自身が出演した日本テレビ『愛の歌』の主題歌を歌う予定だった歌手が降板したため、急遽歌わされることになったのが歌手デビューのきっかけとなった[13]。そのため、レコーディングの際はキーが合わず苦労したと語る[13]。
『なんたって18歳!』で共演したアドリブを器用に使いこなす岡崎に対し、自身は台本通りにしか芝居をできないことで思い悩んでいた[13]。やがて出番も減少して落ち込んでいたところ、大映時代からの旧知だった湯浅憲明から「明日から台本を持ってくるな。俺の真似をして芝居をやれ」と助言を受け、その通りにやると出番が増えて自信を回復したという[13]。
『ファイヤーマン』では、睦五朗や岸田森とともに、九州なまりが残っていた主演の誠直也にアフレコでアクセントの指導を行っていた[14]。自身のキャラクターについては、健康的でホットなお兄ちゃんをイメージして演じた[14]。当時は特撮ヒーロー全盛期で、その中にあってスタッフやキャストが新しいことにチャレンジした意欲的な作品に出られたことは幸せだと思うと語っている[14]。のちに『ウルトラマンガイア』にレギュラー出演した際は、久々に円谷作品に帰ってきた感慨があったという[14]。大映出身のため、一番は大映だが、その次は円谷プロが近い感じがあったとのこと[14]。
若い頃は『太陽にほえろ!』や『Gメン'75』などの刑事ドラマでの悪役での出演が多かった[16]が、年齢とともに肉が落ち、目尻が下がってきたことで刑事役が増えてきたという[16]。
現芸名にしたのは占い師から「『征』では運気が悪いから『成』にしなさい」と指摘されたから。「名前が『平らな泉に成る』になって、穏やかな人間になるという意味かな」と思い直して改名したが、1989年1月7日の昭和天皇崩御に伴い、昭和に代わる元号の「平成」が発表され、「平泉成、略して平成」とのこじつけから一躍時の人となり、取材陣に取り囲まれた[17]。
『はみだし刑事情熱系』シリーズには長くレギュラー出演していたが、それでも一般の人からは「はぐれ刑事」と呼ばれることがあったという[16]。
ハスキーな声質と人間味ある演技でものまねの対象となっている(木村拓哉、福山雅治、ホリ、末吉くんなど)。
遊川和彦作品に複数回起用されている。
長男は元俳優の平泉陽太。長女の平泉季里子はテレビ朝日でドラマ等の宣伝・編成を担当している[11][注釈 2]。
出演
映画
平泉征七郎名義
青いくちづけ(1965年、大映)
新鞍馬天狗(1965年、大映)
悪名無敵(1965年、大映)
若親分喧嘩状(1966年、大映)
平泉征名義
酔いどれ博士(1966年、大映) - トラ松 役
兵隊やくざ大脱走(1966年、大映) - 清島見習士官 役
大殺陣 雄呂血(1966年、大映) - 片桐万之助 役
大魔神怒る(1966年、大映) - 田部隼人 役
眠狂四郎無頼控 魔性の肌(1967年、大映) - 権藤巳之助 役
若親分を消せ(1967年、大映)
若親分兇状旅(1967年、大映) - 北川明 役
闇を裂く一発(1968年、大映)
妖怪百物語(1968年、大映) - 太吉 役
女賭博師絶縁状(1968年、大映) - 大滝弘 役
蛇娘と白髪魔(1968年、大映)林達也 役
あゝ海軍(1969年、大映) - 森下 役
あゝ陸軍隼戦闘隊(1969年、大映) - 木原少尉 役
ヤングパワー・シリーズ 新宿番外地(1969年、大映) - 辰三 役
ヤングパワー・シリーズ 大学番外地(1969年、大映) - 全浪共リーダー 役
女賭博師十番勝負(1969年、大映) - 五郎 役
ある女子高校医の記録 続・妊娠(1969年、大映) - 岩田辰夫 役