また、2010年代以降、幕張メッセから東京ビッグサイトに移るイベント・展示会も顕著である。一例として、2010年(平成22年)に国際粉体工業展、2011年(平成23年)に東京モーターショー、2014年(平成26年)にセミコンジャパン、全日本模型ホビーショー、インターペット、2017年(平成29年)にテクノフロンティア、2022年(令和4年)にJAPANドラッグストアショー、サイクルモード、イベント総合EXPO・ライブエンターテイメントEXPO、2023年(令和5年)に FOODEX JAPAN国際食品・飲料展などである。特に東京モーターショーは幕張メッセ開業以来、同施設を代表するイベントであった。こうしたこともあり、2010年(平成22年)には稼働率が34%に低下[45]。開業から約20年間で総額348億円の負担金を千葉県と千葉市が補てんするなど厳しい状況下にあった[45]。その一方で、東京ビッグサイト・パシフィコ横浜は高稼働率により新展示場を建設して拡張させており、幕張メッセとは対照的な動きとなっている。
2013年(平成25年)、幕張新都心中心地区景観デザイン基準運用開始(千葉市・幕張新都心まちづくり協議会)。2015年(平成27年)、幕張海浜公園にて「レッドブル・エアレース・千葉 2015」が日本初開催される。更に幕張海浜公園D・Eブロックが「JFAナショナルフットボールセンター」の建設候補地となる。また、幕張新都心の新駅設置可能性を調査・検討する「幕張新都心拡大地区新駅設置調査会」を設置。2015年(平成27年)6月には、千葉市が「グローバルMICE都市」の指定を受け、更に翌年の2016年(平成28年)には「東京圏国家戦略特別区域」に指定される[46]。千葉市総合政策局総合政策部政策企画課幕張新都心室が「幕張新都心課」へ改組。千葉県企業庁が「千葉県企業土地管理局」へ改組。
2021年(令和3年)には幕張メッセにおいて2020年東京オリンピック競技大会の3競技(フェンシング、レスリング、テコンドー)、2020年東京パラリンピック競技大会の4競技(ゴールボール、シッティングバレーボール、車いすフェンシング、テコンドー)の会場となった[47]。また、国家戦略特別区を活用し、「ドローン宅配便」、「オートパイロットモビリティ・マネジメントの導入」などの取組みを行っている[46][48]。
2023年(令和5年)3月18日、幕張新都心エリアに新駅「幕張豊砂駅」が開業した[20]。新駅は美浜区浜田2丁目で、新習志野駅から海浜幕張駅間のほぼ中間、2013年(平成25年)に開業した大型商業施設「イオンモール幕張新都心」に隣接している[49]。若葉住宅地区の第1期販売開始し、若葉住宅地の地域コミュニティ施設として「MAKUHARI NEIGHBORHOOD POD」オープン。更に今後、若葉住宅地では高層マンション開発が続く[50]。
沿革
1956年(昭和31年)
「首都圏整備法」制定
1967年(昭和42年)
千葉県第2次総合5ヵ年計画で、海浜ニュータウンを計画。
1973年(昭和48年)
千葉県第4次総合5ヵ年計画で、幕張A地区について「新都心」としての土地利用を位置付け。
幕張A地区・幕張C地区埋立免許取得。埋立工事着工。
1979年(昭和54年)
人工海浜「幕張の浜」オープン。
1980年(昭和55年)
幕張A地区・幕張C地区埋立造成竣工認可。埋立完了。
千葉県立幕張東・西・北高等学校の三校が開校。
1981年(昭和56年)
千葉県立衛生短期大学開学。
1982年(昭和57年)
東関東自動車道(宮野木JCT - 湾岸市川IC)が開通。湾岸千葉ICを設置。
1983年(昭和58年)
昭和学院秀英高等学校開校。
渋谷教育学園幕張高等学校開校。
千葉新産業三角構想で「幕張新都心構想」根幹プロジェクトとして位置付けられる。
1984年(昭和59年)
千葉県立若葉看護高等学校開校。
国際能力開発支援センター開設。