以下にMw8以上Mw9未満の地震、もしくはMw8以上と推定される地震の例を挙げる。多くは過去から周期的に同程度の規模の地震を繰り返している。単位 Mjは「気象庁マグニチュード」、1884年以前は河角(1951)[30]、宇佐美(2003)[31]による推定値など(M8を超える巨大地震のため特にモーメント・マグニチュードとは若干相違が生ずる)。また、ここに挙げられる震度分布などからM8クラスと推定された歴史地震の中にも、例えば貞観地震のようにモーメント・マグニチュードではMw9クラスと推定され得る地震もある[2]。
三陸沖地震(多くの場合M8以上、1611年の慶長三陸地震はM8.1、1896年の明治三陸地震はMw8.5、1933年の昭和三陸地震はMw8.4・Mj8.1、1968年の十勝沖地震はMw8.3・Mj7.9)
相模トラフ巨大地震(M8前後を想定、1703年の元禄地震はM8.2、1923年の関東地震〈関東大震災〉はMs8.2・Mw7.9 - 8.0)
南海トラフ巨大地震(従来は東海・東南海・南海地震とされていた)(684年の白鳳地震、887年の仁和地震、1361年の正平地震も連動型とする説有[32][33])[注釈 5]
南海地震(多くの場合M8以上、1099年の康和地震はM8 - 8.3、1854年の安政南海地震はM8.4、1946年の昭和南海地震はMw8.1 - 8.4・Mj8.0)
東海・東南海地震(多くの場合がM8以上、1944年の昭和東南海地震はMw8.1・Mj7.9。1096年の永長地震はM8 - 8.5、1498年の明応地震はM8.2 - 8.4、1854年の安政東海地震はM8.4)
想定東海地震(M8前後を想定)
濃尾地震(Mj8.0、1891年)
喜界島地震(Mj8.0、1911年)
八重山地震(1771年、震度分布からはM7.4とされたが、津波規模によりM8, Mt8.5[34][34]あるいはMw8.7[35]と推定)
十勝沖地震(M8前後、1952年の地震はMj8.2、2003年はMw8.3・Mj8.0)
北海道東方沖地震(M8前後、1994年の地震はMj8.2)
千島列島沖地震(2006年の地震はMw8.3・Mj7.9、2007年はMw8.1・Mj8.2)
エクアドル・コロンビア地震(Mw8.8、1906年)
ウルップ島沖地震(Mj8.0、1918年)
ビハール・ネパール地震(Mw8.1、1934年)
アリューシャン地震(Mw8.1、1946年)
択捉島沖地震(1958年の地震はMw8.3、1963年はMw8.5)
コロンビア地震(Mw8.0、1970年)
メキシコ地震(Mw8.0、1985年)
ボリビア深発地震(Mw8.2、1994年)
バレニー諸島の地震(Mw8.1、1998年)
ペルー地震(2001年の地震はMw8.4、1966年と1974年の地震はMw8.1、2007年と2019年の地震はMw8.0)
トンガ地震(Mw8.0、2006年)
ソロモン諸島沖
東京大学の研究チームが1万件以上の地震データから、潮汐力の強い時期に巨大地震の発生確率が上昇するという研究結果を英科学誌「ネイチャー ジオサイエンス」(2016年9月12日付電子版)に発表しており、同研究では小さな岩石の破壊が潮汐力によって大規模な破壊へと発展していく可能性が示唆されている[36][37]。