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平田 勝茂(ひらた かつしげ)は、日本の翻訳家、脚本家である。日本脚本家連盟に加盟[1]
海外作品の吹き替え翻訳で知られる。代表作は『コマンドー』など[2]。 学生時代、親しくなった講師の縁からアルバイトでフランス映画の翻訳をしたことがきっかけで、翻訳家の仕事を始める[3]。 当初はベティ・ブープなどカートゥーン作品の訳を行っていたが、『ひまわり』以後は映画番組を筆頭に数々の洋画・海外ドラマの吹き替え翻訳を務め、『スター・ウォーズ・シリーズ』など大作の翻訳を数多く担当している[3]。最も多忙な時期は、長尺作品だけで年間40本近く担当し、そこにテレビのドラマシリーズも含め年中無休の状態だったという[3]。 近年も『ジュラシック・ワールド』シリーズなど第一線で活動している。また、映像テクノアカデミア 平田が翻訳した吹き替えは人気の高いものが多い。特にアーノルド・シュワルツェネッガー主演『コマンドー』テレビ朝日版吹き替えの訳は、2ちゃんねるやニコニコ生放送、Twitterで台詞がインターネット・ミームとして用いられ、テレビ放送の度に実況板の高負荷によるサーバダウンがたびたび発生するなど、カルト的な人気を博している[5]。 声優の玄田哲章は平田の訳について「流れるような会話がどんどん弾んでいく」と評している[6]。 翻訳方法について平田は、1992年の対談で「プロデューサーやディレクターとの打ち合わせで訳のイメージを決め、キャラクターや、場合によっては担当声優のイメージに合わせ翻訳する。セリフの言いまわしにクセをつけるようにしている」と述べている。また、画面で話す俳優のブレスに声優のブレスが丁度収まるように心がけ、決まったブレスの長さの中でキャラクターの個性を出すことが吹替翻訳の難しさだと語り、最終チェックは映像を見ながらすべてのセリフを読み上げ確認するという[7]。後年には、この頃を「もう、好き勝手に書かせてもらっていたいい時代でしたね(笑)。でも、ニュアンス的には英語そのものを変えたというわけじゃないんですよ。終わったらどこへ飲みに行こうか考えながらノリと勢いで一気に書き上げました」と回想している[8]。 近年の吹き替え翻訳については「リップシンク・字幕との整合性がすごく求められるようになった」という[3]。また、訳が完成するとそれを英語に再び訳し直し本国で監修するシステムになったため、「ですから、アドリブは一切ありません。今後はコマンドーのように勢いのある吹き替え映画が生まれることはないでしょう」と語っている[8]。 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』では、本国から派遣されたルーカスフィルムのコーディネーターが現場に立ち会いチェックしていたため苦労したという。日本語独自の「語尾を長めに言って初めて余韻ができる」部分が英語には無いため理解されず、重要な「よ」や「わ」など最後に付く助詞を「切れ」と言われたことに対しては「話にならない」と強く抵抗したという[3]。 思い出深い翻訳作品には、「一番時間がかかり難しかった」との理由で『ナッシュビル』を挙げている[3]。
経歴
評価・エピソード
フィルモグラフィー
映画
アイズ
アウト・フォー・ジャスティス(テレビ朝日版)
アウトブレイク(日本テレビ版)
アサインメント(テレビ朝日版)
明日に向って撃て!(オンデマンド配信版)
アダムス・ファミリー サン 再結集
アドレナリン
アナライズ・ミー(ソフト版)
アパッチ(テレビ朝日版)
アビエイター
アムステルダム無情
アルタード・ステーツ/未知への挑戦
アレキサンダー
暗殺者(テレビ朝日版)
アンダー・ファイア
アンチクライスト
移動都市/モータル・エンジン[9]
イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
インシディアスシリーズ
インシディアス
インシディアス 第2章
インシディアス 序章
インデペンデンス・デイ(テレビ朝日版)
インテンシティ/緊迫
インファナル・アフェアシリーズ
インファナル・アフェア(テレビ東京版)※台本
インファナル・アフェア 無間序曲(テレビ東京版)
インファナル・アフェアIII 終極無間(BSジャパン版)
インモータルズ -神々の戦い-
ウインドトーカーズ(ソフト版)
ウエスタン(ソフト版)