人口は約26.4万人で、千葉県では柏市に次いで第6位の規模である[1]。財政力指数が高く、製造品出荷額全国第2位の日本を代表する工業都市である他、市原商圏を形成する準商業中心都市となっている[2]。
概要日本11大工場夜景(五井地区)
日本最大数のゴルフ場[3]、石油化学プラント[4]を有する。また、GSSPに内定した千葉セクションが所在することでも知られる。日本を代表する工業都市であり、工業製造品出荷額が愛知県豊田市に次ぐ第2位、千葉県内第1位である[5]。都市雇用圏における東京都市圏(東京圏)の範囲に含まれる。千葉市への通勤率は15.4%[統計 1]。
臨海部は千葉県の東京湾沿い浦安市から君津市付近まで広がる京葉工業地域の一部であり、市内は姉崎海岸や千種海岸、五井南海岸を中心に日本最大規模の石油化学コンビナート群がある。工場夜景都市としても日本11大工場夜景に選定されている[6]。内房線沿線は住宅地が広がっており、工業地域の労働者の居住地域となっているほか、東京都の都心や千葉市の衛星都市でもあり、成田国際空港、東京国際空港、東京都23区内にいずれも約1時間程度、東京駅から五井駅まで特急さざなみ号を利用すると最短約42分でアクセスすることができる[7]。
中部及び南部にはゴルフ場が多く、牛久地域以南は自然が広がり、養老渓谷周辺は丘陵地帯や養老渓谷温泉の温泉地で行楽シーズンになると多くのハイキング客で賑わう。 千葉県の中央部(千葉地域)、北は県庁所在地である千葉市に接し、東京都の都心から約35 - 45キロメートル圏内に位置する。東京湾側の千葉港第4区に面しており、養老川の流域に位置する。南は房総丘陵に連なる山間部で市域は南北方向に長い。また、市原市の面積368.17km2は千葉県の市町村では最も大きく、関東では第14位の面積となる。千葉セクションでは、約77万年前の地層を見ることができ、更新世の前期と中期の境界を示すものとして極めて貴重であり、GSSPに内定しているほか、養老川流域田淵の地磁気逆転地層の名称で国の天然記念物にも指定されている。 温暖な沿岸部と寒冷な内陸部(丘陵地帯)に二分され、気候は異なる。内陸部は標高の高い丘陵地帯であるため、年間の寒暖の差は大きく内陸性気候となる。冬はアメダス地点の市原市(牛久)などの標高の高い内陸部を中心に寒冷であり、市北部が雨や霙でも牛久地域周辺やそれ以南は大雪になる場合がある。また、夏には真夏日を記録することが多く、2004年(平成16年)7月20日に県内最高気温の40.2度を観測した[8]。しかし、朝晩は涼しく熱帯夜は少ない。高滝湖や養老渓谷付近は夏も涼しく、標高120メートル程の場所としては冷涼な地点のひとつである。 牛久(1991年 - 2020年)の気候 主な山岳は以下の通りである。 主な河川は以下の通りである[10]。 土地の地目別面積は以下の通りである[11]。 総面積368.20km2100% 地区は基本的に市原市合併前の町村で区別するが、新たに市役所支所が設置された場合はこの通りではない[7]。以下の地区が存在する[7][統計 2]。 地区名旧町村管轄面積人口人口比率備考
地理
気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)21.1
(70)24.6
(76.3)27.5
(81.5)30.0
(86)35.7
(96.3)36.8
(98.2)40.2
(104.4)39.2
(102.6)37.1
(98.8)33.8
(92.8)27.2
(81)25.5
(77.9)40.2
(104.4)
平均最高気温 °C (°F)10.5
(50.9)11.3
(52.3)14.4
(57.9)19.5
(67.1)23.7
(74.7)26.1
(79)30.3
(86.5)31.8
(89.2)27.7
(81.9)22.4
(72.3)17.6
(63.7)12.9
(55.2)20.7
(69.3)
日平均気温 °C (°F)4.1
(39.4)5.2
(41.4)8.6
(47.5)13.7
(56.7)18.2
(64.8)21.3
(70.3)25.4
(77.7)26.5
(79.7)22.9
(73.2)17.3
(63.1)11.8
(53.2)6.6
(43.9)15.1
(59.2)
平均最低気温 °C (°F)?1.5
(29.3)?0.6
(30.9)2.9
(37.2)8.0
(46.4)13.1
(55.6)17.3
(63.1)21.5
(70.7)22.5
(72.5)19.0
(66.2)13.0
(55.4)6.6
(43.9)1.1
(34)10.3
(50.5)
最低気温記録 °C (°F)?8.0
(17.6)?9.2
(15.4)?5.7
(21.7)?2.4
(27.7)3.3
(37.9)8.0
(46.4)11.7
(53.1)14.3
(57.7)7.7
(45.9)1.8
(35.2)?3.1
(26.4)?7.0
(19.4)?9.2
(15.4)
降水量 mm (inch)82.4
(3.244)74.0
(2.913)138.0
(5.433)132.5
(5.217)130.4
(5.134)170.6
(6.717)151.8
(5.976)114.8
(4.52)237.1
(9.335)256.8
(10.11)113.9
(4.484)70.9
(2.791)1,673.1
(65.87)
平均降水日数 (?1.0 mm)6.36.911.210.510.411.910.07.311.812.09.06.5113.9
平均月間日照時間182.0158.4160.8172.1170.1117.3159.2192.0135.7126.4142.2162.91,879.2
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[9]
山岳
音信山
野見金山
大福山
河川
養老川
前川
椎津川
村田川
今津川
新田川
湖沼
高滝湖(高滝ダム)
渓谷
養老渓谷
梅ヶ瀬渓谷
地層
千葉セクション
土地利用
山林83.40km222.7%
田畑67.27km218.3%
宅地55.76km215.1%
雑種地・原野38.17km210.4%
その他123.32km233.5%
隣接自治体
千葉市:中央区、緑区
茂原市
袖ケ浦市
木更津市
君津市
長生郡:長柄町、長南町
夷隅郡:大多喜町
地域
幼年生産年齢老年
姉崎地区姉崎町姉崎支所19.72km228,425人9.2%58.7%32.1%[統計 3]
有秋地区有秋支所14.51km213,456人10.7%55.1%34.2%[統計 4]
五井地区五井町五井支所46.66km286,164人11.2%63.1%25.6%[統計 5]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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