頭位変化により現れる眼振の検査法である。一般に眼振は注視により抑制されるため、注視眼振を誘発するなどの場合を除き、多くは非注視下(フレンツェル眼鏡、暗所開眼下、眼振計による記録など)で検査される。頭位眼振検査では頭位を緩徐に変化させ、耳石刺激により現れる眼振を検査する。
また頭位変換眼振検査では急激に頭位を変化させ、半規管刺激により現れる眼振を検査する。 視標追跡検査(ETT)は正面を移動する視標を眼で追わせる検査法である。肉眼観察と眼振計による記録があり、近年は眼振計による記録の分析が行われる。主な刺激方法として水平方向、垂直方向への刺激がある。正常な場合には円滑な眼球運動が観察されるが、小脳や脳幹などに障害がある場合には追跡眼球運動が円滑に行われないことが多い。 直立姿勢では常にわずかな動揺を繰り返しながら動的平衡が維持される。重心計はこの動揺を体重心の移動として前後左右上下の各方向から計測し、モーメント(体重に距離を乗じて得た値)、もしくは移動距離として出力、記録するが、データ処理装置を使用するとより正確な結果が得られる。平衡機能は起立制御、平衡維持に働く各受容器、中枢神経系の機能などに左右されるため、平衡機能障害、メニエール病、難聴などのめまい検査、脳腫瘍、てんかんの検査、直立能力測定などに用いられる。 重心動揺計検査は検出台に直立した被検者の身体動揺を床反力の変化としてとらえるもので、XY記録計などの重心動揺計により開眼状態、閉眼状態における重心動揺の変化を記録する。以前は波形の定性的な観察が行われていたが、近年はコンピュータによる周波数分析、総軌跡長、動揺速度などの定量的分析が行われる。 『南山堂 医学大辞典』 南山堂 2006年3月10日発行 ISBN 978-4-525-01029-4
視標追跡検査
身体動揺の検査
重心動揺計検査
脚注[脚注の使い方]^ Godman, Heidi (2022年9月1日). “Better balance may mean a longer life
関連項目
姿勢反射
三半規管
参考文献
外部リンク
聴覚・平衡感覚の受容器と伝導路 (ビジュアル生理学
平衡覚
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