以下実在の人物の詳細は全て、名前部分のリンク先も参照。
平将門(たいら の まさかど)
帝都東京を守護する亡霊。ストーリーの根幹をなす最も重要な人物。平安期関東最大の英雄。中央集権に刃向かい、関東を独立国家化したため討伐されたが、その一生は関東ユートピア設立のためにささげられた。現在もなお大手町のビルの一角に残る将門首塚は、すでに千年間、東京の中心を鎮護しつづけている。
佐藤信淵 (さとう のぶひろ)
江戸末期の経世家、鉱山技術家、兵法家。ユートピアをめざし、将門ゆかりの印旛沼をはじめ内洋すべてを干拓した生産性の向上をもとめた人物。彼の『宇内混同秘策』は神道家平田篤胤等の奇怪な日本中心主義を借りて、全世界を征服するための青写真を描いた一大奇書であり、この中に「東京」という名称が初めて用いられたとされる。
渋沢栄一(しぶさわ えいいち)
帝都東京を物理的、霊的に守護された都市にしようと秘密会議を開く。明治末期東京を代表する実業家で、自由競争経済建設の指導者。パリ万博におもむいた幕府使節団の一人で、第一国立銀行の設立の頭取をつとめるなど金融体制の設立にも力があった。儒教理論の持ち主らしく、怪異・神秘に対しては「怪力乱神を語らず」の姿勢を通した。
幸田露伴(こうだ ろはん)
膨大な魔術知識を駆使して魔人加藤と戦い、追い詰める。本名は幸田成行。明治最大の東洋神秘研究家の一人。その著『魔法修行者