帰ってきたウルトラマン
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マスクは初代マンのCタイプから原型を取り[出典 16][注釈 28]、開米プロダクションとヒルマモデルクラフトが製作した[5]。商品化登録用の撮影の際に目の取り付け角などが変更され、初代マンやそれに準じた最初のスーツよりわずかに吊り目となっている[91]。目はヒートプレスした塩ビで作られ、目の裏側に透明エポキシ樹脂によって玉模様に点付けして凹凸を作っている[76][90]。目の位置や目の角度、のぞき穴の位置などが異なるタイプのものが複数存在する[90]。後頭部は番組開始当初では赤色で塗装されているが、番組後半では銀色で塗装されていることもあった。そのほか、スーツの個体差に由来する太腿のラインの切れ込み方や首元のライン取りの差異は多い[87]。特に、『ウルトラマンタロウ』第52話に客演した際には本作品で銀一色だった手袋が赤一色に変更されたため、後頭部と併せてオリジナルとは異質な姿となっていた。

手足の継ぎ目を隠していた初代マンと異なり、手袋とブーツのすそが明確に露出している。これは撮影時のスーツの着脱の容易さを考慮したもので、『ウルトラセブン』撮影時の経験を生かしたものである。ブーツと手袋のファスナーの部分は、デザイン画の時点から赤いラインが入っている。中期から、左腕にウルトラブレスレットを装着する。

飛び人形は大サイズと小サイズはヒルマモデルクラフトの比留間伸志、中サイズは人形工房が製作を担当[92]。原型はバルサの削り出しで、型を石膏でとってFRPで仕上げている[92]。カラータイマーと目には電飾が入っている[92]。スーツの再現ではなく、筋肉隆々にするなどのカリカチュアライズをしているのが特徴であり、従来に比べて胸板もかなり厚くなっている[92]。基本的にはロングショット用だが、第28話のバリケーン戦のようにアップで使用されることもある[92]。離れ目であることから、顔はあまり似ていない[92]。大サイズは3個スペアが作られており、そのうちのいくつかが東宝に渡り、東宝特美でもスペアが作られている[92]。東宝に渡った飛び人形は、ウルトラマンエースやウルトラマンタロウの飛び人形に改造されている[92]。『ウルトラマンA』客演時の飛び人形は発泡スチロールによる新規造形[92]

『ウルトラマンA』の第26・27話に客演した際にはブロンズ像となった状態を表現するためにラメ入りの水性塗料が全身に塗られたことから、その際に使用したスーツは再利用が不可能と判断され、裁断されて廃棄された[90][注釈 29]

『ウルトラマンタロウ』第52話客演時のみ手袋やブーツが赤色[注釈 30]になっており、これは仮面ライダー新2号を意識したものである[93]。また、『ウルトラマンタロウ』第33・34話や第52話では、胸の模様が本作品の第1話撮影時のNGに近い形状になっていた。

1987年春から同年夏にかけ、明星食品カップ麺チャルメラ』のCMにサラリーマン姿のウルトラマンが登場した。設定上は初代ウルトラマンであるが、赤い首回りにワイシャツ姿は似合わないため、首回りが銀色であるウルトラマンジャックのスーツが使用されている。

2022年時点では4クール目に新調され、最終話まで使用されたスーツが現存しており、2021年に開催された『庵野秀明展』にて展示された[90]
他作品での活躍

客演回数はセブンの次に多い[94]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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