毫寺. 2023年1月1日閲覧。
^ “ ⇒天白区の天白川”. 2023年2月11日閲覧。
^ “県名の由来 年魚市潟(あゆちがた)”. 2022年12月26日閲覧。
^ “尾張名所図を巡る”. 2022年12月26日閲覧。
^ “名古屋市南区”. 名古屋市. 2022年12月26日閲覧。
^ “ ⇒なごやの文化財”. 文化庁. 2023年1月1日閲覧。
参考文献
出典
尾張国地名考:57 ページ
萬葉集講義:卷第3
帝國地名大辭典
萬葉地理考
高市黒人古注釈集成:61 ページ
日本の陶磁2古瀬戸:142 ページ
決定版:柳田国男全集
書籍
伊藤敬子『年魚市潟 句集』角川文化振興財団、2018年(ISBN 9784048841887)
論文
福岡猛志『あゆちの世界 序論』、日本福祉大学
関連項目
松巨島
笠寺台地
熱田神宮
野並
外部リンク
『年魚市潟』 - コトバンク