平沢進
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同年3月には坂田四郎名義でゆいこのシングル『陸の人よ』(アサヒビール『穣三昧』CMソング)の制作を手掛け[注釈 10]、10月にはNHKおかあさんといっしょ』内で放送される「地球ネコ」の作詞作曲をした[注釈 11][71](2006年12月にも再度放送された)。

2004年、P-MODELとは異なるものとして、『核P-MODEL』名義で活動を開始。同年10月に『ビストロン』発売後、断続的に活動を行う[72]。(詳細は核P-MODELのページを参照。)

2008年6月、イタリアのデス・メタル系ヴォーカリストのリッカルド・ブレット(InhVmaN)との共作でマキシ・シングル『Tetragrammaton (テトラグラマトン)』をリリース[73][74]。同年11月、タイ王国第2の女性で平沢の友人らである23人のSP-2[75] との1994年からの交流から生まれたエピソードを彼女たちの写真と共に綴ったエッセイ集、『SP-2: タイのニューハーフ? いいえ「第2の女性」です』を出版した[76]

2009年にはXアカウントを開設。同年より放送されたかきふらい原作のアニメ作品「けいおん!」に自身の名前が由来とされる主人公「平沢唯」が登場し[注釈 12]、自身の楽曲をリスペクトしたブログタイトルがけいおんスタッフブログに掲載される事もあった[注釈 13][77] ことが原因で、「元ネタ」としてフォロワー数が増えてしまっていると感じたことから、間違っていないか確認を促すツイートをしたところ、さらにフォロワー数が(1日で1万3180人まで)急増してしまう事となった[78][79][80]。この出来事が自身のXの方向性を決める事に繋がったとしている[20]。以降、毎週水曜日以外の連日、21時から22時までツイートを行うようになる[81]。投稿はPC上からTweetDeckより行っている[82]

2011年東日本大震災が発生し自宅にて被災する。被災時は自身のウェブ番組である『亜種音TV』の撮影中であった[83]。その後、同年3月21日にタイ王国のWat Raikching寺院にて、被災された人達に祈りを捧げる映像をインターネット上に公開した[84][85]。また、同年にはフォロワー数5万人突破記念として平沢の作業風景[注釈 14] を合計5万秒配信する『Hirasawa監視50000秒』がUSTREAMにて不定期配信された[86]

2012年2月、1st?7thまでのオリジナルアルバムとシングルカップリング曲や発掘音源などを網羅したボックスセット『HALDYN DOME』発売。上述した「地球ネコ」も収録されており、平沢自身がボーカルを務めるリアレンジ版が収録されている[87]。2017年には『HALDYN DOME』のブックレットに掲載されている文章を朗読したものと楽曲を交えて構成された初のナレーション作品『第6フォルマント』を配信した[88]

2014年、Xのフォロワー数7万人突破記念として、平沢が合計7万歩散歩をする『HIRASAWA追跡70000歩』がUSTREAMにて不定期配信される[89]

2017年10月にはXのフォロワーが9万人を超した事から、溶接マスクを付けた正体不明の二人組「黒会人」と、P-MODELメンバーの一人であったドラマーの上領亘を迎えライブ『第9曼荼羅』を開催した[90]

なお、「会人」は以降のライブでもサポートメンバーとして参加し、2018年の核P-MODELのライブ「回=回」の他、2019年7月にはペストマスクを装着した「白会人」とのユニット『平沢進+会人(EJIN)』としてフジロックフェスティバル'19にてフジロック初出演した[91]。同年11月のバトルスの来日ツアーには同ユニットにサポートドラマーとしてユージ・レルレ・カワグチを迎え、オープニングアクトとしてツアーに帯同した[92]2021年にはXフォロワーが24万人を超した事から、ルベドマスクを装着した正体不明の二人組「ルベダリアン会人」とサポートドラムに再びユージ・レルレ・カワグチを迎え、『平沢進+会人(EJIN)』名義でライブ『24曼荼羅(不死MANDALA)』を開催[93]。同ユニットで同年8月のフジロックフェスティバル'21の最終日の大トリとしてWHITE STAGEに出演した[94][95][96]

2023年2月3日、フジロックフェスティバルにて新規にアレンジされて披露された楽曲群をスタジオ収録したアルバム『RUBEDO/ALBEDO -Songs for FUJI ROCK FESTIVAL 2019, 2021-』をBandcampにてリリースした[97]
評価・音楽性

ここでは、主にソロについて記述する。マンドレイクP-MODEL核P-MODELについては各項を参照。
評価

2000年に行われた「インタラクティブ・ライブ・ショウ 2000 賢者のプロペラ」が平成14年度、デジタルコンテンツグランプリ2001において「作品表彰の部」の最高賞である経済産業大臣賞、並びにエンターテイメント部門最優秀賞を受賞している[98][99]

2006年にアニメ映画『パプリカ』の劇伴を担当し、主題歌である「白虎野の娘」が米国で行われる第79回アカデミー賞歌曲賞のノミネート候補に選定された[61][63]。その他、『パプリカ』の音楽は「東京アニメアワード 2007」にて個人部門・音楽賞を受賞している[62]

アメリカ最大の音楽レビューサイト「Rate Your Music(RYM)」の『史上最高の日本の音楽アルバム』では、ソロアルバム『救済の技法』が名邦盤ランキングにて第8位の評価を得ている他、RYMの世界ジャンル別評価では『救済の技法』がプログレッシブ・ポップランキング5位[100]、平沢のソロユニット核P-MODELの「回=回」がエレクトロ・インダストリアルランキング10位[101]、また、2021年発売のソロアルバム『BEACON』が同年のRYM世界年間アルバム評価チャートにて、プログレッシブ・ポップ・アルバムで4位と高い評価を得ている[102]

デジタル技術インターネットには黎明期から注目し、90年代には「インタラクティブ・ライブ」やライブ配信バーチャル・アバターによる演奏、インターネット上でのやり取りによる遠距離間での共同作曲、メジャー出身アーティストでは初のダウンロード配信を行うなど、未開の地を切り開いたとされる[5][49][103][104]


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