ボルチモア・サン紙の元記者、デイビッド・サイモンは、所詮、インターネットに出ている情報は、既存メディアが流している情報をコピー&ペーストして、それに対し独自の意見を付け加えたものでしかなく、ネットのブロガーや市民記者は寄生虫のようなものだと指摘している。宿主となる既存メディアは、その寄生虫のため、自らの経営を蝕まれ、次第に、一次的な情報を提供する既存メディアが弱体化し、社会に正確な情報が行き渡らなくなるという。サイモンは、そのためにも、既存メディアはネットでの情報発信を有料化するか、NPO化して市民の寄付などで経営を健全化していくべきだと主張している[2]。
そもそも、記者は組織運営のもとの専門職でなくてはならないという指摘がある。事件現場に行くのにかかる交通費、カメラなど機材の費用負担を考えると個人で記者活動をするのはかなり難しく、何よりも、プロとして養成された人でないと取材のノウハウが身につかないという。暇なときに取材する、副業か趣味かボランティアのような形態ではジャーナリズムは成り立たないという[2]。 日本では記者クラブに加盟していないと記者会見に出席できないことが多く、市民記者が十分な取材活動を行えないことがある[5]。 「オーマイニュース」が終了した際、フリーライターの赤木智弘は、自らのブログで、「人を安く使ってメディアを運営できると思う考え方は派遣業者を使う企業の新自由主義理論と何ら変わらない」と指摘した[2]。 また最大の問題点として、一般報道社で教育されるコンプライアンスの遵守教育とは無縁の市民記者、つまり一般人が記者として活動する為、個々のモラルに左右される事となる。その為、記事主張が極端に偏向的となったり、取材対象者へのメディアスクラムなどの報道被害の懸念も指摘されている[6]。
問題点
脚注[脚注の使い方]^ 小田光康 (2009年9月8日). “「産経ツイッター事件」は何を意味したか=「編集の重要性」と「読者の囲い込み」”
この項目は、報道に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(Portal:メディア)。
表示
編集
典拠管理データベース: 国立図書館
⇒スペイン
⇒イスラエル
アメリカ
チェコ