川崎重工業
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さらに自社内の社報で技術士博士号取得者を定期的に公開しており「テクノロジーの頂点へ」という気風を強力に後押ししている。

なお、同社の会長・社長経験者は、神戸商工会議所の会頭職と同時に、日本商工会議所の副会頭職を務める場合が多い。さらに、その社業が陸海空のインフラ全般に及び社会経済の発展に貢献していることから、日本航空宇宙工業会日本造船工業会、鉄道システム輸出組合などの会長・理事長を務める場合が多い。また、経営指標において特筆すべき成果が認められる場合に関西経済連合会の副会長職を務めている。
名称・ロゴマーク

現在は「Kawasaki」の「K」を図案化した「フライングKカワサキ」を川重グループで使用している。

かつて、川崎の川を図案化した「リバーマーク」を制定し、川崎造船所時代から長年、社章・社旗・オートバイを除く製品等で用いていた(川崎製鉄も独自マーク制定迄はリバーマークを使用していた)。二輪車部門は1960年代からフライングKカワサキを使用していた(それ以前はリバーマーク。一部車種はメグロを使用)。

川重製オートバイの海外認知度向上により、日本国内でもフライングKカワサキが鉄道車両等オートバイ以外の製品・サービスにもよく使われるようになり、2007年にフライングKカワサキを川重グループの新たなコーポレートマークに制定した。ただし、リバーマークが全く使われなくなったわけではなく、2015年発売のNinja H2Rなど一部の製品では、エンブレムとしてリバーマークが使われている[3]

2016年1月7日、創立120周年を記念しリバーマークを基にした「120周年ロゴマーク」を発表[4]。1年間限定であるがリバーマークが復活した。広報活動等で使用される。

2021年10月1日に設立された、二輪車部門の分社化による新会社「カワサキモータース」のコーポレートマークとしてリバーマークを採用している。リバーマーク
主要事業・製品

製造する商品は多岐にわたる。同社は製造製品の分野ごとのカンパニー制度をとっており、2011年(平成23年)現在では以下のカンパニーで構成されていた。グループ連結での売上構成は、船舶海洋事業9.6%、車両製造事業10.9%、航空宇宙事業16.0%、ガスタービン・機械事業16.5%、プラント環境事業7.2%、モーターサイクル&エンジン事業19.1%、精密機械事業11.4%、その他事業9.2%となっていた(2011年3月期)。

2018年4月1日、社内カンパニーを7から6に改編した[5]

航空宇宙カンパニーとガスタービン・機械カンパニーの航空エンジン事業を統合、航空宇宙システムカンパニーとなった。

ガスタービン・機械カンパニーのエネルギー関連事業とプラント・環境カンパニーを統合、エネルギー・環境プラントカンパニーとなった。

精密機械カンパニーの名称を精密機械・ロボットカンパニーに変更した。

2021年4月1日、社内カンパニーを6から5に改編した。

船舶海洋カンパニーとエネルギー・環境プラントカンパニーを統合、エネルギーソリューション&マリンカンパニーとした。

2021年10月1日、社内カンパニーを5から3に改編した。

モーターサイクル&エンジンカンパニーを分社化しカワサキモータース株式会社とした。

車両カンパニーを分社化し川崎車両株式会社とした。

船舶・海洋詳細は「川崎重工業船舶海洋ディビジョン」を参照
鉄道車輌詳細は「川崎車両」を参照
航空・宇宙システム部門 、川崎航空機時代の製品詳細は「川崎重工業航空宇宙システムカンパニー」を参照
エネルギー・環境プラント設備部門詳細は「川崎重工業エネルギー・環境プラントカンパニー」を参照
二輪車・汎用エンジン・水上オートバイ詳細は「カワサキモータース」を参照
精密機械・ロボットカンパニー精密機械ビジネスセンターとロボットビジネスセンターからなる。川崎重工業のロボットビジネスセンターでは ⇒東京大学情報システム工学研究室(JSK)共同で人型ロボット(後述)を開発中[6]
RHP(Robust Humanoid Platform)
『2017国際ロボット展(iREX 2017)』(東京ビッグサイトにて2017年11月29日から2017年12月2日まで開催された国際ロボット展)にて人間型
二足歩行ロボットのバージョン4「RHP(Robust Humanoid Platform)」を展示[7]。身長174cm、重量83kg、全32自由度の成人男性サイズの人型ロボット[8]
Kaleido(カレイド)
翌年の『World Robot Summit 2018(WRS 2018)』(東京ビッグサイトにて2018年10月17日から2018年10月21日まで開催されたロボット展)にてバージョン5「Kaleido(カレイド)」を公開。軸構成を見直して軽量化・スリム化、バージョン4と同サイズで10kgほどの軽量化に成功、全30自由度(2軸削減)
[9]。「Kaleido(カレイド)」は万華鏡(kaleidoscope)に由来し、「用途にあわせて姿を変え、無限の可能性を持つ」ことを意味する。一般公募にて名称を募集した[10]
Kaleido(漢字表記:華麗人)
『2019 国際ロボット展 INTERNATIONAL ROBOT EXHIBITION 2019(iREX2019)』(東京ビッグサイトにて2019年12月18日から2019年12月21日まで開催されたロボット展)にて新型「Ver.6」を公開。身長178cm、体重85kg。全32自由度(Ver.5より2軸増加)。Ver.6では、バッテリーの内蔵化により電源が不要、力覚センサーにより二足歩行が可能、ビジョンセンサーによる対象物が認識可能となる等の大幅な性能向上が実現された
[11][12]。詳細は「精密機械ビジネスセンター」を参照詳細は「ロボットビジネスセンター」を参照
建設機械

2009年分社化により、株式会社KCMになった。川崎重工業の子会社であったが、2015年に株式譲渡により日立建機の子会社となった[13]。旧KCMは2019年4月に日立建機本体へ吸収合併され、同社の播州工場になっている。
現在扱っている製品


ホイールローダー

ロードローラー

ロードホールダンプ

除雪機械

トーイングトラクタ

トンネルダンプトラック

かつて扱っていた製品


油圧ショベル - コベルコ建機よりOEMを受ける。

オフロードダンプトラック - 一時期、TEREX社のモデルを販売していた。

モーターグレーダー - 米国HUBER社と技術提携して製造、販売していた。

アスファルトフィニッシャー - 一時期販売していた。

沿革

1878年明治11年) - 川崎正蔵により「川崎築地造船所」として設立。

1886年(明治19年) - 神戸の官営兵庫造船所の払い下げを受ける。

1896年(明治29年)10月9日 - 株式会社川崎造船所を設立(資本金200万円)。松方幸次郎が初代社長に就任。

1906年(明治39年)5月 - 運河分工場(後の兵庫工場)を開設。製鉄事業に進出し、機関車、貨客車、橋桁の製作を開始。

1908年(明治41年)6月27日 - 清国大連に支店を設置。

1911年(明治44年) - 国産化第1号蒸気機関車完成 (1B1形タンク機関車鉄道院180形)。

1918年大正7年) - 兵庫工場に飛行機科を設置。

1919年(大正8年) - 船舶部を分離し、川崎汽船株式会社を設立。


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