帯域
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同定理においては、帯域幅 B (Hz) [2]に対し、通信路容量 C (bps) が規定される。ただし、C は通信路が誤り無しまたは低誤り率である時に転送可能な最大レート(の理論値)を示す。

実際の転送レートR (bps) は、効率的な符号化方式の採用により C に近づける事ができる。R が C を超えた場合は誤り率[3]が増大するため正常なデジタル通信ができない。よって C は理想的な通信路における頭打ち転送レートである。
実際

デジタル通信での「帯域幅」は、比喩的に使われることもあって曖昧である。ボーの言い換えとして帯域幅やバンド幅という用語を使うこともある。また、伝送路容量(転送可能なビットレート)を表すことも多い。したがって、ビットレート 66 Mbps で32本のデータ線からなるデジタルバスの帯域幅は 33MHz で、容量は 2.1 ギガビット/秒となるが、これを「帯域幅が 2.1 ギガビット/秒」とすることも少なくない。

同様の混乱は可聴帯域のモデムにもある。電話回線の真の帯域幅はわずか 4kHz だが、56キロビット/秒もの情報を転送できることから帯域幅を誤ることがある。関連する統計的量として、ネットワーク全体の帯域幅の総計を示す「2分割帯域幅; bisection bandwidth」がある。これは、ネットワークを2つに分割し、その間にある全リンクの帯域幅を合計したものである。
Webホスティングにおける帯域幅

ホスティングサーバでは、「月間最大データ転送量」の意味で(間違って)帯域幅という言葉を使うことがある。ホスティングを提供する企業は、例えば「バンド幅制限はWebサイト当たり月間500ギガバイト」などとしていることがある。この場合、ユーザーがそのサイトから一ヶ月以内に500ギガバイト以上のデータをダウンロードしようとすると、制限を超えてしまう。

他者の帯域幅を不正に利用することを「バンド幅窃盗」と呼ぶこともある(例えば、他のWebサイトの画像を無断で自分のWebサイトにリンクする場合など。ユーザーがそのページにアクセスすると自動的にリンク先サイトへのアクセスも発生し、帯域幅を消費する。いわゆる直リンク)。[要出典]
音声における帯域幅

音声の品質は音声周波数の帯域幅に依存する。またヒトは可聴域をもちそれ以外の帯域を聞き取ることができない。ゆえにデジタル音声では音質と情報量のトレードオフを考慮しながらサンプリング周波数を設定する。帯域幅の広さに基づいていくつかの名称がある。

表. 典型的な音声帯域幅帯域幅(典型的) サンプリング周波数notes
ナローバンド0.3kHz ~ 3.4kHz8kHz電話で利用
ワイドバンド~ 7kHz16kHz
スーパーワイドバンド~ 14kHz
フルバンド[4]0.02kHz ~ 21kHz44.1kHz, 48kHz全可聴域をカバー, CD音質

脚注[脚注の使い方]
注釈
出典^ Sは信号電力、Nは正規分布ノイズ電力(このノイズは理想的なものを想定)
^ 通信路の、本来の意味での、アナログ的な、周波数帯域幅
^ エラー訂正等を施す前の、通信路の純粋な誤り率
^ "G.719: The First ITU-T Standard for Full-Band Audio ... codec that supports full human auditory bandwidth, that is, all sounds that a human can hear." POLYCOM. (2009). ⇒White Paper: G.719: The First ITU-T Standard for Full-Band Audio.

関連項目

ナローバンド - ブロードバンド

変調方式

スループット

ビット毎秒

Q値

電波の周波数による分類

デバイス帯域幅の一覧

スペクトル効率

帯域幅調整(帯域制限) - 帯域制御

スプリアス

外部リンク

Conversion: 'bandwidth per octave' N to 'quality factor' Q and vice versa

典拠管理データベース: 国立図書館

ドイツ


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